車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2002年 9月5日 (木) - 60日目

天気 :

体調 : 良好

宿泊地 : 常念小屋(キャンプ場)

本日の移動 : 上高地~横尾~旧蝶ヶ岳~常念岳~常念小屋

走行距離 : 0.0km

累計距離 : 1,877km
本日の出費

食費 : 150円

観光費 : 0円

宿泊費 : 600円

雑費 : 0円

費用詳細 : 食費:水代、宿泊費:キャンプ場利用料

現在地 : 北アルプス  ( 全走行図 )

長く辛い山行

 今日は長距離を予定しているため、まだ真っ暗な4時半起床。ライトを頼りに出発準備にとりかかる。朝食をとっている頃にようやく日の出を迎え、あたりが明るくなりだした。所々晴れ間も覗くが、全体的には曇の天気だ。天気予報もあまりよいことをいっていないだけに心配だ。

 6時10分、渡辺さん夫婦に見送られながら出発する。やっぱり見送ってくれる人がいると嬉しい。いろいろお世話になりました。楽しかったです。ありがとうございました。

 まずは蝶ヶ岳に向かう。登山口は最初は徳沢から登る予定だったが、ある登山者から「横尾からの方がぜったいにいいよ!徳沢から登るもんじゃないよ」とアドバイスを頂き、横尾から登ることにした。上高地から横尾まで、ほぼ平坦な道が3時間あまり続く。ザックの重みが肩に圧し掛かり辛い道のりだった。それでもスタートしたばかりなのでまだ元気である。肩は痛いが足取りは軽く、8時半に横尾に到着。

 そこからは一変して蝶ヶ岳までの急登にかわる。登りはじめて2時間くらいまでは足取りも軽く「これならすぐに蝶ヶ岳山頂に着きそうだな♪」と軽快に登っていったのだが、それがなかなか着かない・・・ 山頂はまだか!と思いながら最後は必死で登る。だが、いっこうにそれらしい頂は見えない。さすがに疲れが出てきた。

 山頂直下まできてようやく樹林帯を抜け、ハイマツが広がる稜線へ。だが、残念ながら霧のために展望はなかった。11時、ようやく蝶ヶ岳三角点へ。そこで30分ほど休憩して出発。そのとき一瞬だったが、霧が晴れてみごとな展望が広がった。

蝶へ登り途中
遠く槍ヶ岳
蝶ヶ岳三角点より
蝶ヶ岳小屋方面
蝶ヶ岳三角点より
蝶槍

 そのあとは、ひたすら稜線を歩いて常念岳を目指す。アップダウンの続く長い道のりだ。今日の登山は焼岳の時と違い、ほとんど登山者に会わない。普通よりもハイペースで歩いているにもかかわらず、まだ誰にも追いつかない。そのせいもあってさらに足取りは重い。そしてさらに靴の上部が脹脛にあたって痛み出す。靴紐の締め具合を調整するが痛みは治まらなかった。疲労と痛みを堪えての山行となってしまった。こんなんで明日から大丈夫だろうか?あまりの疲労にコース変更を考えた。予定では明日は燕岳までのピストン後、西岳山荘までを考えていたのだが、そのピストンをパスしようと思う。もっとのんびりとした山行を楽しみたい・・・

蝶ヶ岳三角点にて
記念撮影
常念岳
常念岳
山頂直下

 そんな弱気になっていた頃、前方を見ると人影が・・・ それも同じ単独行だ。嬉しくなって追いつこうとさらに必死になって登りはじめたが、なかなか追いつかない。そのうち追いつくこともなく、ばててしまった。常念岳の最後の登りが予想以上にきつかった。追いつくことも出来ず、ただ一人無心で登った。そしてようやく待ちに待った山頂。予定よりもかなり遅れて14時20分。ここでようやく先ほどから前を歩いていた方に追いついた。かなりのスピードで登っていたので若い人かと思いきや、40過ぎくらいの年配の方だったので驚いた。

 霧の中、ほとんど展望を望めないまま、14時45分下山へと向かった。45分ほど下って今日のキャンプ場である常念小屋に到着。下りは山頂であった方と話しながらで、いままで人とほとんど会わずに会話もなかっただけに、疲労も濃く、辛い下りではあったが、それでも楽しく下ることができた。

 キャンプ場に着くと、山行同様寂しいキャンプ場だった。私のほかには1張りしかない。まあ、1張りあっただけでもよかった。その方も私と同じ単独行の大学生の方だった。山の話で盛り上がり、寂しい山行ではあったが、夜は楽しい気持ちで就寝に向かうことができた。ただ、寝ようとした頃、ポツポツと雨が・・・ それほど降られはしなかったが、それでも明日の天気が心配だ・・・

常念岳山頂にて
常念小屋へ下山途中
雷鳥に出会う




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