車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2002年 10月3日 (木) - 88日目

天気 : 曇時々晴

体調 : 良好

宿泊地 : 潮岬キャンプ場

本日の移動 : 紀宝町~新宮観光~那智の滝~那智勝浦~串本町

走行距離 : 82.6km

累計距離 : 2,774km
本日の出費

食費 : 1074円

観光費 : 400円

宿泊費 : 0円

雑費 : 310円

費用詳細 : 観光費:浮島の森見学料+那智の滝見学料、雑費:温泉(串本温泉サンゴの湯)

現在地 : 和歌山県串本町  ( 全走行図 )

熊野古道

 6時ちょっと前に起床。今朝はやや雲の多い天気だった。なんとなく頭が重い・・・ 念と為に風邪薬を飲む。久しぶりに洗濯をして出発した。

 まずは新宮観光だ。見たいところは多い。そんな新宮へは予想よりも早く到着することができ、さっそく、熊野速玉神社にいった。時間も早いこともあってか参拝者はまだ誰もいない。そんな静かな境内でのんびりと参拝。そのあとも、また神社へ、こんどは神倉神社だ。ただ、ここへ行くために迷った。案内板もなく、市街地を中をくねくね奥へ入っていってようやく神倉神社へ。でも、そこからが大変だ。本殿は遥か上、きつい石段を登ることになる。ただ、この石段、とても趣のあってそれに魅入りながらの登りだったためか、それほど苦にはならなかった。本殿は町を見渡せることのできる素晴らしい景観のところにあった。早朝ということもあって気持ちがいい。そこには町の朝の慌ただしさはなかった。

参拝者はまだ
誰もいなかった静かな
熊野速玉神社
神倉神社への石段
巨石に囲まれた
静かな神倉神社

 さらに新宮観光は続く。今度は徐福公園へ。徐福とは中国、秦の人で始皇帝に命ぜられて不老不死の薬を求めてこの日本に来たという。それがこの新宮の地に来たという伝説があって、このような公園が作られたそうだ。そんな徐福のことは中国の歴史にも興味ある私は以前より知っていて、それで、この公園を訪れることを楽しみにしていたのだ。立派な迫力のある門構え、そのわりには公園内小さく残念であったが、しかし、内容は面白かった。徐福の説明書きがまた分かりやすい。そして、売店もあり、意外に楽しめた公園であった。

秦の不老不死伝説
徐福公園
森が浮いている不思議な
浮島の森

 さして最後の新宮観光に、浮島の森を訪れた。そこは5000立方メートルという広大な島が沼地に浮いているという不思議な島なのだ。ただ、ここは有料で100円と安いがとられるのが痛かった。そして見て残念だったのが、島の周りの沼地が余りに狭い。そして周りの景色は住宅街・・・ 昔はもっと沼が大きく、強風が吹けば島は動き、また大雨が降れば水面が上がると共に島も上がったというが、今は埋め立てのより沼地が狭くなってしまい、そのためそんなことは起こらなくなってきたという。残念だ。

 新宮ではそんな観光をして後にした。そして次に那智勝浦へ。ここも思っていたよりも早くそして楽に到着することができた。そしてまずは熊野那智大社へと足を運んだ。かなりの坂を予想して気合を入れて上り始めたが、案外楽に目的地の大門坂へ到着。ここから、大社までは熊野古道を歩いた。参道までは30分ほどの道のりだが、ここも趣ある石段で歩いていて気持ちがいい。そんな道だけに参拝意欲も高まる。途中、休憩所もあり、そこでしばしの休憩。大杉の間の石段を登り、さらに参道を登って、ようやく熊野那智大社へ。ここでも旅の成功を祈り、そして楽しみにしていた那智の滝へ。途中の参道からも時折顔を出して、その迫力に魅了されワクワクしていたのだ。

熊野那智大社への参拝道
大門坂の夫婦杉にて
(熊野古道)
大門坂(熊野古道)
熊野那智大社

社から滝までは15分ほど歩いただろうか。途中、鎌倉時代から残る時代を感じさせる石段もあった。近づくにつれて轟音も近づく。そして前面に那智の滝が。さすが日本一の落差を誇る滝だけあって大迫力だ。さすがに見惚れてしまった。ここから拝観料300円を支払いさらに滝の近くへと向かった。近づけば近づくほど迫力は、これでもか!と言うほど増していった。この迫力は実際に見ないと伝えられないだろう。

三重の塔と那智の滝
大迫力の那智の滝

 滝を後にして、また熊野古道を下る。このあとは那智勝浦市街まで下ってそこで野宿先を探してのんびりしようと思っていたのだが、思っていたよりもまだまだ時間はあった。そして、元気もあった。朝のダルさが嘘のようだ。また、公園を探して野宿するよりも、がんばって今日中に潮岬まで進みそこの無料キャンプ場まで行くことにした。

 ただ、そこまでが思っていたよりも長かった。そしてそんな変更の為に、ちょっと覘いてみようかなと思っていた”くじら公園”もパスしてしまった。ただ、ここはガイドブックによればどこも有料。そして高いときていたのでそれほど行きたいとも思っていなかった。ただ、あとから”よいところですよ!!”とメールを頂いたときにはちょっと後悔・・・ 中までは入らずとも公園散策だけでもしてくればよかった・・・ 

 長い・・・ なかなか串本に着かない・・・ さすがに疲れも溜まってくる。必死で必死で漕いだ。先に進んだことを後悔しだしたとき、前方になんやら奇怪な岩々が・・・ 橋杭岩だ! まさに橋の足のように一直線に巨石が海上を並ぶ。まったくもって不思議な光景だった。そしてそこからちょっと進んだところに今日の休息地・串本温泉がある。勝浦温泉も入りたかったが、やっぱり寝床近くの温泉の方がよい。この串本温泉サンゴの湯、値段は310円と手ごろながら設備はなかなかよい。さらに湯量も豊富で、なんと私だけの貸切状態であった。足を伸ばしてのんびり入浴。さすがに疲れもとれて復活!

ずらりと巨石が並ぶ橋杭岩
串本温泉・サンゴの湯
310円と安い!
貸切状態のサンゴの湯にて

 そのあとは夕暮れの中の気持ちよい走行。岬までの登りもそれほど苦にならず一気の登る。そして本州最南端の潮岬灯台を見て、そして今日の宿泊地であるキャンプ場へと向かった。ほんとうは今日中に南端の碑を訪れたかったのだが、そんなのんびりしている時間は残念ながらなかった。キャンプ場には外灯がないために暗くなる前に急いでテント設営。そして、夕食の自炊と、最後には懐中電灯を照らしながらの食事となってしまった。

まるで函館
そんな本州の函館・串本
潮岬灯台付近より
海に沈んでいく夕日

 ちょっと慌ただしい食事を終えて、テントに入った頃、雷が鳴り出した。それも一箇所だけではないようだ。四方そこら中から雷鳴が・・・ 自転車カバー等して雷雨に備える。そしてまた風も出てきた。今夜の天気を心配しながら就寝した。

潮岬灯台
無料の潮岬キャンプ場にて




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