予報に反して今朝の天気は快晴で6時過ぎに気持ちよく目覚めた。そして、四万十川には霧がたちこめ幻想的な朝をみせてくれていた。ただ、困ったことにおかげで東屋の下だったにも関わらずテントは夜露でビッショリ。それを乾かすのに時間がかかってしまい出発は9時になってしまった。その間は、自炊をし食事をしたり、読書をして気持ちよい朝を過ごした。
今朝は暖かく、また青空の下、気持ちよく出発。すぐに中村市街へと入り、そして真っ赤な橋を渡って足摺岬を目指した。昨日の足の疲労感も今日は嘘のようになく、気持ちよく快適にどんどん進む。ただ、こう書いてはいるが、実際は筋肉痛が取れたことはないし、また足の張りも常にある。ただ、その度合いが今日はかなり楽だということにすぎない。
快晴の下、青く清んだ海を見ながらどんどん南下。美しい砂浜美の大岐海岸を横目に走り、そして県道27号へと入っていく。ここらから道は狭くなり、またアップダウンも激しくなってきた。小さなアップダウンではあるが、それがなかなかきつかった。必死で漕いではまた下りを繰り返し、マラソンで言えば走ったり止まったりを繰り返しているようなもので、ペースが乱れに乱れる。そしてその距離も意外に長いこと。終いには結局ヘトヘトになってしまった。そしてもう一つ苦しめられたのが空腹であった。出発が遅かったこともあり、もう12時をまわろうとしていた。こうなるとさらに力が出なくなってくる。だが、なにか買おうと思ってもこの辺りにはまったく商店がない。もちろん民家もほとんどない。さすがに、少しでも栄養を取りがんばろうと、途中で見つけた自販機でコーラを購入。こうして元気をつけて、この先のアップダウンを越えていった。それにしても、今日の海は本当に綺麗だ。
こうして着いた足摺岬、さすがに喜びも大きい!すぐに灯台へと行きたかったが、グッと堪えて楽しみは後にとっておき、まずはすぐ前の38番・金剛福寺へ行って参拝をすませる。そして楽しみにしていた昼食~!っと行きたかったのだが、意外にこの定食が高い・・・ うどんなどは安かったのだが、そうせ食べるのなら海産物の乗った定食がいい。そう思い探したのだがどれも千円以上・・・ やはり観光料金が加わってしまっているせいだろうか。この先に安い個人飲食店があることを期待してここでは我慢することにして、いよいよ足摺岬へと向かった。
まず、目の前に現れたのはジョン万次郎像!この像との対面をこの足摺の楽しみの一つだっただけに喜びは大きい。やっと会えたよ~っと思い、しばし眺めていた。そして、展望台、灯台へと周ったのだ、ほんとこの海の青さ、美しさにビックリした。「いやー、苦労して来た甲斐があったよ」と一人つぶやいてしまうほどだった。
こうして足摺岬を後にして、あとは安くて美味しい定食が食べれれば大満足なのだが、それが見つからない・・・ そんなときに、観光案内所も兼ねている「ジョン万ハウス」というところを発見。ここで訪ねてみることにした。中に入ってみると、どうやらここはジョン万次郎の博物館にもなっているらしい。ちょっと興味をもち、300円を支払い入館。これが意外に内容豊富で面白い!思わず長居をしてしまった。お勧めなところだ♪こうして見学後、食事情報を聞くが、なかなか思い通りのところはない。あっても時間がすこし遅くなってしまったこともあり、昼食タイムは終わってしまったところも多かった。
結局、有力な情報を得ることなく後にした。この先に温泉とレストランが併設された施設があるそうなのだが、ここもやや高いのが難点。でも、最近、汗もよくかきさすがに気持ち悪くなってきたこの身体。温泉にも入りたかったが、ここに行くには坂を登らなくてはならなかった。大した距離ではないのだが、それすら登る気がしなくなるほど、この時は疲れていた。空腹のせいもあったのだろう。
海沿いも道を、食べ物屋を探しながらひたすら走る。この道でもアップダウンが続くだけにきついのは変わらない。そんな中、小さな集落を見つけて、仕方なくその中にあった個人商店で結局、パンを購入して、ようやく14時半と遅い昼食をとった。空腹だっただけに、パンでもその美味しさは書き表せないほど。こんな小さな幸せが、旅をしていると大きな幸せとなる。
満腹にもなり、やや疲れがあるものの、快晴の中、気分一新!再スタート♪元気を取り戻し、沖白岬では展望台まで歩いて散策もした。ほんと天気がよくて気持ちがいい♪最高の足摺観光となった。そして、最後の力を振り絞って進み、半島を周りきって土佐清水市街へ入った。ここで、銭湯に入浴して疲れを癒した。そして夕日を眺めながら道の駅・土佐清水へと走り、着いたのはもう日が暮れた17時半ごろであった。
まずは写真だけでもUPしておこうとHPの更新を外灯の下、ベンチに座ってやっていたのだが、この間に夜露がおりたことおりたこと。自転車やカバンはビッショリ、PCまでもがいつの間にか湿ってしまい慌てて軒下へ避難。雨でもないのに・・・ 写真をUPしてからは、ちょっと読書タイム♪やや暗い中の読書だが、この時間が一番贅沢で自分の時間といった休息の時間が流れる。そして、それから食事を自炊して食べ、テントを軒下に設営してようやく落ち着く。すでにこの頃には21時をまわっていた。