車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2003年 6月1日 (日) - 329日目

天気 :

体調 : 良好

宿泊地 : 海浜公園

本日の移動 : 西山町~出雲崎町~寺泊町

走行距離 : 40.5km

累計距離 : 14,179km
本日の出費

食費 : 2205円

観光費 : 650円

宿泊費 : 0円

雑費 : 0円

費用詳細 : 観光費:田中角栄記念館・石油記念館

現在地 : 新潟県寺泊町  ( 全走行図 )

雨の日

 予報通りの雨だ。シトシト、時にはザーっと雨は音を立てていた。幸いレストラン玄関前というちょっと居づらい軒下ではあるが、雨を凌ぐことができた。だが、さすがに居心地がいいとは言えずに連泊を避け今日は小雨になりしだし出発しようと思う。でも、その前にやっぱりHPの更新作業。今日は軒下で行なっていたのだが、トラックの排ガスが酷く段々気持ちが悪くなってくる有様で辛い作業となってしまい、思うように進まない。9時を過ぎてようやく道の駅の休憩室が開いたのでそこに移動してやっと本格的に書き始めることが出来た。

 バッテリー切れを理由に更新を中断し、観光へと移った。ここには田中角栄記念館が併設されていて、それを見てみたいが為に、遠回りしてまでここにやってきたのだ。だが、館内は思っていたよりも拍子抜けの内容で、遺品ばかりの展示で、その生き方について触れられている部分がほとんどなく、400円が・・・ 最後は金銭的にショックを受けながら退館した。

 相変わらず雨は降り続いていた。ただ、多少小降りになってきていることもあって意を決して出発!とりあえずの目的地は道の駅・出雲崎までで、距離としては15kmほどしかない。その位ならと雨の中へと走り出たのだが、これが後悔する元となってしまった。すぐに雨はまた激しく降り始め、郊外なだけに雨宿りできるようなところはなく、そんな中でもただひたすら漕ぐしかなかった。大粒の雨はバチバチと音を立てて身体に当たる。もちろん顔にも痛いほどに襲い掛かり、とても顔を上げて走行できる状態ではなかった。さらには強い向かい風が追い討ちをかける。とても顔を上げることが出来ず、ただ下を見ては黙々と走るだけだった。そのため視界は僅か半径2mほど、前も見えなければ、横も見えない。どんな民家が並び、海がどのように荒れているのか、どうなのかさえ分からないほどであった。見ようものなら首筋から雨が大量に入り込んでくるだろう。地獄のような走行を約1時間半、道の駅はまだか~ と叫びながら走りとおしてようやく見えてきたときには、道の駅がまるで楽園かのようみ見えた。もう逃げるように軒下へと駆け込みようやく一息つくことができた。

 水害は予想以上に酷い。いや、これは自分のミスなのだが、ここまでひどくなるとは思わずにやや防水を怠った為もある。カメラ、携帯はビショビショになりながらもなんとか使用可・・・ 助かった。本類、そしてカバン内にまでも水は浸入し、下に水が溜まっている悲惨なバックもあった。 もう泣けてくる思いであったが、でも、ここは元気をつけようとなんと豪華に”いくら&さけ丼”という昼食!♪実のところ、他に飲食店が見つからなかったという理由もあるが、それでも豪華な昼食をとってしまったと後々後悔するほど贅沢に頂いてしまった。

 雨は相変わらずドシャ降りだった。この雨が続くようならもう今日の走行はここで終えようと考えていた。幸いにもここ出雲町はちょっとした観光地となっていて、旧宿場町が並び、そして良寛、芭蕉のゆかりの地としても賑わっていた。各資料館まで建てられているのだが、さすがに金銭的に全て入ることできず、格安で一番興味を持った”石油記念館”へと入館した。日曜日というとことで賑わう道の駅とは対照的にマイナーなところらしく記念館には他には客はいなかった。いや、いないところか、私が入館したのを見て、各資料室の電気を付け出すという有様だから今日始めての客かもしれない。また無愛想な管理人で、寂れた感じが漂う記念館であった。

  石油記念館:日本で石油掘削に機会方式を最初に用い大成功をしたところということで、ここを石油業界発祥の地とした記念に整備された記念公園。自分が今まで化学系の仕事に従事してきただけに興味深く、入館したのだが、内容の方は、いまいち掴みずらい展示で、ただ、よかったのが、記念館とは直接関係ないが、国が発行している石油に関するパンフレットで、これは現状の石油世界情勢が語られていて興味深く、しばらく魅入っていた。

雨でビショビショ・・・
豪華に昼食じゃぁ♪
石油記念館

 記念館を後にした15時ごろにもなると、先ほどまでの雨が嘘のように上がっていた。やはり、雨の後の風景は澄み、どれもこれも美しく、そして待っていましたと言うばかりに出てきた子供たちがとても眩しかった。自分も、こんな天気にここで終えてしまうのは勿体無い!と思い自転車にまたがり出発した。北国街道の名に相応しい、宿場町が続くそれらを眺めながらのんびりと走り抜けていった。さすがにこういう宿場町には寺が多く、ここでもこれでもか!というほどちょっと走っては寺、寺、寺、という具合であった。またここは史跡も豊富で、良寛、芭蕉、松蔭と言った有名どころの碑がズラリと並び見所いっぱいの町であった。

 集落は1本の街道沿いに向かい合いひしめくように並んでいる。新しい国道は海沿いを走り、その集落の裏を眺めながら走ることになる。左手には美しい海は広がるものの右手には各家屋の裏しかみえない。新しい道路なのに裏通りと言った感じだ。賑やかなそんな集落沿いの道を抜けると、右手は一気に山が突き上がりってくるのだが、ここからの景色がほんとなにもかもが美しかった。さきほどよどんだ海が嘘のように光り輝き、今日も自然とそんな景色に誘われて写真撮影に力が入った。

良寛堂
北国街道
妻入りの街並
今日は海が現像的
寺泊温泉入浴♪
 気持ちよく抜けていき寺泊市街へと入った。まずはここで寺泊温泉へ♪観光案内所で、「一番安い浴場おしえてください!」と言って教えてもらったホテル”飛鳥”。3kmほど先にあり、往復することになってしまうところなのだが、その苦労以上にメチャメチャいい温泉であった。湯船は数えるほどあり、さらにはそこから一面に広がる海の展望が素晴らしく、大満足の温泉でスッキリしてまた港近くに戻り、海浜公園にてテントを張ることにした。

 屋根もありトイレもあり、なかなか良い寝床♪散歩中のおじさんい聞いた話なのだが、夏場は家族連れやら旅行者やらがテントをこの浜にそこらじゅうに張って賑わうそうだ。だが、今はさすがにまだ夜は肌寒いせいか、テントは私以外にない。車も1台、キャンピングカーが止まるのみであり、そんな夏の話を聞くと寂しさを感じてしまうが、でもひとりのんびりラジオを聴きながら読書やHP更新と夜の時間を楽しんだ。就寝は22時半ごろであった。

 ★今日のお食事♪
 ・朝食 : ごはん&レトルト丼
 ・昼食 : 超豪華!いくら・さけ丼♪・パン・菓子
 ・夕食 : パン×2・ラーメン




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