な、な、なんと気付けば11時!寝るのが遅かったとはいえ、この時間はさすがにないだろう。ついつい疲れもあり、2度寝、3度寝と寝過ごしてしまった。そして起床とほぼ同時に電話が鳴る。実は今日、ある方と再会を約束していた。そのある方とは東北は飯豊山で2泊3日の山行を共にした石井さんだ。今日、飛行機で札幌入りするということで、会おうということになっていた。ただ、まだ待ち合わせ場所、もちろん時間などは決めてはなかったが、でも、私が今日、羊が丘方面を観光するので、その辺で会えたら・・・ そんな話を実は前日、石井さんとしていたのだが、この電話で「今、羊が丘公園に向ってますけど、どの辺にいますか?」と・・・ 慌てて顔を洗って、そして知人に厚くお礼をいい、慌ただしくい家を飛び出して行った。
精一杯自転車を漕ぐ。手には途中のコンビニで買ったパンを片手に食べながら羊が丘公園へと無我夢中で漕いだ。ただ、どうしても市街地だけに信号器に何度も引っかかり、思うようには距離は延ばせない。また、どうしても観光しておきたい”豊平館”という旧ホテルが途中にあり、また通り道ということもあって、3分観光で慌ただしく立ち寄り先を急いだ。
大した坂ではないのだろうが、焦っているせいか異常に急で長い坂の様に感じ、またもう着くだろうと思っていても、なかなか見えてこない。まだか・・・ 黙々と坂を上がり、もう通り過ぎてしまったのでは?と不安になってきたころ、ようやく目的地の羊が丘入り口が見えホッとした。そして、手を振る石井さんの姿がすぐに目に入った。6月、固い握手を交わして分かれたように、また固い握手でこうして再会を果たし、「久しぶりだー!♪」とお互い満面の笑みを交わした。そしてすぐに登山や旅の話で盛り上がり、そのまま羊が丘展望台へと会話を交わしながら上がっていった。ちなみにこは有料施設で、まるで有料道路かのような料金所で徴金をする。のんびりそこを歩いて行こう!ということになったので、「もしかしてお金は・・・」 と、2人口を合わせて言葉を交わすが、しっかりとおばちゃんに手を振られ呼ばれ、「はい、一人500円ね!」、とやっぱりとられてしまった。見た目は有料道路料金所と全くと言っていいほど変わらないだけに、こうして徒歩でお金を払うのが不思議な感じであり、また悔しくも感じてしまった。
懐かしの展望台。もう5年ほど前であろうか、初めての一人旅(車)で来た地でもある。その時の記憶はもうほとんど薄れてしまっているが、でも、この羊が丘の景色だけは覚えていた。確かに記憶に通りの変わらぬ景色が目の前に広がってはいたのだが、でもあのときの感動は今は込み上げることはない。絶景を見慣れてきてしまったせいだろうか、それとも、不安の中、ドキドキワクワクしながら訪れたせいだろうか、今はただ呆然と眺めるだけの刺激も感じない景色だけに、空しさを感じてしまい、また、人のその時の心境でここまで違うのかと改めて驚いていたのだが、顔は常に無表情であった。
逆に新鮮で楽しかったのが、こうして2人で楽しむことだ。併設されている雪祭館を共に見学し、そして同じくこの丘に建つ結婚式場で、新郎新婦を見送る。一人ならただ眺めているだけだろうが、こうして2人で見ていると、いろんな気持ちをお互いに交わし、それがまた自分の刺激ともなり楽しく、1人で見たのでは、絶対に得られることの出来ない刺激と楽しさだ。今日の観光には以前にはないそれがあった。
体験”日本一周”をしてみたいとのことで、この後、今日の走行は石井さんと自転車を乗り換えて走った。「そりゃ、石井さんが大変だろう?」と、思うかもしれないが、本人は大喜び、休日のせいか時折、「頑張ってください!」という街角から掛かる声に、オドオドしながらも笑顔で答えていた。また、逆に自転車が軽快だとも驚いていた。確かに登り坂や、出始めとときは苦労するが、漕ぎ始めてしまえば意外にスムーズ、そんな自転車に驚き、購入さえ考えていた石井さんだった。ちなみに私の方は石井さんから借りたママチャリ(石井さんの弟仕様)だったのだが、こちらの方が逆に大変(汗)、なれない自転車にお尻は痛くなるし、そしてなにより、チェーンが張りすぎて、また錆びすぎていて、無駄に重いこと重いこと・・・ もう泣きがはいるほどで、油を差し、なんとか乗れるほどまでもっていったのだが、それにしても、石井さん、よくこの自転車で市街からこの羊が丘まで来たものだと驚くほどの自転車であった。
