車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2002年 8月9日 (金) - 33日目

天気 : 曇時々雨

体調 : 良好

宿泊地 : 草津道の駅

本日の移動 : 鳥居峠~四阿山登山~草津町

走行距離 : 31.6km

累計距離 : 1,313km
本日の出費

食費 : 2305円

観光費 : 0円

宿泊費 : 0円

雑費 : 800円

費用詳細 : 食費:飲食費、雑費:大滝の湯(温泉)

現在地 : 群馬県草津町  ( 全走行図 )

感動・そして旅の目的を知る

 感動のあまり目に涙を溜めてしまった。旅を出発してほぼ一ヶ月、最近どうしてこんなに苦労しているのだろう。何に向かってがんばっているのだろうと思ってしまうようになった。毎日こんなに苦労して峠を越えることにより、なにを得ているのか。確かに充実はしているが、ただ旅を楽しむなら海岸線沿いを気持ちよく走っていたい。さすがに連日の峠越えで峠を越えるのが苦痛になってきた。もう登山はあきらめて海岸線沿いを走りたい・・・ そう思うようになった。目的を失いかけていた。最近は応援や励ましのメールもほとんど入らなくなり、HPのアクセス数も伸び悩んでいる。そんなことも、こう思ってしまう原因の一つではないかと思う。さらには最近観光地が多いためが高級車がよく通り過ぎる。だいたいそんな方は冷たい目で自分を見ていく・・・ そんな視線も辛かった。

 そんな気落ち気味の時に、ある親子に出会った。なんでも私の必死で自転車を漕いでいる姿をみて、その娘さんがえらく感動したそうだ!そして、カンパといってお金まで頂いてしまった。もちろんお断りしたが、結局断りきれずに頂戴してしまった。ありがとうございました。そして話は戻って、なにに感動したかと言えば、もちろんカンパして頂いたことではない。自分の姿を見て感動してくれたことに感動したのだ。自分が必死でかんばることによって、そしてその姿を見て、多くの方にがんばること、努力すること、そして、目標に向かってあきらめずに行くことを伝えたい。 そんなことを伝えれたことが嬉しかった。それも同年代の若い人にだ。旅をしていると多くの方に応援されるが、やはり年配の方が多い。感動・衝撃を与えるよりも、ただ苦労している姿を見て”がんばってください”と応援してくれるだけだ。もちろんそれが私の力になっていることは確かだし、とても嬉しい。だが、力を貰っているだけで与えてはいない。そのことが寂しかった。

 今日、感動したよ!と言われたとき嬉しくて嬉しくて、人前では絶対になかないのに、嬉しさのあまり話しながら目に涙を溜めてしまった。自分がなんのために旅を続けているかに疑問が沸いて来た時だけに衝撃的な感動を得た。こうやって自分の旅を通して多くの人に、夢に向かって努力する大切さと、どんなことでも為せば成る事をしってほしい。何度も繰り返すが、こうして人の為になったことが嬉しかった。そして自分がここまで人の為にがんばることに喜びをえたことにもビックリした。自分はそんな仕事が向いているのかもしれないと思った。

 今後も多くの人に力を与えるために、そして自分の精神修行の為に、この旅を最後まで続けようと思う。こんな体力も実績もない自分でも、がんばれば壮大な事ができるということを伝えるために・・・

 さて、話を今日の日記に戻そう。昨夜は鳥居峠のドライブイン駐車場でテントを張って寝たのだが、他の車中泊の登山者は残念ながら誰もいなく、私一人の寂しい駐車場での夜となった。まあ、騒音もなく気楽でよいのだが。朝5時に起床。昨日書ききれなかった日記を書いて更新。それから登山準備へ。 食事はこんなところで自炊するわけにもいかず、買っておいたパンを食べて出発。

 6時50分。鳥居峠を後にして四阿山へ。まずは3kmほどの緩やかなのぼりの車道が続く。変化がなくちょっとつまらない登山道だ。40分ほどでそこを抜けていよいよ本格的な登山道へとなる。登りは的岩方面から登ることにした。そこから上りも急にはなるが急登というほどでもなく、あんがい楽に的岩へ到着。7時50分だった。ただこの先からバテ始めた。展望は悪くはなく快適な登山道で気持ちがよかったのだが、足が重い・・・ 朝食がパンだったために力が出ないのか・・・ それとも登山者が少なくペースがつかめていないのか。バテながらもただひたすらがんばった。実は登山口から四阿山山頂が見えた。昨日は綺麗に山頂を望むことができたのだが、今朝は山頂だけ雲がかかっていた。日が昇ると共に雲が晴れてくれればと祈りながらの登山だったが、相変わらず山頂には雲がかかり、時期にその霧の中へと入っていった。雲の中に入り展望がまったくなくなるが、山頂まではもうすぐである。最後の力をふりしぼり、そして山頂!!今回はちょっと苦労しただけに展望はないが喜びは大きい。9時15分無事登頂。

