昨夜は意外に暖かく良く眠れた。ここ2日位は以前に比べて温かく快適だ。そして、今朝には心配していた雨もやんでいた。じきに晴れ間まで顔をだす。そして明日以降の天気予報は晴れマーク♪これは剣山登山に行くしかない!そうと決まったら急いで自炊して食事をすまして出発!時間は8時を過ぎた頃だった。
まずは1つ目の峠、川井峠を目指す。峠の標高は1000m弱となかなか手ごわい。最初のうちは川沿いのなだらかな登りだったが、峠に近づくにつれて徐々に傾斜は増していく。こうなるとさすがにいっぱいいっぱい。この時期にも関わらず久しぶりに大汗をかいた。もちろん服装はTシャツ一枚だ。途中、天然の水場を見つけて、まさに天国と口をすすいだり、顔を洗ったりと休憩をする。それでもまだ一つ目ということから、気持ちだけは負けていない。そのため、予想以上にがんばれた。ここでへばったりしたら、とても次の峠を登れないだろう。そう思いながら必死で登った。途中、首輪をつけていたが、野良犬らしい犬と出会い、そして併走しながら登った。えさをくれると思ったのだろうか。それとも興味があったのだろうか、数キロに渡って一緒に登り、もうすぐ峠というところで、いままで自転車にぴったりついて登っていたのが、徐々に先を走り出して、そして見えなくなってしまった。自分が峠まで登りきったときにはすでに姿はなかった。ちょっと寂しかったが、まあ、ついてこられても困る。でも、そんな出会いもあって意外に楽しく登りきることができた。犬さんありがとう♪
さて、今度は下りだ。これが今まで登った分、そのまま下ったというほど長い長い下りであった。これでもか!っと言いたいほどである。そんな下りをやっと終えると、やっぱり上りが待っている。また、最初は川沿いにのんびり登っていくのだが、案の定、どんどんきつくなる。さすがにバテテきた。途中、休憩を何度も挟みながら、汗だくで必死に登っていった。
そしてようやく第一目的地の猿淵へ。ここから一の森を経由して剣山へ登ることができる。当初の予定ではここで野宿して明日、登山し、ピストンで帰路につくつもりであったが、まだ、時間はお昼を過ぎたばかり。そして体力も少々残っている。なによりこの先へ進もうと思ったのは、ここ2日の温かさと、今朝の雨で峠の積雪がすべて解けたという情報を得たからだ。それはでは、道路上に積雪10cmはあると聞いていたので峠越えを諦めていたが、積雪がないのなら・・・ っと思い、挑戦する大きな理由となった。そしてピストンではなくなるという工程も嬉しい。そんな理由で峠までさらに進むことにした。ちなみに峠の標高は1420m!1000m以上は間違いなく登ることになるだろう。
途中の、水場でまた休憩しながら徐々に、また必死で登っていく。この中腹の紅葉は素晴らしかったが、登るにつれて、紅葉は終わりそして茶色の無機質な山へと変わっていった。1000mをこえたあたりから、さすがに寒くなってきた。それでも登りだせばまだ暑い。でも休憩すると寒い。そのため、ちょっと登っては、ちょと休憩を繰り返す。大休憩でもしたら、寒くてたまらないだろう。そんな気温の中、必死で登っていた。ちなみに先日積もったという雪はすでに跡形もなくなってしまっていた。そして剣山を見上げても雪らしきものは見えない。ただ、剣山の写真は逆光のため、また霧が出てきたために撮れなかったのが残念だ。もう少し、もう少しと自分に励ましながら必死で登って行った。そして待ちに待った見ノ越峠へ!さっそく記念撮影♪感無量といったところだ!
こうして峠のトンネルを越えると、山小屋があったり、また登山用リフトがあったりと、なかなかの観光地である。駐車場は2階建ての立体駐車場があり、その1階にテントを張ることにした。テントを張れる場所があるかと心配していただけに、予想以上によいテント場があってよかった。屋根はあるし、トイレも水もあり最高な場所だ。ちなみに着いたのは15時前と意外に早かった。その空いた時間は久しぶりの読書タイム。リフト乗り場のベンチで読書したのだが、ここはドアが開けっ放しのためけっこう寒い!だが、ここ意外に風を凌げる場所はひとつもなく、しかたなく、日暮れてくると共に防寒着をどんどん着込みながら読書した。
16時半を過ぎるとリフトも止まり駐車場へと戻る。さすがに標高が高いだけあって寒い。このとき、すでに気温は5度を切っていた。あまりの寒さに冬用にと自宅から送ってもらった防寒着を取り出し着る。さすがにカッパと違い温かい♪夕食は具なしラーメンを作って温まり、そしてテントにこもって就寝へ・・・ ちなみにここは携帯は圏外。久しぶりにHPを更新できないことが残念だ。そんなこともあり、今日も日記をあとにして寝てしまった。さらに、あまりの寒さも日記を書くのを渋ってしまった理由の一つだ。
明日は久しぶりの登山!聞いた話では山頂にも雪は残っていないとのこと。雪山登山をちょっと期待していた分、ちょっとガッカリではあったが、おかげでここまで自転車で来ることが出来たし、また、安心して登山もできる。残念であり、また嬉しくもあった。さて、明日はどんな登山になるだろうか・・・