さて、この後は石井さんと”さけ科学館”、”エドウィン・ダン記念館”を見学した。私はこの旅で、こうした資料館などで偉人達の人物史を見るのが楽しみの一つとなっている。偉業を成し遂げるほどの方の行動力からエネルギーをもらうのはもちろん、また自分と比べてみたりもし、そして自分を知ろうと努力している。ちなみに、こんな旅に今日同行してくれた石井さんも興味深々、いや、私以上に興味を持ち、このあともこのダンさんについて、私や、この後知り合うことになる石井さんの弟さんにも何度も話すほど刺激を受けていた。
閉館ギリギリまで記念館でお世話になり後にした。それほど興味魅かれる人物であり、また温かい係員で迎えてくれた記念館ということもあった。この後はのんびりとRH(ライダーハウスねこじゃらし)へと戻り、そして、そこでまた雑談。この時驚いたのが、一昨日にお世話になったときには骨折ライダーが一人(バイク転倒)、そして今日はなんと2人もいるではないか!名前は私と同じく中村さんで、幸い骨折まではいってはいないそうだが、でも片足は酷く腫れ上がり見るも痛々しい足をさらけ出していた。ちなみに先日からいた骨折してしまったライダー加藤さんは今夜は他で宿泊だとのことで、今夜のこのRHの宿泊者は、私と、この中村さん、そしてさらにこのあと、女性の中村さんの予約が入っていると言うから驚きだ。宿泊者3人みんなが中村とは・・・ どれほどの確立だろうか・・・ ちなみに最後の中村さんは、もうひとつ驚くことがある。それはなんと私のHPを見て、ちょうど札幌入りすると言うことで、このRH”ねこじゃらし”を選び来てくれたのだ!こうした出会いがほんと嬉しく、またさらには今日、石井さんも来てくれ、ほんと自分は恵まれ、さらには幸せ者だとつくづく思い、逆に、もっと頑張らなければとも改めて思った。
この後は、石井さんの弟さんお勧めの居酒屋へとみんなで飲みい行った。石井さん2人と、中村さん3人と、ちょっと変わった組み合わせであったが、これがまた楽しく夜を大いに楽しんだ。「右の中村さん!」、「真ん中の中村さん。」、「お兄さんの石井さん。」 といった具合に飛び交うのだが、この石井さん兄弟がとくの面白い、やっているほうはそうでもないと思っているのだろうが、見ている私たち中村3人は口をそろえて大笑い。まさに漫才兄弟で、まさに”中川兄弟”にそっくり!そんな兄弟が目の前にいるのだから自然と酒も食事もお互いに進み、23時過ぎまでみんなで飲み交わし、そしてもう大いに酔い、石井さん兄弟と別れ、中村3人、また地下鉄に揺られて帰路につき、このあと他に飲みに行っていたオーナーさんと交えて部屋で楽しく雑談し1時過ぎに眠りについた・・・ ありがとうございました。
ちなみにこの居酒屋は”三百円”という名のところなのだが、ビールからお酒、さらにはメニューまで全て300円!その中でもとくに目玉商品がオムライスとチキンカツだろう。なんといってもその値段であるのに、この写真のボリューム!カツなどは普通の1人前分どころか、3人前ほどあるのではないのかというほどであり、またオムライスも同様にボリューム満点で、中にはゆで卵が1個丸まる入っていると言うにのにも驚いた。中村3人、大きいとは弟さんから聞いてはいたが、そんな大きいとは思わず、ついつい所詮は300円と頭に思い浮かべ幾つも頼もうかと思ったのだが、目の色変えて弟さんが、「いやいや、ひとつで充分!!」と止めに入る。でも、そう聞いてもまだ半信半疑であったが、運ばれた時には、驚きのあまり言葉を失い、そしてそのあとは「うわぁ~」とみんな口をそろえて叫びあった。それほどの大きさであった。そんな面白いお店であるが、また店内の様子も面白い。中はなんと銭湯色で、のれんには”ゆ”と書かれ、またタイル部屋まである、そんな面白居酒屋でもあった。そんな居酒屋がさらに酒を進めてくれた。
最後に私の泊ったRHの1階もオーナーが経営する居酒屋なのだが、でも、残念ながら今夜は定休日と窺うことができなかった。残念だが来たときの楽しみにしようと思う。
★今日のお食事♪
・朝食 : パン×2
・昼食 : アイス・イカ天うどん
・夕食 :
居酒屋三百円!♪