連日の畳の上での就寝。野宿と違って安心して寝ることができるので嬉しい。だが、そんな昨夜からなんとなく頭が重い。そんなこともあって、昨夜は日記を更新することなく早い時間に寝てしまった。
そして今朝は５時２０分に起床。まだなんとなく頭が重い・・・ 気のせいだろうか。そんな朝、まずは昨日書けなかった日記を書く。そして６時を少しまわった頃、副住職が呼びにきてくれた。実は昨日お願いして、朝の寺のおつとめ時に同席させてもらえることになった。そして本堂にあがらさせて頂いた。重みのある声でお経が響き渡る。心が安らぐような不思議な感じがした。
終わってからは住職も交えて、またいろいろお話を聞かせてもらった。言葉のひとつひとつ忘れられないものばかりだ。だが、そんな時間は過ぎるのが早い。気づいたら８時。今朝からのＨＰの更新の続きにとりかかる。お借りしている部屋で日記を書いていると、なんと朝食までわざわざ持ってきて頂き、お世話になってしまった。また、そのご飯の美味しいこと♪嬉しかったです。
そして、９時半頃、ようやくＨＰの更新が終わり、高野山へ向けての出発準備に入る。そして１０時ごろ、住職、副住職に見送られて、そして最後に柿まで頂いて出発！！ほんとうにありがとうございました。
ただ、出発早々、１ｋｍほど下ったところでだっただろうか、ズボンのポケットがいつもより重いことに気づく。なんだろうと見てみると・・・ なんと部屋の鍵を返し忘れているではないか！Ｕターンしてまた登り返す。悔しいが、でも早く気づいてよかった。
そんなこともあり、出だしからちょっと失敗してしまったが、気を取り直して、いざ高野山へ！まずは、その登山口にあたる慈尊院をたずね、高野山での旅の無事をここでお祈りした。
そして、国道３７０号へまた戻って高野山に向けて、と思ったところ気になる看板発見。”真田庵”もしかして・・・ と思ってたずねると、予想通り、ここが真田幸村が関ヶ原以後、大阪入場まで幽閉していたところだった。そんなところも観光しながら高野山へと登っていった。
きついきついと聞いていたが、ほんとにきつい。だが、傾斜はそれほど急でないのには助かった。だが、その分、長い。そして相変わらず頭が重いのが気になる。必死で登っていくと頭痛意外にさらに気持ち悪くもなってきた・・・ さすがに休憩を増やしてゆっくり登る。やっぱり風邪だろうか。
そんな体調不良の中、必死で登っていき、そして４８０号との分岐地点へ。ここの茶屋で”めだま”さんに進められた”やきもち”を頂いた。饅頭を潰して、それを軽く焼いた餅なのだが、これが美味しい！とくに疲れているだけに、この甘さがまた堪らない。そして焼いてあるだけにちょっと香ばしい。次に訪れたときも絶対に食べたいと思う。
そんな”やきもち”効果か頭痛も治まってきて元気を取り戻してきた。そして気合を入れて高野山へと登る。だんだん稜線の道へと入り展望も広がってくる。久しぶりの山々のパロラマが広がる。そして、山を越えた遥か前方に”大門”が見えた！とうとうここまで来たか、と思い嬉しくもあったが、ただここからがまだまだ長かった。休憩を挟みながら登って行ったのだが、そんな休憩中、あるライダーの方が声をかけて来てくれた。それがまたビックリ！私のここ数日の行動全て知っているではないか。聞けば、なんと和歌山市でお世話になったＨＮ”なっかん”と、さらには地蔵寺の副住職とも知り合いというではないか！そして私に寺までの道を教えて頂いたのもこの方だった。そして、今日、偶然ここに通りかかって、私を見つけて声をかけてくれたのだ。そんな不思議で、また意外な出会いがとても嬉しかった。厚くお礼を言って別れた。
必死で必死で漕いでいった。そして念願の大門へ。この大門が現れたときは嬉しかった。そして、またその巨大さにも驚かされた。私の高野山入山の出迎えとして最高の物だった。やっぱりここで門に魅せられながら休憩。時はすでに２時をまわっていた。
ここまで来たが、まだ今日の寝床が決まっていない。この高野山で寝床を探そうと思ってはいるが果たして見つかるだろうか。ここに来てからはそんな心配ばかりしていた。最悪、自分にとっての大金を払ってＹＨに泊ろうかとも思っていた。たまには良いだろうという考えもあった。その予約締め切りは４時まで。それまで野宿場所を探しながら、この高野山を観光しようと思う。
まずは壇上伽藍へ。さすが高野山だけあってどれも規模が違うことに驚かされた。その隣に聳え立つ根本大塔にもビックリ！木造建築でここまでの高さを作る技術もまたすごい！そして、さらにその両サイドに、西塔、東塔と聳え立つ。そんなすべての物に驚かされながら、また、魅入られながら散策した。そのあと、金剛峯寺も見学。どこもかしこもすごい！の一言だった。
だが、そんな観光しているうちに４時は目前。もう電話しようと思っていた時に、森林公園と書かれた案内板を発見！最後の望みと行って見ることにした。だが、高野山から予想以上に下る・・・ また登り返すのか、と思うと辛いほどだった。そんな思いで行った森林公園。なんとキャンプ場まであった。恐る恐るその値段を聞いてみると、１張り５００円と格安。さらにバンガローは１０００円と激安！だが、ここは村営とあって完全予約制だった。だが、管理人の御好意で手続きなしで使わせていただけることに。さらに無料で。そしてさらに話は進んでなんと、バンガローを空けてもらえることになった。それも無料で！ただ、町に知れるとまずいのでこれは内緒とのこと。ここに書いてしまったが内緒なのでよろしくお願いします。一人寂しいキャンプ場ではあったが、一人だったからこその待遇でもあった。今日はバンガローでのんびり過ごそうと思う。また、今朝の頭痛もあるので早く寝ようと思う。
