車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2002年 9月6日 (金) - 61日目

天気 : 曇のち雨

体調 : 良好

宿泊地 : 槍岳山荘(キャンプ場)

本日の移動 : 常念小屋~大天井岳~西岳小屋~槍岳山荘

走行距離 : 0.0km

累計距離 : 1,877km
本日の出費

食費 : 550円

観光費 : 0円

宿泊費 : 500円

雑費 : 0円

費用詳細 : 食費:水代+チップスター、宿泊費:キャンプ場利用料

現在地 : 北アルプス  ( 全走行図 )

槍の雄姿

 がんばって3時45分に起床。同じテント場の彼が3時に起きて早出するということで、私もがんばってみた。心配していた天気は、雨は降っていないが、あたりは深い霧で覆われ月明かりもなく真っ暗だった。ヘッドライトを頼りに食事を作る。そして初めて真っ暗の中の朝食となった。濡れたテントを畳んでいるころようやくあたりが明るくなりだした。

 5時45分、いつもよりかなり早い出発となった。彼もほぼ同時刻に撤収を完了して、同時の出発となった。このあと大天井岳までほぼ一緒に歩くことになった。

 登りだしてじきに昨日同様、雷鳥にであった。それも今度は3羽も。人間を敵として見ていなく、ほとんど逃げることなくトコトコ気ままに歩いている。そんな姿がとてもかわいい。

 今日は上空に高い雲が出ていて日が差すこともない天気だが、そんな天気でも霧は出ていないので、穂高・槍ヶ岳が早朝望むことが出来た。また、遠く松本市街や、さらには八ヶ岳までも望めた。そんな遠望まできいた天気だったが、すぐに雨がポツポツ・・・ その後も降ったり止んだりの天気が続き、雨具を着ての山行となった。

大天井岳へ向かう途中
遠く常念岳
大天井岳へ向かう途中
槍ヶ岳を望む
どこだろう・・・?
大天井岳かな(笑)

 8時、大天井岳山頂へ。ここまでは大学生の彼とほぼ一緒に登ってきたためか疲れも少ない。昨日心配していた脹脛の痛みも今日はない。それでものんびりした山行を楽しむために燕岳はあきらめ、ここから槍ヶ岳を目指して進むことにした。

大天井岳山頂にて
西岳を越えて
槍へ向かう途中
槍へ迫る

 山頂を8時半に出発。まずは西岳を目指す。ここもアップダウンの続く長い稜線だが、時折展望が広がり、今まで登ってきた常念、蝶ヶ岳が望め、歩いてきた距離の長さを実感したり、また、目指す槍ヶ岳が望めたときは、こくこくと近づく頂に、喜びを感じ、また、槍の迫力に驚かされた。

 10時50分、西岳小屋へ。もうこの頃になると雨は止むことなく降り続いていた。そうそう書き忘れていたのだが、ハプニング?!があった。大天井岳山頂で水を飲むときに気がついたのだが、なんと2Lペットボトルに入れていた水がほとんどこぼれていたのだ。そのためザック内はびっしょり・・・ せっかくザックカバーをして雨から防いでいたのに、そのせいでこぼれていたのが気づかなかった。さらにこの水は小屋で1L100円で購入した貴重な水なのだ。この稜線沿いには湧き水等の水場がないため、小屋で有料で買うことになる。そんな貴重な水をペットボトルの口をしっかりしめなかったミスによりこぼしてしまったのだ。さらに水害付・・・ 天気が良ければすぐに乾くだろうが、あいにくのこの天気。そんなハプニング付の今日の山行だった。

 話を元に戻して西岳小屋へ。20分ほど休憩して出発。もっと休憩しようかと思ったが、この天気のため体を動かしていないと寒いのだ。ここから1時間ほど下って、そして槍ヶ岳への登りへとなるのだが、このコースが思っていたよりもきつい。勾配がきついというよりも岩場・鎖場が多いのだ。そして雨のため滑りやすくなっている。それがきつい。

 ただ、嬉しいことに途中、雷鳥に2度もあった。そして時折、雨にもかかわらず展望が広がり槍も顔を出した。もう槍まで目前である。

 13時半、ヒュッテ大槍に到着。地図によるとここに水場マークがあったので、無料で水が入手できることを期待したのだが、残念ながら有料・・・ それも1L200円と高い。それでもさらに上にある槍岳山荘よりは安いかも・・・と思い購入を迷っていると、おばさんグループから500mlの水の入ったペットボトルを頂いた。貴重な水だけに嬉しい。ありがたく頂き、13時50分、槍岳山荘へと向かった。

  このルートは槍ヶ岳直下を通る。下から見ると槍がまさに高層ビルのように建っていた。明日これを登ると思うとワクワクしてくる。登山を始めて、やはり槍に憧れをもつようになった。また槍は遠くからでも目立つため、どの山からもはっきりと確認できる。そのずっと眺めてきた山を明日登れるのだ。ワクワクして当たり前だ。

もうすぐヒュッテ槍岳
槍ヶ岳目前!
槍ヶ岳直下より

 14時半、無事今日の目的地である槍岳山荘に到着した。ちょうど雨が上がっていたので、そのうちにと思い急いでテントを設営。そしてのんびりと日記を書いた後、夕食の支度へ。だが、夕食時になるとまた小雨が降りだす。ちょっと苦労しての食事となった。

 さて、明日の天気はどうだろうか? 予報ではまたあまりよくないらしい・・・




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