昨夜から徐々に夜中に何度も目覚めるほどであった。この炊事場の屋根下まで関係なく横風が雨をあおり、テントに叩き付けた。テントは炊事場の下で、さあに自炊場の脇に建てた。この炊事場、南北には壁がなく抜けているが、東西は腰よりやや高い壁に守られている。そんなところではあったが、その守られているはずの東からの風に常に悩まされ続けた。
今朝は6時起床。そんな天気でも最初は出発する気、満々だった。だが、暴風は強まるばかりで一向に収まる気配はなく、さらに天気予報では一日大荒れの天気だとの事・・・ この風で大雨ではさすがに身動きできない。とくにこの強風のなか、荷物満載で海岸線の道を走ることに恐怖を感じたこともあって、悔しかったが今日の行動をあきらめる事にした。
今日のこの空いた時間なにをやろうか迷った。最初はHPの維持管理をしようとしたが、電源の確保がここから離れた野外のトイレ脇しかなく、この大荒れの天気で確保できるわけなく却下。そして絵も描きたかったが、その風雨から守られてゆっくり描く場所すらなかった。何度も描くがこの炊事場まで風雨は容赦なく叩き付けた。
そんなため、今日は身動きとれず、テント内で読書に没頭。ただ、安心してのんびり読めたわけでなかった。轟音が鳴り響いた数秒後に、物凄い風がテントを叩きつける。その度にテントは大きくしなり、いつ壊れてもおかしくないほどの大揺れであった。今まで、山の尾根など、いろんなところにテントを張ってきたがこれほどの強風は初めてであった。さらに雨も降り込んでいる為に水害まで出始めるしまつ・・・ テントの張りを何度も張りなおすくらいしかやりようがなく、この嵐がさるのをひたすら待った。
何度も書くがこのあまりの強風で落ち着かない。そしてテントは大きく揺れる。そんな揺れを少しでも抑えようと、風上側のテントの壁に背をあてて、強風を必死で抑えながら本を呼んでいるしまつであった。
いつもなら、このHP作業が頭にいつもあり、ちょっとした休憩や読書タイムでも「HP書かなきゃ」といつも落ち着かない休憩タイムだったが、今日の場合はとりあえずは当分そんなことは考えなくてもよい、本当ののんびり休憩時間のはずだったのだが・・・ この強風が常に頭を悩ませ、不安にさせた。いっそ、気にしなければよいと思いながらも、あまりの轟音とそしてその後、叩きつける強風でテントはポールが折れるほどバタバタと大きく揺れた。それが絶え間なく続き、気にしないようにしていても、どうしても気になってしまう。そんな悩ませながら一日を過ごした。
ちなみに食事の方はあまりの強風の為に調理不可かと思われた。だが、朝方少し収まってくれたときがあったので、そのときになんとかご飯を炊くことが出来た。だが、昼間はあまりの強風で火は使うことができず、仕方なく缶詰だけですごし、夜もダメかとあきらめていた。だが、19時過ぎに嘘のように1時間ほど風が穏やかになってくれて、なんとかその間にご飯を炊くことが出来た。そのおかげでなんとか食事を取ることが出来た一日だった。ちなみに一日、そんな強風&雨に悩ませられながらひたすら読書をして過ごした。
夜も相変わらず風雨は激しい。結局この風雨で何もやる気が起こらず、そのまま横になって就寝してしまった。こうして今夜もテントの大揺れに眠れる夜を迎えていった。