車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2003年 7月14日 (月) - 372日目

天気 : 晴時々曇

体調 : やや風邪?

宿泊地 : 野塚キャンプ場

本日の移動 : 島牧村~岩内町~積丹町

走行距離 : 135.9km

累計距離 : 16,468km
本日の出費

食費 : 1527円

観光費 : 0円

宿泊費 : 0円

雑費 : 0円

費用詳細 :

現在地 : 北海道積丹町  ( 全走行図 )

夕日を見に行こう

 目指せ神威岬!ほんとうは神恵内の道の駅までにしようと思っていたのだが、会話の弾みから「夕日を見に行こう!」と、言うことになり、目的地を神威岬を少し越えた野塚キャンプ場にすることにし、今日も元気に出発準備♪風邪の方も徐々にではあるが良くなってきてもいる。調子はいい♪「こりゃ、お酒のおかげ?!」そんなことを言いながら今朝はシェフと一緒にまたバカ騒ぎをしながらのんびりと自炊、そしてテント撤収に張り切っていた。ただ、失敗も・・・ あの料理上手のはずのシェフがご飯を・・・ 生米&オコゲ(T_T) とても食べられる状態ではなく、またうまく雑炊にもしてみたが、残念ながら復活ならず・・・ 半分ほどは頑張って食べたがさすがに全部は無理という朝のハプニングもあったが、でも、今日も元気に出発した。

 ちなみに神威岬までは130km近くある。でも、それほど気にせずの朝の準備だったために出発は10時近くという遅い時間になってしまった。これでたどり着けるのだろうか・・・ ちょっと不安になりながらも、でも、今は漕ぐしかないと今日も向かい風に向い漕ぎ始めた。長距離だけに最初から気合が入り、また真剣さがいつもと違う。30分も走るとペースも掴めて、グイグイと気持ちよく進みだすが、でもそんな調子が出てきたというときにリアタイヤに違和感が・・・ なんだかフニャフニャと、また段差もゴトゴトと拾いだす。そう、パンクだ。もう何時振りだろうか、記憶がないほど久しぶりのパンクである。でも、こんな急いでいるときにパンクしなくても~ とちょっと泣きが入りながらも、でも、雨じゃなくてよかった♪とも思いながら、セッセとパンク修理、ついでにリアタイヤも函館で買っておいた新品と交換した。

出発前
そしてすぐにパンク(T_T)
弁慶さん
弁慶岬
おお!羊蹄山です!
分かるかな小富士が?

 そんなパンク交換中、約束してあった電話が入った。それはラジオ取材の電話で、先日「出てもらいませんか?」とメールを頂き、今日、取材となったのだ。ちなみに放送の方はこの自転車のトップページに紹介して置くのでよろしくお願いします。さて、無事に取材も終り、そして自転車も復活!!でも、気付けばもうすぐ12時、さすがにちょっと慌てて出発するが、でも、もう無理かも・・・ そんな諦めの気持ちでいっぱいになりつつあり、シェフに「もう無理だ!」というメールさえ送るかとも思ったが、でも、今諦めるより、とりあえず頑張ってみよう!そう思いなおし、このあとはもうがむしゃらに漕いだ。もう休むこともなく、止まったのは食事とトイレくらいなものだろう。後はひたすら漕ぎに漕いだ。こういう走りは今までほとんどなく、ある意味、新鮮な感じがして楽しくはあったが、でも、大きく悩み苦しめられたのも多々あった。天気の方は朝方かなり重たい空模様であったが、すぐに晴れ間が広がりだし、走り出せばもう真っ青な青空しかないと言っていいほどの快晴に変わっていったのだが、向かい風の方は相変わらず酷く常に苦しめられた。さらにはトンネルだ。この海岸道路は断崖に囲まれた所を走るためにトンネルも多い。それも半端なトンネルではなく、2km、3kmもある長い長いトンネルが幾つも続くのだ。もう、そんなトンネルだけに精神的に参ってしまうのだが、さらに、これに道路工事が加わるから、もう悲惨というしかない。トンネル内で物凄い砂埃を上げ、ドカドカと工事している。もちろん長い片側通行規制となっている為に、トンネル内でしばしば待たされてしまう。もう、そのときほど悲惨なときはない。それが1つではなく幾つも続くから堪らない。

