車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2003年 8月14日 (木) - 403日目

天気 :

体調 : 良好

宿泊地 : 北麓野営場

本日の移動 : 利尻富士町

走行距離 : 44.4km

累計距離 : 17,628km
本日の出費

食費 : 1910円

観光費 : 0円

宿泊費 : 0円

雑費 : 530円

費用詳細 :

現在地 : 北海道利尻富士町  ( 全走行図 )

ペシ岬

 休養日?!そう言わんばかりにのんびり今朝はいつまでも寝ていた。起床は9時過ぎと言うお寝坊さんだから、ほんと休暇気分である。それからたまちゃんと朝食の準備だから食事を終え、出発したのは11時頃となってしまった。とは言っても今日は島内周遊、わずか60km余裕余裕♪そんな気持ちでの出発である。ちなみにたまちゃんの方はもうすでに島の3/4ほどはもう周遊済みで、今日は残りの1/4を周るのみ。そこまでは一緒にその先は、私はひとり島内を一周し、そしてたまちゃんの乗るフェリーを見送る、そんな採算での今日の出発であった。

お気に入り
 まず、2人、迷うことなく向ったのが、一昨日も登ったペシ岬。2人とも、なぜかこの利尻山よりもこのペシ岬を気に入り、「一家に一個このペシ岬!」と声を揃えて言っているほどであった。なぜ、そんなにお気に入り?そう聞かれるとちょっと困ってしまう。なんでだろう、もちろん達成感、充実感では利尻山の方が上である。が、こののんびりした離島雰囲気を味わうにはペシ岬以外にないと思っている。そんな”落ち着ける場所”というのが理由かもしれない。この、心地よいそよ風、そして3方は絶壁に囲まれ、その眼下は今日も青すぎるほどの海で囲まれていた。そしてその頭上には今日も利尻山山頂付近以外は真っ青な青空と、申し分ない。そんなところだから今日もたまちゃんと、1時間はいただろう、いや、もっとここにいたいとも思ったが、時間の都合上、「フェリー乗船前に時間があったら最後また登ろう」、そう約束して、周遊へと出発した。

青空のペシ岬より
たまちゃん
見下ろす町並み

 が、交わす言葉は「腹減ったね・・・」、周遊へと出発しようかとも思ったが、その前に腹ごしらえ、港近くの定食屋へ「やっぱりウニでしょ!利尻は!」と言いながらも入ったが、予算オーバーであっさり断念し、2人、五目ホタテラーメンで我慢。いや、たまちゃんはウニは好きではないらしく、ラーメン好物だけに満足そうであったが、やはり我慢した私は悔しさだけが残る。まあ、食の旅ではないので仕方がない。

 さて、こうしてあっさり塩味のホタテラーメンをたんまり頂いて、改めて周遊と思ったのだが、これまた予定変更。すでに周遊している時間はなくなっていた。まあ、明日もあるさ、明日、礼文に旅たつ前に周遊しよう、そう決めて今日は結局たまちゃんと島の1/4を走るサイクリングロードを楽しむことにした。

 町を一歩踏み出せば、そこには一面の草原であった。小さな島でありながら、こんなだだっ広い草原があり、そして2000m級の山もありとほんと不思議な島である。そして何より不思議と思ったのが、日本の風景とも言える畑、田園がないこと。すべてこの島の産業は海にあるようだ。もちろんウニや昆布といった有名どころで、他には観光業で持っているといった島だ。そんな海がメインのこの島だからこそ、この不思議とも言える大展望が広がっているのだろう。集落以外は全て森か草原というこの利尻の大地を気持ちよく快走し、そして迎えてくれたのはカモメの大群という、ほんと気持ちよく、そして2人、自然と会話も弾みながらドンドン距離を伸ばしていった。

 途中、旅人のなかでちょっと有名で皆に進められた”ミルピス”という乳酸飲料を頂く。牛乳嫌いな私にとって飲めるか最初は心配であったが、うん、大丈夫♪ヤクルトと、ヨーグルトの合いの子?そんな身体に良さそうな、なかなか美味しい飲み物でググッと寂しいほどあっという間に飲み干して、そんなミルピスの後に、道草したのが、”会津藩士の墓”。なぜこんな僻地の島に?!と驚き、石碑に刻まれた文に思わず魅入ってしまった。ちなみにその概要は本文から外し下記で紹介しようと思う。

ホタテラーメン
自転車道
自転車道・快走
ミルピス?!
会津藩士の墓
自転車道終点にて

 さあ、沓形まで走り抜いてとうとうサイクリングロードは終点。そこは運動総合公園となっており、目の前にはちょっとしたピラミッド上の人工的な丘が作られていた。そこを2人、最終のゴールと定め、最後は歩いてその丘に登りつめてゴールを喜び合い、そしてやっぱり記念撮影♪未だ山頂を隠している利尻山をバックにしているとはいえ、そこ以外は贅沢なほどの青空であった。そのあまりの気持ちよさに思わずのんびりと過ごしてしまったが、しかし、時間が・・・ たまちゃん乗るフェリー時刻が刻々と迫っていた。やや慌てての帰路であったが、それでも余裕だろうと高をくくっていたのも事実であった。だが、帰路は向かい風、そして思ったよりもその道程は長く、時間だけがどんどん迫るばかりで、「帰路、時間があったらペシに登ろうね!」、そんな先ほどの会話も、もうそれどころではない。最後は大焦りのフェリーターミナル到着であった。なんと出航5分前という有り様で、別れを惜しむ間もなく船は出航していった。そして残ったのは孤独だけであった。

いよいよお別れ(T_T)
船は出航す・・・

 キャンプ地へと戻る足取りは自然と重たくなる。楽しい時間だっただけに、この孤独とのギャップが激しく辛い。そしてさらに辛くしたのが溜まってしまっている日記だった。この後、温泉にでも入って、昨日のようにその休憩所で・・・ とも思ったが、もうこの坂道を再度登る元気も時間もなく、結局断念し、キャンプ場へと戻ってからも無気力状態は続き、それでもHPはやらなければ、と思いながらもそのまま仮眠zZ 22時過ぎにようやく目覚めてそこで重い腰を上げてのHP作業へと入ったが、電源不足で1時間ほどで断念し、また力ないまま眠りについてしまった・・・

 ★今日のお食事♪
 ・朝食 : ごはん&寿司太郎・野菜たっぷり味噌汁
 ・昼食 : 五目ほたてラーメン
 ・夕食 : パン×2




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