車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2002年 9月17日 (火) - 72日目

天気 : 雨のち曇

体調 : 良好

宿泊地 : 道の駅・上宝

本日の移動 : 笠ヶ岳山荘~笠新道~新穂高温泉~道の駅・上宝

走行距離 : 10.8km

累計距離 : 1,935km
本日の出費

食費 : 1105円

観光費 : 0円

宿泊費 : 0円

雑費 : 0円

費用詳細 : 食費:昼食・夕食費等

現在地 : 岐阜県上宝村  ( 全走行図 )

嬉しいような悔しいような・・・

 下山すると、徐々に天気は回復。そして明日からまた晴天が続くと言うではないか・・・ なんとも、嬉しいが悔しい予報だ。登山出発時も予報では雨マークはなかったのに、登ってビックリ、前線!?ってっと言う感じでした。連日の雨でウンザリ・・・ でも、明日からほんと晴の予報で助かりました。連日の悪天で、ほとんどの荷物が湿気てしまっているため、ようやく乾かせます♪ そして、明日から登山の旅をほぼ終えて、いよいよ日本一周へ向けて徐々に南下の旅が始まります。ワクワク、ドキドキ、どんな旅がまっているのか楽しみだ♪

 さて、話は最悪の今朝に戻る。昨夜から降り続いている風雨は朝もやむことなく降り続いていた。せっかく笠ヶ岳からの穂高や槍の展望を楽しみにして来たのだが・・・ 残念ながら望むことなく下山となりそうだ。そんな憂鬱な朝、なかなか起きれずに、5時30分ようやく起床。昨夜はテントを揺らす強風と雨音に、あまり熟睡することができなかった。そして今もその状況は続き、憂鬱な朝だ。テント内までもうぐっしょり・・・ あまりの被害にあきれてしまうほどだ。そんな現状をみて、はじめは気を落とし行動する気にもなれなかったが、だんだん壊れ始めたのか、鼻歌まじりで後片付け。朝食はさすがに作る気にもなれず、またこの強風では作るのも難しいかもしれない。朝食は昨日頂いたたくさんの行動食(お菓子など)を食べてそれで済ますことにした。今日はもう下るだけだ。そして暴風雨の中、テント撤収。もう全てがびっしょりだが、開き直ってしまって、それも楽しくさえ感じてしまった。誰もいないテントサイトを7時に下山に向けて出発した。

 昨日同様、視界はない。そして雨はやむことなく容赦なく叩きつけていた。笠ヶ岳はあきらめて昨日、下山すればよかったなと後悔しながら・・・ なにも楽しくない笠ヶ岳登山となった。昨夜からの雨で登山道はどこも沢や池になっていた。辛く長い、そして誰にもすれ違うこともない寂しい下山となったが、それでも少しでも楽しもうと、鼻歌など歌いながら必死で下山していった。展望がよければどんなに綺麗なところだろう・・・ 槍・穂高岳の展望場所と書かれた看板もいくつもあったが、もちろん今日はそんな展望はない。冷たい雨が降り続くだけだった。

 下山ルートは新穂高に降りる笠新道を選んだ。地図で見ると急登の連続に見えるが、下ってみた感じではそれほどでもなかった。ジグザグにうまく登山道が出来ていて、連続した急な斜面は少ない。ただ、その分、距離は長くなる。いつまで下っても下っても登山口につかない。そんな辛く寂しい下山を、できるだけ楽しい気持ちで下山しようと、楽しい歌を歌いながら下っていった。

 普段はないだろうと思われる、いくつもの沢を渡った。信州最後の登山はのんびり楽しもうと思っていたのに、最悪の下山となってしまった。長い長い道のりを必死で下っていき、そしてようやく、10時50分、登山口(分岐点)に到着。長かった・・・ 下まで降りても相変わらず雨は降り続いていた。それでも下山したことにより、その雨もホッとさせる、ちょっと違う雨に感じた。

 その登山口から自転車の置いてある新穂高まで1時間ほど車道を歩く。車道は河川と平行し作られているのだが、その河川の増水ぶりに驚いた。ここら山岳一帯の雨が全てこの河川に集中してくるだけあって凄まじい激流だ。今日の雨でこれなら、台風の時は・・・ 予想もできない。そんな河川を見ながら、先日勉強した砂防ダムの必要性も目で見て実感し、車道を下っていった。

 11時45分、気からくる疲れは”大”だが、それでも無事に下山。未だ雨の降る中、荷物整理に取り掛かった。以前にも書いたが、この荷物整理がけっこう大変なのだ。自転車の荷物と登山用品をひっくり返して、そして整理する。1時間の作業だ。

 1時過ぎになってようやく一通り片付いた。でも濡れ物は仕方なくそのままザックの中に押し込んだ。明日以降、晴れることを期待しながら・・・ まずは隣接の無料アルプス温泉で冷えた身体を温めることにした。入浴してビックリ!以外に登山者が多く、今日は混雑していた。2時近くまでのんびり入浴した。

 温泉からあがっても雨は変わらず降り続く。仕方なくまたカッパを着て、道の駅・上宝を目指して空腹を堪えながら出発した。ここにも食堂はあるのだが、登山口だけに割高なためだ。30分も下っていくとすぐに到着。そのすぐ手前のスーパーで弁当や菓子パンなどを贅沢に購入。それでも1000円ちょっと。山に比べれば安い!腹ごしらえをして道の駅へ。

 道の駅ではテレビも設置されていて、夕方までただボーっとテレビを眺めていた。なにもする気にもなれない。こんなボーっとした時間が幸せに感じた。天気は道の駅に着くとほぼ同時に上がり、雲も切れだした。天気予報によると明日から天気が良くなるらしい。悔しいが、でも嬉しい。そんな複雑な気持ちで夜を向かえ、そして溜まった日記や写真を今必死で更新している。

 今日はどこまでUPできるだろうか・・・ さすがに疲れもあり全部は無理だろう。ちなみに今日は一日そんな大雨で写真を撮る間がなかった。雨から守るため厳重にビニールに包んでザックの中へ。さすがに撮れない。写真もなく寂しい一日だったが、明日からの観光の旅、写真盛りだくさんでがんばっていこうと思う。




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