とうとう屋久島を出発する日がやってきた。滞在9日間、天気にも悩まされ島内一周、海中温泉入浴等達成できずに離れることとなり、やや心残りもあるが、でも、ここでの出会いや体験は決して忘れることの出来なく、その面では悔いのない充実した日々をおくれたと思う。ありがとう屋久島・・・
今朝は7時に起床してまずは昨日途中にしてしまったHPの更新から始まった。昨日の日記はそれほど書くことがなく8時前には終えることが出来た。それから、昨夜の雨で濡れたテントの撤収作業へと移った。昨日少し整理したとはいえ、なかなか大変な作業。昨日の強風に耐えるためにガッシリ固定したテントを片付けた。
荷物を整理し終え、自転車にほぼ荷物を積み終えて、そして最後のお食事タイム!今日も”あやっぺ”特製料理♪カニたま&味噌汁&パンと豪華でそして今日も美味しい朝食を頂いた。片付け後は、読み途中だった漫画を完結させようと必死で読み始めるが、残念ながらタイムリミット・・・ 10時半過ぎに諦めて、また最後の荷物整理へと戻った。
時折小雨のぱらつ嫌な天気を見上げながら、雨に備えてカッパを着込み、自転車のバックにも防水カバーをつけ、そして出発の時を迎えた。今居るHRのみんなにお願いして小雨の降る中みんなで記念撮影。ありがとうございました。
こうしてみんなに見送られてRHとまり木を11時半に出発した。長く居た屋久島、そしてとまり木(RH)だっただけに、寂しいものを感じながら、でも、次なる出会いや発見を期待して元気に宮之浦港に向けて漕ぎ始めてじきに目の前に、出発をまるで祝うような美しい虹が突如顔をだしてくれた。驚くほどクッキリした海に架かる綺麗な虹で、しばし足を止めて魅入った。
最後の屋久島を堪能しながらのんびり走ること約40分、宮之浦港に到着した。そのフェリー乗り場すぐ前にある観光センターで、それほどお腹は空いていなかったのだが値段の安さに引かれて昼食をとることにしたのだが、その量と豪華さにビックリ!値段が値段だったために量も少な目かな、っと気軽な気持ちで頼んだのだが、もう全部食べるのに一杯一杯・・・ もうお腹一杯で後にして、フェリー乗り場へと向かった。ほんとあれは値段、味、量ともにお勧めな定食だ!
種子島へは”えせかつ”も一緒にいくことに♪でも”あやっぺ”とはここでお別れ・・・ ”あやっぺ”はこのあと鹿児島港へと戻り、そこから沖縄へと渡るそうだ。もうこの旅の中では会えそうもなく、ほんと寂しいが、でも、次の再会を約束して、20分ほど早く宮之浦港を”あやっぺ”に見送られながら出発した。船上での分かれ、ただの別れよりも劇的にどうしても感じてしまい、いつもよりも辛く、そして寂しく感じながら、船は種子島目指して出航していった。
”あやっぺ”へ いろいろありがとう!♪
種子島までは1時間ちょっとの航海で短いのだが、でも海は強風のために荒れ、船は揺れること揺れること!船酔いしそうだったので、もうさっさと横になって昼寝をすることにした。荒波を越え、到着のアナウンスで目覚める。船は大きく揺れていたが、思ったよりも熟睡でき、すがすがしい気持ちで新たな大地、種子島の大地へと上陸した。
上陸前に島を眺めたときは、山らしい山もなく、丘の島という感じを受けたが、実際に自転車で漕ぎ出すと、アップダウンが多く、さらには向かい風で、上陸早々過酷な小雨降る走行となった。サトウキビ畑を横目に必死で漕ぐこと1時間半、今日最大の目的地である、「種子島宇宙科学展示館」に到着した。その敷地一帯はまさに南国の楽園!美しい芝と木々、そして砂浜、天気が良ければどれほど美しいことか・・・ 天気を悔やみながら科学展示館へと入館した。
ちなみに入館は嬉しいことに無料。そして館内には見所が一杯!こういう宇宙などのロマンあふれる、夢いっぱいの事が大好きなだけに、もうワクワクしながら、どれもこれも興味深々での見学だった。過去の宇宙調査から現在の現状、そして未来の宇宙開発まで広い範囲で説明してくれてあり、大満足の見学になった。あっ、ひとつ満足いかなかったことが・・・ それは時間があまりなかったことだ、15時ちょっと過ぎからの見学で、閉館の17時過ぎまで見学していたのだが、できれば半日でも居たいほどの場所であった。
展示館を後にして、今度は発射台を見学しようと各施設を横目に自転車を漕いで向かったのだが、途中で厳戒態勢中の為にそれ以上近づけなくなる。普段ならもっと接近できるのだが、次の発射準備に入ったために立入禁止となったようだ。しかたなく、迂回して今日の寝床を探し為に海浜公園へと向かうことにした。
この後も、いろいろな宇宙事業団の施設を横切るのだが、まるでそこは自衛隊の施設内のような雰囲気。ここ本当に走って大丈夫なのか?!っと不安になるような道をひたすら走って、そして、長い事業団施設群を抜けてようやく小さな集落へと入り、気分的に落ち着くことが出来た。
このあとは薄暗くなる中、自転車を進め、「千座の岩屋」という巨石の観光地がある浜田海水浴場に今日の寝床を求めて行って見た。薄暗い中、寝れそうなところを物色。トイレ、東屋もあり外灯はないが、充分寝れそうだ。ここに決めて、ようやく18時半ごろ落ち着いた。
夕食は具なしチャンポンを作り、そして夜は”えせかつ”とお酒を飲みながら語らい、そして酔っ払い、HPの更新は写真をUPするのが精一杯で、21時半頃に就寝した。