 山頂で3人グループのおじさん方といろいろお話した。私の旅に共感してくれ、偉大な人だよと持てはやされて、これは記念に残さなくては!とみんなで記念撮影♪そんな大した自分ではないのだが、そういわれて悪い気がする人がいるわけもなく、ちょっとテレながら何度もみんなのカメラで記念撮影をした。

 相変わらず山頂は雲の中だ。時折、数秒だが雲がすこし晴れるときはあったが、展望はそれほど望めなかった。1時間半近く山頂で雲が晴れるのを昼寝をしながら待ったが残念ながら雲が晴れることなく10時40分下山に向かった。

四阿山・的岩
四阿山登山中
ダボススキー場方面
四阿山登山中
南の展望(キャベツ畑)

 ある程度下ると雲の下となり展望が開ける。そこからの浅間山が美しかった。噴煙をあげ堂々とした姿に見えられながらのくだりだった。気持ちよく下って行ったのだが途中でアクシデント!!飛び出た木に気づかずに躓き転んでしまった。派手に転んでしまい、膝を強くぶつけてしまった。あまりの痛さに数分うずくまる。痛みを堪えて歩き出すが、けっこう痛い。足を引きずるほどではないが、足を曲げるたびに痛みがはしった。ただ、すこし腫れてはいるが、どう見ても打撲といった感じだ。痛みを堪えながらも、12時15分下山した。

四阿山登山中
東屋
四阿山登山中
田代湖方面の展望
四阿山山頂にて
みんなで記念撮影♪
四阿山下山中にて
カモシカとばったり!!
四阿山下山中
噴煙上げる浅間山
下山後
四阿山を振り返る

 下山後、自転車の走行に支障がないか心配したがそれが的中。一つ漕ぐことに痛みが走った。最初は峠からのくだりなので問題なかったが、144号を下って草津に入るために県道59号に入る。ここからは草津へ登りとなる。痛みは走るが登り初めてしまえば、登りのきつさに痛みを忘れてしまう。そんな程度だから問題なないだろう。一時、草津行きもあきらめようとしたが、草津まで行ってのんびり温泉につかりたいという思いが強くあったために、無理をして予定をそのまま続行した。

 こんな不調のなか、雲行きが怪しくなってくる。そして案の定雨が・・・ 最初は空も明るかったため、すぐに止むだろうと木陰で一休み。予想通りすぐに止むのだが、時期にまた降ってくる。また雨宿り。そんなことを繰り返しながらのんびり進んでいったのだが・・・・ こんどは本降りに! さらには雨宿りする場もない。しかたなく急いでカッパを着込んで雨の走行となってしまった。必死で雨の中を登る。そんなときの冒頭に書いた家族に出会ったのだ。

 そのあとは、その出来事が嬉しくて嬉しくて、目に涙を溜めながら登った。疲れも忘れて登って、なんとか目的の草津の道の駅に到着♪ ここでアイスを食べたりして休憩後、ここから歩いて大滝の湯に向かった。無料の共同浴場がたくさんあるのだが、洗剤が使用不可とのことで800円とすこし高いがあきらめて入浴。さすがに設備がよくて、草津ならではの合わせ湯もあり、快適な温泉だった。今はその休憩所でのんびりと日記を書いている。

草津温泉
温泉饅頭ちちや前
草津温泉
畑湯
草津温泉
畑湯
 なんだか昼間のこともあって気分がよい。さらには、いままで走ってきたところは自宅からそう遠くなく、よく知っている道でもあったが、さすがに草津の町はほとんどしらない。ここにきてようやく遠くまできたなと実感。そんな実感も嬉しかった♪またちょっと混んではいるが、この温泉街の雰囲気が楽しい。明日ものんびり歩いてこの温泉街を観光しようと思う。また足の治療にもなるだろう。




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