 それでも、少しづつ少しづつ距離を伸ばし、いよいよ岩内を抜け積丹半島へと入った。ここまで来ると時間の目安が付けやすくなり、神威岬まで行けるという自身も出てきた。そして逆に余裕も出てくる。そんなことからようやくここにきて写真撮影に力が入り始め、また自分らしい走り方へと変わって行った。やはり余裕のある走りの方が面白い♪ただ、精神的にはそうであっても、この気象条件がそうはさせなかった。風はいっそう強まり、まだ道路工事も本格化!「工事していないトンネルはあるのか?!」そう怒鳴りたくなるほど各所で工事が行なわれていた。だが、目指す神威岬まではあと十数キロ、もう一頑張りだ!走行距離はとっくに100kmを越え、疲れも出始めるが、でも、ここは気力で自転車をこいでいく。あと、1時間くらいだろう、そう思い、漕いで行くのだが、実際は風がどんどん増し、必死に漕いでもなかなか進まず、下り坂になっても漕がなければ全く進まない、そんな風がどんどん襲い掛かってくる。どうも北海道に入ってから、風に悩ませられっぱなしだ。 漕いでも漕いでも進まない・・・ 結局、倍以上の時間をかけ、そして最後、岬の急坂をヘトヘトになりながら登りきり、ようやく神威岬へと到着した。すでにもう18時になろうとしていた。

まだまだ長いのぉ・・・
美しい海岸美
奇岩がいっぱい!
とうとう見えた神威岬♪
でも、強風で進めず・・・
神威岬より

 「やったー!」、もうその一言であった。この強風のためか、それともこの時間のせいだろうか、もう観光客もほとんど見当たらない静かな岬の駐車場に自転車を止めると、草刈中のおじさんが声をかけてきた。「おにいちゃん、おにいちゃん!」、と強風の為に声を張り上げながら近づいてくる。「ここ、野宿できないからね!!」、とちょっときつい口調でいきなり注意されてしまった。もちろんここに泊るつもりはないし、ましてや夜、道が封鎖になることも知っている。気分良く、また達成感いっぱいで来たにも関わらず、そんな言葉での出迎えにちょっと幻滅してしまった。さらには、「この先、強風で通行止めになっているけど、越えていっちゃいかんぞ!」、と駄目押しの注意を受ける。それには、その言葉に怒れるというよりもショックを受けた。楽しみにしていたこの神威岬の先まで遊歩道を歩いて行けないとは・・・ その遊歩道が強風で通行止めになっているというのだ。その手前まで肩を落としながら、また強風に立ち向かいながら一人寂しく歩いた。いつの間にか、先ほどまでの青空は姿を消し、今は私の心のようにどんよりとした厚い雲に覆われてしまっていた。実はこの岬へと挑戦するのは2度目なのだ。1度目は5年ほど前に車で初めて長期旅行&北海道と言う旅でこの地を訪れようとしたのだが、ここまでの道が夜間完全通行止めということで断念せざる得なかった。そのため、今回、やや遠回りになってしまうが、でも前回、行きそびれたという思いがつよく残っていただけに、今回、こうしてアタックしたのだが、この結果となってしまった。ほんとうに悔しい。

対岸は積丹岬
 肩を落として帰路につく。この風、岬をまわれば良くなるだろうと期待したのだが、まわってからも変わらず強風が吹き荒れていた。たかがここから10kmほどの距離もやはり1時間ほどかけてようやく到着という有様だ。さらにはその漕ぎ方も必死である。常に急な上りを駆け上がっているようだ。。こうして日暮れ直前の19時、ようやく到着したキャンプ場、そして迎えてくれたシェフ、これにはさすがにホッとし、また、喜ぶが一気に込み上げてくる。ただ、同時に疲れも一気に襲ってくる。さらに空腹も同様だ。シェフはもうすぐに食べれる状態まで食事をすでに作ってくれており、もう飛びつくように頂いた。そしてこの神威岬の悔しさを払うべく、やっぱりお酒♪今夜もシェフと大いに飲み、語り、そして楽しみ、長い夜は暮れていった。そして就寝は疲れの為か、やや早く23時頃には眠りについた。

波荒れる神威岬
今夜もシェフと一緒♪
名前の通り料理上手

 ★今日のお食事♪
 ・朝食 : 大失敗の雑炊
 ・昼食 : 北海道限定弁当・パン×2
 ・夕食 : マカロニ・スープ・野菜炒めなどなど




自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・