車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2003年 3月4日 (火) - 240日目

天気 :

体調 : 良好

宿泊地 : 神川キャンプ場

本日の移動 : 鹿児島行フェリー内~鹿児島市~大根占町

走行距離 : 65.2km

累計距離 : 9,602km
本日の出費

食費 : 0円

観光費 : 0円

宿泊費 : 0円

雑費 : 3530円

費用詳細 : 雑費:フェリー代(鹿児島~桜島)・生活雑貨

現在地 : 鹿児島県大根占町  ( 全走行図 )

寒いぜ鹿児島

 長い長い船旅を終えて、とうとう鹿児島の地へと帰って来た。今朝は7時半起床。船の積み込みの関係で到着時間は2時間以上遅れて、10時半過ぎとのことだった。それまで、鹿児島湾に入り揺れも収まったことから日記の更新作業を行った。そして寿さんに頂いたお弁当は朝食としていただいた。ありがとうございました。

 こうして懐かしの土地、鹿児島港へと入港した。那覇から一緒だった”松尾”さんとここでお別れ。次の再会を約束して、荷物満載の自転車で、沖縄から比べれば大陸と言うべき九州の土地へと降り立った。また必死で自転車を漕ぐ旅が始まる。久しぶりのそんな旅の再会でワクワクした面持ちだった。

 だが、この鹿児島の地、寒いこと寒いこと!今までの天国のような暖かさに慣れてしまっているためか寒さに驚いてしまった。以前、1月末の南下してきて鹿児島入りしたときは、その温かさに驚かされたのが不思議なぐらいだった。防寒着を1枚、2枚とはおり、そして、サンダルから登山靴へと履き替えた。こうして、鹿児島の町でまず向かった先は郵便局。そこで夏用の荷物を送り返した。そのあとは早々に桜島フェリーへと向かった。今日は大隅半島の南端近くの”道の駅・根占”まで行く予定で距離にして80kmほどで、フェリー到着も遅れたことからあまりのんびりしている時間はなかった。そのため、鹿児島市内は早々に離れて、桜島へと渡った。

 前回、この櫻島の北側を周ったので、今回は南側を周って佐多方面を目指した。出発して早々まず目に入ったのが「桜島ビジターセンター」であった。入館も無料ということで迷いもなく入館した。中は櫻島の噴火の歴史について細かく展示されていた。また自然についても展示されその充実した内容に魅入ってしまい、そして噴火の物凄さも知り、地球が生きていることを改めて実感した。

 このあと展望台等を周りながらアップダウンを越えていくと、こんどは「砂防センター」を発見!ここも無料の展示室があると言うことでさっそく入館した。以外にハイテクな展示物で、それらを楽しみながら無数の砂防ダムの意味、必要性について勉強した。そのあとはすぐ脇に実際の大規模な砂防設備を施した川を見学して後にした。こうして小康状態にある櫻島でも土石流はこの川だけでも大小、年に20回近く起きているそうだ。

懐かしい桜島の雄姿
桜島ビジターセンターへ
砂防センターにも♪
大規模な土石流対策
昭和溶岩をバックに
荒波に浮かぶ荒天神社?!

 さらに桜島をまわり、古里温泉を越え、そして昭和溶岩を見学して、いよいよ大隅半島へと入った。このあとはひたすら南下するだけだ。久しぶりの重い自転車を必死で漕いで進めていった。海沿いと言えでもアップダウンがきつい所も多々あり、決して楽な走行ではなかったが、でも久しぶりのそんな走行に、そして島とは違い”進む”ということを実感できる走りに楽しさを感じた。

 徐々に近づく対岸の懐かしい開聞岳。その美しい山筋を常に眺めながら気持ちよく南下していった。当初の予定では先ほども書いたが、道の駅・根占まで行く予定だったが、そんな道中で海岸沿いのキャンプ場を発見した。覗いて見ると設備もしっかりしていて良さそうなところ。そしてここから佐多岬を日帰りアタックにも丁度よい距離でもあり、ここで決める事にした。ただ料金が心配。係員は居ないようだが、でも明日になって高い金を徴収されたら堪らないので、役場に問い合わせてみると夏季意外は無料でよいということで、迷わず決定した。

 場所は神川キャンプ場で、到着したのは16時半頃だった。さっそく軒下にテントを設営した。そんな時にある夫婦が声をかけてきてくれた。武藤さん夫婦で、同じく自転車で全国を周るのが好きな方々で、今回は基本的に車の旅だそうだが、でもその中でサイクリングももちろん楽しんでいると言う。そんな方々に夕食を誘われて、このあと、静かなキャンプ場で、旅の会話に盛り上がりながら楽しい夕食の時間となった。

 そんな食事の前、ある散歩中のおじいさんにも声をかけられた。いろいろ土地の話、とくに歴史や伝説の話を聞かせてくれて、それが勉強になることばかりで1時間近くもお互い話し込んでしまったほどだった。ありがとうございました。

 で、この後は、武藤さん夫婦と、先ほども書いた様に、お酒を汲み返しながら楽しい夕食の時間。豪華なつまみや、そして手作りカレーをご馳走になって、夜は深けていった。ただ、あまりの寒さに楽しい時間はいつまでも続かなかった。ほろ酔い気分だったこともあり、9時半には寝袋にくるまって就寝した。ほんと意外なこの寒さに驚かされた。武藤さん、ご馳走様でした!

徐々に近づく開聞岳
キャンプ場より
キャンプにて
武藤さん夫婦と♪




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