2日ぶりに自転車を漕ぐ。大した日数ではないのだが、自転車が手元になかったせいか、とても久しぶりに感じた。濱松さんに見送られながら、やや緊張した出発だ。最初は坂のせいもあって少しふらつきながらの出だしで恥ずかしながらも、お礼を言いながら坂を上っていった。
まず向かったのは、霊仙寺湖にある温泉”天狗の館”だ。実は濱松さんに無料入浴券を頂いたのだ。国道からそれて霊仙寺湖へ登っていく。この最初の登りはきつかったが温泉のためだと力が入る。 さらに無料とあって力が入らないわけがない。そんな底力に助けられて、予定通りの開館時間でもある10時に到着した。さすがに高原とあって、気持ちのよい風が吹いていた。またここはキャンプ場あり、広場あり、別荘地ありの 観光地ともなっていて、お盆休みともあって多くの人で賑わっていた。それでも公園が広いだけに混雑感はまったくない。そんな気持ちよい風を浴びながら、しばしの休憩後に入浴へと向かった。
温泉も広く、露天もあり設備が充実していた。そして露天では気持ちよい風が吹いている。あまりの気持ちよさに30分ばかりの仮眠・・・ そんな幸せ気分を満喫して11時半ごろに出発した。
次の目的地は一茶資料館。それほど俳句には興味がないのだが、その人を知ることにより興味をもつかもしれない。また、せっかく一茶の地にきたのだからと寄ってみることにしたのだ。だが、入館料が高ければ入れないが・・・ そんな心配もしながら、信濃町に入っていった。また登りが続くのかと思いきや、ほとんど平坦になり、山々に囲まれた水田の中を気持ちよく進んでいけた。
そうして12時前には一茶資料館へ。今日はここから数キロ先の道の駅で宿泊予定なので時間もたくさんある。30分の一茶ビデオを見たりして、のんびりと見学した。だが、突然パラパラっと言う音が・・・ 雨だ!急いで退館して自転車のサイドバックに雨具を・・・ 全部で自分の背負っているザックも含めて6個ものカバンがあるために雨具の取り付けも大変だ。絶対に濡れたら困る本や衣類などが入っているカバンを優先的に雨具を取り付けていく。なんとかそれほどの被害もなく雨具を装着できた。急いでの退館ではあったが資料館は見終わっていたので、次は傘をさしての隣接された一茶ゆかりの地の見学である。俳諧寺や一茶像・墓とのんびりと見学。そして今日の目的地である道の駅へと向かった。そのころには雨も小降りになっていた。
10分ほどで到着。時刻は2時。さすがに時間が余りすぎている。のんびりしようかとも思うが、お盆とあって道の駅は騒がしくのんびり出来る場もない。そしてすでに連日のんびりし過ぎている。雨もほぼ止んだこともあって、3kmほど先の野尻湖湖畔にあるナウマンゾウ博物館へと向かうことにした。
ここもさすがに混んでいた。入館料は500円と高かったが思い切って入館。ここは以前から期待していたところだ。だが、入ってみると思ったほど展示物はなく、ほんと小さな博物館だった。これで500では高いなとちょっと後悔しながらも、古代も好きなので結構面白く見てしまった。しかし、長野観光時に見た、佐久間象山記念館や象山地下壕を見学したときのような衝撃は得られなかった。
見学後、すぐ隣に郵便局があったために、不必要になった本や登山地図、そしてフィルムを自宅に送った。本を送ると重いために以外に高い。連日の痛い予定外の出費だ。だがその分、わずかではあるが自転車も軽くなり快適になる。