八重山諸島最後の日。この最西端・最南端の地をとうとう越えて、いよいよ北上が始まる。また新たな気持ちでの出発だ。次の目標は夏に向けて宗谷岬!それまで、さらにいろんな事に挑戦し、今より大きな人になれるよう、甘んじることなく常に努力しながら向かって行きたいと思う。その、思いを昨日、この最南端の地で買った「夜光貝ネックレス」に込めての出発だ!
そんな今朝は7時起床。昨夜寝たのは1時過ぎになってしまったので、ちょっと辛い起床だったが、このあと、長い長いフェリーの旅が待っているのでいくらでも寝れそうだ。起きてからやっぱり今日も日記の更新作業から。こんなときにしか見れないテレビをのんびり見ながら日記を書いていたので、今日もやや時間が掛かってしまい、終えたのは9時過ぎとなってしまった。
それから朝食をとって、そのあとは、この最南端の地まで無事これたことを、旅で知り合った方に便りをだそうと、ひたすら手紙書き。今日も昨日に引き続き快晴で、そしてもう真夏の暑さ!まさに海水浴日和であったが、今日は我慢して、石垣行フェリーの出航時刻、ぎりぎりまでずっと書いていたのだが、それでも全て書き終えることができなかった。
14時のフェリーに乗るべく、宿をナカジと共に出発。お世話になった「西浜荘」を後にした。ほんとここは居心地がよい快適宿であった。これからフェリーの乗り継ぎ、乗り継いで、那覇を越えて久米島に向かうわけだが、それまでのフェリー時間が半端ではない。延べ、この24時間以内に20時間もフェリー内で過ごすことになる。船酔いしやすいだけに大丈夫だろうか・・・ ちょっと不安はあるが、でも、船旅を存分に楽しもうと思う。
そんな最初のフェリー、石垣までは約2時間ちょっとの道のり、やっぱり酔わないようにと、ひたすら横になって過ごした。そのため、2時間などあっという間で、予定通り16時過ぎに石垣へ到着した。そんなターミナルで待っていたのが、旅人との出会いであった。与那国島、波照間島で出会ったみんなが大集合。実はこのみんな、元々、この八重山以前からの知り合いたちで、そこに私が割り込んで、与那国、波照間でそれぞれ知り合ったのだ。
そんな懐かしい友とターミナルでまた楽しく語り合ったのだが、でも、ゆっくりしている時間は残念ながら私にはなかった。このあと18時のフェリーで那覇へ向かわなければならない。今度は14時間の船旅で、その食糧調達にも行かなくてはならず、名残惜しいが、みんなと別れスーパーへと買出しに出かけた。運良く半額弁当を見つけて、大量に食糧、飲み物を買いこんだ。そしてまたターミナルへと戻り、最後にみんなに別れを告げて、那覇行フェリー乗り場へと向かった。
もう、とっくに乗船は始まっていた。前々から何度か書いてきたが、今は一隻がドック入りの為に週に木曜日だけ2便と言う変則的で、また便数も少ない。そのため、混んでいて、乗船できるか心配であったが、混んでいるのは貨物類だけのようで、乗客は思ったよりも少なくて、難なく乗船することが出来た。ちなみに、この便は宮古島には寄航せず、那覇直行便。そのため、宮古島には結局、今回の旅ではいけなくなってしまった。ほんと残念ではあるが、でも、またこの沖縄にいつか来る楽しみが出来た。
さて、こうして慌ただしく乗船したフェリー”わかなつ”。そんな中でも出会いがまた待っていた。名前は”小竹”さん。今回は自転車のこの南西諸島もメインに旅をされている方で、またちょっと前には”青年海外協力隊”で活動されていたという、すごい行動的な方で、そして、その事業団への就職も決まっているという。こうして頑張っている方は、目が輝き、そしてそんな方と話すとほんと楽しく、内容が尽きなかった。こうして自分にとって貴重な話を聞かせて頂いた。ありがとうございました。
フェリー内では、あと手紙の残りを書いたり、また、シャワーを浴びたりとのんびりと過ごした。そしていつの間にか外洋に出て、やや揺れが大きくなってきた21時頃に横になり、ウトウトと就寝した。この便は翌日、8時に那覇へ寄航予定、その後、9時半にフェリーで今度は久米島へと4時間かけて渡る予定だが、船酔いこの先、大丈夫だろうか・・・ でも、また出会いも楽しみだ。そんな不安と期待の就寝だった。