これで3度目の海軍関係の資料館の見学だ。1回目は忘れもしない広島の江田島海軍兵学校、2度目が知覧平和記念館、そして今回がこの鹿屋の航空基地資料館だ。どこも特攻に関しての展示は似ていて涙を誘うものがあり、また今の日本がこうしてあるのも彼らのおかげでもあることを実感させられる資料でもある。そして戦争の悲惨さを学び得るところだ。そんな資料館であるが、それにプラスして江田島では海軍の歴史についてしり、そして現在の海軍学生の姿に身近に触れたところでもある。そして今回この鹿屋では、歴史はもちろん、現在の自衛隊の歴史や現況の状態について展示説明されていたのには興味魅かれた。そして今の自衛隊のあり方について強く考えさせられた。
そんな自分にとって有意義な時間を送った日の今朝は前日からの引き続き暴風に襲われていた。低気圧が過ぎたせいだろう、風は今までとは逆の西風となり、鹿児島湾からもろにこの浜へ打ち付けるような暴風が常に吹き荒れていた。そんな風に波しぶきなのか、雨なのかは分からないが、テントに風と共に水が時折、打ちつけられた。そんな状態でも意外と昨夜はよく寝れた。でも、起きてからはまた不安との戦いであった。 そんな航空基地の片隅に建てられていたのが、「航空基地資料館」だ。ただ、片隅といっても敷地は膨大で、そんな敷地には数々の歴代の航空機達が展示されていた。ただ、それらの航空機の役目や歴史については、まだこの時には分からなかった。
館内に入ってまず目を惹いたのは、たくさんの航空機、船舶の模型であった。現代のものから大戦、さらには航空初期のものまで、この館内のいたるところに精巧な模型が説明書きと共に展示されていて、それだけでも見応え十分であった。
資料館はまず、日本の海軍の歴史から始まった。日露戦争、満州事変、世界大戦と事細かにその時点での航空機のあり方を説明してくれてあった。戦争事態は過去の他の資料館や小説でよく知っていた為に、再確認の資料ではあったが、この航空機に関してから見た満州事変前後の日本の対策や挑戦は知らないことばかりで、じっくり魅入ってしまった。さらには各所に映像展示も多々あり、航空機の立場から見た世界がそこには広がっていた。そして戦史の最後は、やっぱり大戦での特攻作戦についての展示。何度見ても辛くなるばかりで、今回はこれらについて、あまり魅入ることができずに早々に後にした。今までもう嫌と言うほど見てきただけに・・・
これで終わりかと思いきや、まだまだ意外にも続いた。それは、自衛隊の発足から、その誠心、任務、そして現状の国力までをも展示された現代であった。この展示は今までにない展示コーナーでかなりの興味を誘った。今、自分が一番知りたいことでもあったためだ。ここで、今の自衛隊の歴史とそして活動の意義、誠心を学び見て、そして今の不安定な世界情勢での今後のあり方について深く考えさせられた。
こうして、約3時間半にも及んだ航空基地資料館の観光を終えた。自分でも館内を出て時間を確認してビックリしたほど、長時間この膨大な資料に魅入ってした。それほど自分にとって興味ある展示物であった。外の敷地内では先ほども書いたとおり、歴代の自衛隊航空機がずらりと並んでいる。館内を見てきて、これらがいつどんなときに活躍していたかがある程度見れるようになった。そんな航空機たちを見ながら敷地内を一周して航空基地を後にした。
このあと向かったのが郵便局、ここで実家から送ってもらった小物を受け取る為だ。こうして度々、荷物を送ってもらっては、不要になったものを送っている。こうして家族の温かさを感じながら旅を毎日頑張っているのだ。そんな郵便局の近くにお勧めの料理店があるというメールを後藤さんから頂いていた。さっそくその「よかとよ」さんで昼食ランチ600円を頂いた。さんまの塩焼きに、なんと刺身までついてこの値段!大満足の食事であった。そんな「よかとよ」さんには、メールで教えて頂いた後藤さんのお兄さんが働いていると言う。さっそく聞いてみるとお会いすることが出来た。話を聞いてきたみたいで、いろいろ観光情報を教えて頂いたあと、最後は一緒に写真を撮ってもらって後にした。ありがとうございました。
観光はまだまだ続く。この後は「鉄道記念館」へと行ってみた。資料では鉄道の歴史などが分かると言うことで楽しみにしていってみたのだが、内容は思っていたのとは違い、廃線になってしまった大隅鉄道についての遺品資料の展示だった。さらに残念だったのはその展示物には説明書きがなく、ただ看板や機材が並べられているだけで、なぜ廃線になったのか等にはまったく触れてなく残念な観光になったしまった。ただ、この館長さんは人柄がよくいろいろ旅のことについて聞いてきてくれたり、観光情報など教えてくれたりもした。ありがとうございました。
気を取り直して、次に向かったのが「王子遺跡資料館」だ。必死で坂を上って行ったところなのだが、意外にここも展示物に惹かれるものは少なかったのが残念だ。それでも弥生時代の文化について触れる事が出来た。
こうして鹿屋市ではこの3施設を観光して後にした。いろいろ勉強になることばかりで思い出の地ともなり、また全て入館無料!っということも嬉しい観光だった。このさきは、ほぼ真っ直ぐ、今日の寝床予定である「道の駅・くにの松原」を目指して漕ぎ進んだ。予想以上にあるアップダウンを越えながら、途中でパンを購入して馬力をつける。さらにスーパーで食材を補給して、そして道の駅へと16時半ごろ到着した。
まずは公園内の散策し、今夜の寝床の目星をつける。それからこの道の駅にある温泉へ久しぶりの入浴だ!気分も身体もすっきりして、その休憩室でのんびりHPの更新作業へと移った。でも、あまりにも長居するのも悪いと良心が働き、ちょっと奮発して、そのレストランの食事を頂くことにした。約2時間ほど作業しただろうか、のんびり日記を打っていると店員が来て、電源&PCはご遠慮くださいと注意されてしまった・・・ さすがに落ち込んでPCが出来ないならここに居る理由も全くなくなるので早々に退散。でも、その道の駅のロビー(ホテルも併設)で電源を拝借してまた続きを書いている。