車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2003年 11月3日 (月) - 484日目

天気 : 曇のち雨

体調 : 良好

宿泊地 : 中禅寺湖湖畔

本日の移動 : 日光市(男体山登山)

走行距離 : 0.0km

累計距離 : 21,702km
本日の出費

食費 : 0円

観光費 : 500円

宿泊費 : 0円

雑費 : 0円

費用詳細 : 観光費:入山料

現在地 : 栃木県日光市  ( 全走行図 )

登拝

 ※コースタイム:二荒山神社(7:10)~4合目(7:55)~山頂奥社(9:25)~(15分休憩)~4合目(10:30)~二荒山神社(11:00)

 連続登山6つ目は男体山。今までの尾瀬北側から大きく場所を移して尾瀬の南側は日光方面からの連続登山に入る。ちなみにこの男体山は二荒山神社の御神体山であり、古来より山岳信仰の山として崇敬を集め、今回は私も登拝ということで、入山料500円を支払い山頂にある奥社へと参拝に向かった。ちなみにこの山全体が二荒山神社の所有であるという。

 さて、そんな登拝への朝は4時からHPの更新作業。昨夜寝てしまっただけに登山前に出来るだけ済ませてしまおうと必死で進めていると、今日も昨日に引き続き素晴らしい朝焼けが迎えてくれた。あまりのその美しさにテントから慌てて這い出で、まだ日の昇らぬ薄暗い中を湖畔目掛けて走った。そして染まる空、さらにはその空に映し出され共に真っ赤に染まる中禅寺湖に見惚れていた。そんな紅葉に続く秋色に目を何度も移しながらも、出発準備を進めて行き、そして7時、登山口である二荒山神社へと歩き始めた。この男体山、先ほども書いた様に入山料が掛かるのだが、この500円という料金に実は四苦八苦していた。見事なまでに財布の中にお金がなかったのだ。さらには持ってきている郵便通帳の中にも銀行からお金を移し忘れて、こちらも見事に0円。親にいつもお金を移してもらっていたのだが、しかし、ないのに気付いた時は先週の連続登山の真っ只中であり携帯はずっと圏外。さらに日光へと戻り連絡付いたと思っても世は3連休の始まりであり、お金を下ろすことが出来ないまま、ここ中禅寺湖に来てしまっていたのだ。もう日光市街にいた時から不安にはなってはいたのだが、しかし何とか成るだろうとも安易に思っていたのも事実で、いろは坂へと挑み、こうしてここまで来たのだが、しかし財布の中はいつの間にか1000円を切っているのに気付き、それでいて、手持ちの食糧は何もなく、さらには明日、明後日と登山を控えている。行動食も何もない状態であり、スーパーで必死にお金と相談。それでも何とか白根山登山まで足りそうかなと思った矢先、この男体山の入山料を思い出したのだ。500円が泣けてくるほど痛く、終いには誰かから借りようかとも思ったほどだ。結局、細々と遣り繰りすることにし、500円で2日分の食糧を昨日購入し、そしてこの500円を温存していた。そんな、最後の有り金を今朝ここで支払い、残金は僅か32円。こうした中の男体山登山であった。そして明日の白根山登山となる。

今朝も朝焼け
朝の中禅寺湖
閉ざされた登拝門

 登拝門。二荒山神社・中宮のすぐ脇にあるこの門を越え、男体山山頂にある奥社へと向けて登拝が始まるのだが、しかし、今は門は固く閉ざされていた。威厳も伝わってくるほど立派であり、また分厚い門だけに、この先へと歩むことを躊躇してしまうのだが、しかし、神社の方は「特別に・・・」と脇より通って下さいということだった。この男体山はすでに先月の25日に閉山し登山禁止へとなったのだが、しかし、まだ積雪もないことからこうして入山可としてくれた。だが、やはりこうした時期であり、また閉ざされた門から、登拝への意気込みがやや鈍ってしまうった。いつもの100名山登山という目標の為であることが自分では第一だと改めて思い知らされながら門脇を通過していった。

1合目の鳥居
8合目の鳥居
8合目・滝尾神社にて

 今日の予報は”曇のち雨”。早朝こそ青空が迎えてはくれたが、すでに厚い雲で覆われ始め、やや急ぎ足での登拝への一歩となった。1合目、2合目、3合目・・・ と随所に石碑が設けられ、またその幾つかには鳥居まで建てられ、閉山こそしてしまっているが、しかしそこが登山道であり、また参道でもあることを改めて思いながら一歩一歩進んでいった。最初の3合目までは直登のきつい道が続き、それを乗り越えるとしばらく工事用林道となるのだが、こちらは一変、緩やか過ぎて足がうずき出すほどであったが、それも20分ほど、またすぐに直登、それも今度は岩のゴロゴロしたきつい斜面で悲鳴を上げたくなる道がまた続く。そしてこの頃になると、心配していた雨がポツリポツリと・・・ ただまだ本降りになることはなく降ったり止んだりを繰り返していた。そんな中、最後の9合目からの一踏ん張りは足盗られるガレ場で、それを乗り越えればそこは2484mの山頂である。標高差1200m以上あるだけに舐めて掛かったこの山も意外に息切らせながらの山頂となった。

