車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2003年 8月15日 (金) - 404日目

天気 :

体調 : 良好

宿泊地 : 緑ヶ丘公園キャンプ場

本日の移動 : 利尻富士町~利尻町~(フェリー)~礼文町

走行距離 : 56.9km

累計距離 : 17,685km
本日の出費

食費 : 2186円

観光費 : 200円

宿泊費 : 500円

雑費 : 1310円

費用詳細 : 観光費:利尻島郷土資料館

現在地 : 北海道礼文町  ( 全走行図 )

海の色

 「ボォーボォー」と島中にフェリーの汽笛がこだまし、真っ青な静かな海に大きな波紋を作りながらゆっくりとフェリーが入港してくるのが、サイクリングロードからよく見えた。たくさんの人を乗せて、そしてその夢、期待も同時に乗せて、港内へと入っていく姿に、船の魅力はもちろん、島という本島から隔離された所の良さを感じながら自転車を漕いでいた。

 透きとおるような青空に恵まれた今朝は、5時起きからのHP更新作業。それも管理棟前の階段でひとり寂しくポツンと震えながらの作業だ。もちろんこれは電源拝借する為であるのだが、それにしても辛い。ただ、目の前は登山道へと続く道だけに今朝もたくさんの人達で賑わっていた。途中、休憩も兼ねて食事を取ったりはしたものの、9時半頃まで黙々とPC作業をしていたが、溜めた量が量だけにそれでもとても終わらず、最後は結局断念し、10時過ぎ、予定通り島の残り3/4の周遊、沓形まで目指して出発した。ちなみにこの町よりフェリーで礼文島へと渡る予定だ。

 今日もいつもと同様に利尻山は雲ですっぽり覆われていた。だが、その山頂付近さえ覗けば辺りは雲ひとつないといってもいいほどの快晴!海はもちろんのこと、空も見渡す限りの青さ、そんな青さとそして緑に覆われた大地の中を走るサイクリングロードを今日は時計回りに抜けて行った。ただ、残念なのが、このサイクリングロード、全長25kmほどで島の1/3程度しかまだなく、鴛泊からでは7kmほどの距離でしかない。ただ、その距離でも高台を快走するだけに展望は抜群で、常に海を見下ろしながらの快走であった。

 サイクリングロードを抜け車道へと入りはしても、交通量が少ないせいなのか、それともこの展望、天気がそうさせてくれるのか、その気持ちよさは変わらない。ただ、アップダウンがあるのが難点で、でもこれも愛嬌と、変な理屈で自分を納得させながら、ただ黙々と坂を漕ぎあがり進んでいった。海、空、があまりに青いために、時折目に入る灯台の白さが眩しいほどであった。島だけに何箇所か灯台が設置されているのだが、 その中でとり際立派なのが石崎灯台で、その高さは見上げれば思わず口をもあけてしまうほどで、ついついそんな灯台に見せられ、間近へと何もないのは分かっているのに近寄ってしまう。そこにはただ波の音が僅かに聞こえるだけであった。

たくさんの思いを載せて
入港するフェリー
鴛泊港とペシ岬
石崎灯台

 この先、この小さな島にもちゃんと資料館があるのを見つけて迷わず入館した。ちなみに旧役場庁舎を利用した利尻島郷土資料館に入館し、小さな館内ではあるが、その資料はなかなか豊富で、以前はここでも驚くほど栄えていた鰊漁をはじめ、先住民アイヌの生活、さらには昨日に詳しく書いた会津藩の北方警護に関すること、幅広く展示され見応えある館内となっていた。

 資料館を後にし、しばらく走ると大きな沼が目の前に飛び込んでくる。そのオタトマリ沼前では驚くほど観光客で賑わい、そしてたくさんのお土産・飲食店が立ち並んでいた。そんな中で気になったのがウニ軍艦、3巻で1000円と目が飛び出るほど高価なものであったが、それでもウニで有名なこの島でやっぱり一度はウニを食べたい、うに丼こそ無理だが、これならと奮発!まさに舌がとろけるお味で、その出費でも大満足の、でも量的にはかなり寂しい昼食となった。

 島内周遊はまだまだ続く。小さな集落が所々で点在するのみで辺りはやはりいつまで走っても広がるのは草原、そして僅かに樹木が生い茂るのみ。そしてそのさらに先には常に利尻山が聳えているのが望めた。ただし、先ほどにも書いたように山頂付近は残念ながら雲に覆われ、せっかくの周遊の楽しみをひとつ奪われたような気にもなったが、しかし、そんな姿も悪くはないとも思いながら自転車をさらに走らせ、南端、仙法志御崎公園と越え、そして時間的に入れなかった利尻町博物館を悔やみながらも見送り、先へと進んでいった。

 こうして無事に2時半ごろ周遊を終えて港町・沓形へと入り無事にフェリー乗船した。誰に見送られるわけでもない出航ではあったが、しかし、たくさんの思い出、そして足跡をこの利尻島にも作り、そして新たな島、礼文島に期待を膨らませ船は出航していった。

利尻島郷土資料館
オタトマリ沼と利尻山
豪華ウニ軍艦!
仙法志御崎公園
仙法志御崎公園より
いつくしま弁天宮

 乗船後はやはり慌てて客席へと入りそして特等席をキープ。私にとっての特等席は電源脇である。ただ、礼文まではあっという間で僅か30分あまり、充電するといったほどの時間もなかったのだが、それでも、やらないよりはいい。ちなみにこのフェリー、利尻に入るときとはと違い、がら空き状態。唯一団体さんが一組いただけで、それがいなければもう無人と言っていいほどのガラガラであった。こんなものだろうか、それとも、時期的な問題なんだろうか。いや、今はお盆休み、たくさんいそうなものなのだが・・・ 果たしてキャンプ場の混み具合はどうなんだろうか、そんなことを考えながら通称”花の島”礼文島へと足を踏み入れた。

 さて、今日はどこまでいこうか、全く決めていなかっただけにフェリーターミナルでちょっとウロウロ・・・ 案内所で情報収集しながら、今後の計画をひとり悩んでいた。そしてでた結論は、というと結局ははっきりと出ない。とりあえず、もう日暮れまでそれほど余裕もなかったこともあり、一番近場にあるキャンプ場を目指すことにした。途中、スーパーで食糧調達、もうこの時には明日、礼文の西海岸を歩くことをいつの間にか決めていた。この西海岸遊歩道は最長8時間、花が豊富に咲き乱れる夢のような遊歩道と聞いている。それだけに期待も大きく、よし、明日行ってやろう!最後はそんな意気込みでキャンプ場へと入っていった。

礼文・緑ヶ丘公園キャンプ場
 有料ではあるが、やはりそれだけに設備も充実し、なんと雨には強い板の間の上にテントが張れるのだ。そして広いスペースも付いていて申し分ない。そして、混んでいるのか心配したこのキャンプ場も、板の間サイトこそいっぱいになったが、混雑感は全くなく、程よい人数で、そんなことから人との交流もしやすく、いろんな方にお話なんかも楽しみもしたが、やはり最後はこの溜まってしまった日記と奮闘。落ち着いたキャンプ場ということもあり、順調に日記を処理し、そして切りのいいところで切り上げ、今日も早めに22時には就寝していた。

 ★今日のお食事♪
 ・朝食 : ごはん&白菜いっぱい味噌汁
 ・昼食 : パン×2・豪華ウニ軍艦
 ・夕食 : ごはん・マーボー豆腐




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