今日の天気予報はいつの間にか”晴”に変わっていた。ところどころ晴れ間覗く空を見上げながらの今日の出発は、NTTの皆さんと別れたとはいえ、まだ一人ではない。昨日からお世話になっている松森さんがぜひ酸ヶ湯温泉へと車を走らせてくれたのだ。もう諦めていた温泉だけに、また、ずっと前から楽しみにしていた温泉だけに嬉しく、その赴きある浴場にすぐに飛び込んでいった。乳白色の湯に、なんとも言えない、この日本という雰囲気漂う湯船、そして建物、なにをとっても申し分なく、ほんと松森さんには感謝である。ありがとうございました。ちなみにこの酸ヶ湯温泉、湯治としても有名らしく、旅館でも日や月単位でも予約しているそうで、また素泊まりも格安。なにせ、自炊場や、またちょっとした野菜や生活雑貨を扱う売店までも旅館内にはあり、そして行き交うおじいちゃん、おばあちゃん、湯治としても親しまれていることを納得させてくれるその宿の雰囲気にまた惹かれる酸ヶ湯温泉であった。
こうして、今朝からNTTの皆さん、そして松森さんに元気を貰って、10時半頃、気持ちよく谷地温泉を出発した。まだまだ日の昇りは浅く、早朝と変わらぬ冷たい空気漂う中を自転車で坂をさらに駆け下っていく。寒い!そう叫びながらの身体を温めるといった下りではあるが、しかし昨日のような濡れた寒さはなく、これが気持ちよくも感じるほどであった。谷地温泉から十和田湖へと坂を下っていくと、その途中に蔦温泉ということろがある。「ぜひ!入浴してって!」とNTTの方々みんな一押し温泉だけにここは迷わず立寄ってみると、ここでも変わらぬ趣ある旅館がいきなり迎えてくれ、そして温泉の期待も自然と高まってた。
そんな期待の温泉!期待に反することなく、こちらも木の香りが浴場に充満し、もう入る前からワクワクさせてくれ、そして入浴すればまた優しい光が差し込み光り輝く湯船の姿を見せてくれた。もちろん温泉の方は言うまでもなく申し分なく、ここでは2つの湯船を存分に堪能し、また坂で冷えた身体を温め直した。そしてポカポカ入浴後は旅館周りの遊歩道を散策。約1時間ほどの散策路で、森林力を身体いっぱいに浴びながら幾つもある澄んだ沼をのんいりと散策し楽しんだ。
さて、こうして温泉めぐりを朝から贅沢にも堪能し、そして今日の観光の目玉、いや、この東北の目玉とも言えるだろう観光地、奥入瀬渓流へと入っていった。もう、ここへ来るのは2度、3度目だが、しかし何度きても飽きることなく、心和ませてくれる。北海道の自然とはまた違うその日本的な風景に今回もやっぱり惹かれ、魅入っていた。そして自分はやはり北海道の自然よりも本州の自然の向きなのだなとも、また改めて感じさせてくれる奥入瀬渓流であった。
そんな景観に誘われて何度も自転車を止めては散策。そして昨夜作ったおにぎりをほおばり、気持ちはちょっとしたハイキング気分♪こんなゆとりの時間に幸せを感じながら14kmの奥入瀬を道を上って行く。
こうしてマイナスイオンに包まれながら気持ちよく渓流美を横目に抜けていき、上り詰めた先は十和田湖である。二重カルデラ湖と言う不思議なこの湖は、しばらく前まで魚が生息しない湖でもあったそうだ。もちろん火山の影響であるが、今は沈静化し、魚も泳ぎ始めているが、しかし、まだまだ生物は少なく、さらには流れ入る川がないこともあり、泥の混入もなく、清さを保っていると言う。そんな湖を眺めながら気持ちよく湖畔を走り抜ける。時には木々で生い茂るトンネルを走り、時には峠へと駆け上がり、湖を見下ろしながら走り、そして旅館立ち並ぶ賑やかな休屋の集落へと入っていった。
予想以上に旅館の数、そしてツアー客にやや圧倒されながらも休屋を散策。まずはビジターセンターで四季の十和田湖の映像を楽しみ、そして実際にこのあと、秋色染まり始めた十和田湖を散策。樹齢250年ともいわれる杉並木を抜ければ、十和田神社が建ち、参拝し抜ければ、湖畔には”乙女の像”といわれる十和田湖のシンボル的像が建ち、そこは大いに観光客で賑わっていた。ちなみにそんな散策の道中、楽しむことのついでに寝床も同時に物色していたのだが、しかし観光色強すぎ、どこも寝ぬくそうである。それでも、どこかで無理やり・・・ と何度も迷うのだが、しかし最後は近くのキャンプ場へと入ることにした。寝るだけならそこらで確かに良いが、しかし、今夜、もう今日も含めて3日分も溜まった日記をどうしても書き終えたく、落ち着いた時間を過ごせ、また電源も取れそうなキャンプ場へと500円という料金悔しいが入ることにしたのだった。
★今日のお食事♪
・朝食 :
旅館で朝食♪
・昼食 : おにぎり×5
・夕食 :
ごはん&レトルトカレー