 時折雨粒混じる強風吹き荒れる山頂であったが、しかし、ここ連続の登山のような立ち込めるガスはなく展望は悪くなく、眼下にはいつも中禅寺湖を望むことが出来た。ただ辺りに立ち込める雲や霞のせいで遠望はなく、期待した関東平野の大地、そしてここまで登って来た尾瀬の山々は見ることは出来なかった。さらにはもうひとつこの辺りまで来ると楽しみなのが富士山の遠望であった。地元の山だけに親しみも深く、さらには自分の好きな山だけに、望むことを楽しみにしていたのだが、しかし、先ほども書いたように遠望はなく今回は見送りとなった。そんな山頂で、寒さに震えながら奥社へと参拝。そして展望をしばし楽しんだ後はそれほど休憩することなく足早に山頂を後にした。肌を刺す風を嫌ったのもあるが、雨が落ちてくることを恐れたことのほうが大きい。

山頂直下・中禅寺湖を望む
山頂の二荒山神社奥社
2484m!山頂♪
二荒山神社・中宮
 下山はまさに特急列車の如く駆け下りていった。自分でも驚くほどあっという間で、登山口の二荒山神社を見たときは、その速さに目を疑ったほどであったが、間違いなくそこが登山口であり、無事の登山を感謝し、再度参拝して後にした。そして帰路には隣接された宝物殿へと立寄った。聞けば、登拝者には無料で回覧できるということで、そうでなくても気になっていた所だけに嬉しく、飛び跳ねるようにして入館して、これを最後に今日の行動を終えたのだった。この後、当初の予定では明日の奥白根山登山に備えて少しでも進めようと思ったが、しかしこの後の雨が心配でならず、この場所からでも充分に白根山へと明日アタックできるだけにここ中禅寺湖畔で連泊することにし、こうして今日はかなり早い12時過ぎには元の東屋へと戻り落ち着くことになった。

ロケ現場?!でもある 寝床の湖畔公園
 ただ、その東屋へと戻ると異常に騒がしいことに驚く。マイクロバスが何台もその東屋を囲むように入り、何十人という人が辺りを慌ただしく動き回っている。さらには周囲を警戒するように何人もの警備員が配置され、時にはすぐ前の国道にも通行規制をかけていた。そんな異様な雰囲気の中心部に私の自転車がある。ここで殺人事件でも起こったかのようなほどの騒ぎようであり、とても自転車へと戻れず、しばらく別な場所で時間を潰すが、しかし全く引く気配はなく痺れを切らし、自転車を取りにへとその東屋へと向かった。そしてもちろん、すぐに止められる事になる。「シィー・・・」と警備員は人差し指を立て口にやり、静かに!と言葉発することなく動作であらわした。「○○君、なにを探しているのかね?何か殺人に関係あるのかね?」、「この辺りにボタンが落ちてないかと思いまして・・・」、その警備員の先ではそんな声が聞こえた。聞けばドラマの撮影だという。芸能界に興味ない私はその俳優がだれだか全く分からなく、また興味もないのだが、しかしドラマの一撮影するに当たるこの警戒、騒々しさの方には驚かされ、また興味を持ち、そんな働く人たち、機材をしみじみと見学。そうこうしている内に、その一場面で撮影は終りのようで、そうとなれば雲の子を散らすように去って行き、あの騒々しさが嘘のように、また静かな湖畔公園へと戻っていた。

 そんな撮影現場の一ベンチで落ち着き、久しぶりのネットサーフィンを楽しんだり、HPを更新したり、また充電中は読書へと没頭したりして午後の時間を楽しんだのだが、しかし、その読書にあまりに熱中してしまい、こんなに時間があったにも関わらずHPをやり終える事できず、22時頃の就寝となった。外は夕方より激しい風と共に雨が降り始めていた。

 ★今日のお食事♪
 ・朝食 : ごはん・レトルトカレー・味噌汁
 ・昼食 : パン・レトルトラーメン
 ・夕食 : ごはん・レトルトカレー・味噌汁




自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・