車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2003年 3月11日 (火) - 247日目

天気 :

体調 : 良好

宿泊地 : 道の駅・日向

本日の移動 : 国富町~日向市

走行距離 : 67.6km

累計距離 : 9,991km
本日の出費

食費 : 0円

観光費 : 0円

宿泊費 : 0円

雑費 : 2295円

費用詳細 : 雑費:衣類・折りたたみ椅子

現在地 : 宮崎県日向市  ( 全走行図 )

向かい風

 のんびり今朝はあったかい布団でヌクヌクとちょっと朝寝坊♪7時半に起床して、のんびりと菊田さん宅で午前中を過ごした。今日は日向市の道の駅・日向まで行く予定で、距離はおよそ70km、地図で見る限りは道中に観光したいところはなく、それほど苦もなく到着できそうなので、ちょっと午前中はのんびりさせて貰うことにしたのだ。とは言っても、やっぱりHPの更新作業に追われてしまった。昨日、途中にしてしまった日記を書いて、そしてトップページ等の変更など、普段なかなかできないHPの修正・更新作業を行っているうちに、あっという間に時は過ぎていった。

 ちょっと早めの昼食をご馳走になって、11時に菊田さん宅を出発!2日間あたたかい家庭をありがとうございました!この国富の地でたくさんの方を紹介していただき、そして出会い、いろんな思い出をもらった。そんなこともあり名残惜しい別れではあったが、でも根っからの旅好きな菊田さんと私、また3度目の再会を約束して出発した。予定ではこの夏、北海道で再会だ!ほんと楽しみだ♪

 お弁当、日向夏、お茶等々、たくさんのお土産を頂いて、思いいっぱいで自転車を漕ぎ始めた。最初はここへ来るときにも通ったサイクリングロードを霧島連邦を背に気持ちよく漕ぐ。風もほのかに吹く程度で、そして快晴♪やや肌寒い気温ではあるが、でもこの程度なら文句なしの最高の天候だ!気持ちよく漕いで、国道10号の海岸線沿いの道へとでた。あとはただひたすらこの国道を北上するのみだ。だが、ここからそんな快適な走行と行かなくなってしまった。海沿いに出てからは冷たい北風が強まり、もちろんひたすら向かい風である。もう、嫌になるほどの風で、田園、畑等が広がる山もない平野部だけに吹き止むこともなく、常に悩まされていた。ひどい時には普段のスピードの半分も出ない。それも必死で漕いでのことで、常に坂を上っているようなそんな疲労度、感覚である。ただ、平坦な道が大いのがせめてもの救いであった。でもそのおかげでこの風なのだが・・・ また主要国道だけに交通量が多く、そんな排気ガスにも悩まされ、また大型車も多い為に歩道を走るしかなく、そんな段差にもスピードを奪われ、それだけ疲労した。

出発前お世話になった
菊田さん宅前にて
今日も向かい風・・・
(T_T)

 今日の道中、後半からはさらにこれにアップダウンが加わった。ただ坂自体は大したことはないのだが、この風の影響でその坂は急坂のように苦労させられた。でも、そんな時にも嬉しいこともやっぱりいっぱいあった。「がんばってください!」っと車から声をかけていただいたり、また、わざわざ止まって待っていてくれ、饅頭を差し入れしていただいたりもした。名前はそのとき伺えなかったが、改めてありがとうございました。

 そんな温かさにも支えられて、今日は少しずつではあったが徐々に距離を延ばしていき、そして、あと少しで目的の道の駅・日向だというところまで来たときにある看板が気になった。「海軍発祥の地」そして「神武天皇お舟出の場」という2枚看板だった。時間もまだ早かったので、ちょっとここで寄り道して、そんな看板が出ていた美々津市街へと入ってみた。そしてビックリ!昔ながらの街並みが残る素朴で面白い町並みがそこには広がっていた。また、他と違って変に”観光地”っという 堅苦しさがなく、ほんと素朴な町並みに惹かれ、のんびりそんな町を自転車で散策した。そして肝心の看板にでていた海軍発祥の地へと行ってみると、そこは神武天皇が東国征伐の為に船出した場所だと伝えられているところだった。そんなことから、初めて天皇軍の水軍を出し、そんなことから日本海軍発祥の地となったそうだ。そしてそこには巨大な碑が建てられていて、その碑には、戦後、米軍に石碑の文字を消されたという歴史もあり、戦争の重たさも感じる碑でもあった。ただ今は地元住民の力により、元に復元されていた。さらに、その碑から奥に入った岩場には神社が建てられていた。いたるところの木々や、石に神縄がなされていて、そんな様子からもかなり歴史を感じられる神社であった。案の定、これも神武天皇の航海の安全を祈って立てられた神社だそうで、そんな長い歴史あるところだった。自分もここで旅の安全を祈り、そして美々津の町をあとにした。

美々津の町並み
海軍創設の碑
美々津の
神武天皇お船出の地

 そしてじきに目的地の道の駅に17時に到着した。あとは夕暮れ(道の駅閉館)まで道の駅内で、のんびり読書をしながら過ごした。この読書、全八巻の長編、司馬遼太郎の「坂の上の雲」なのだが、ようやく今日、旅の間で見てきて読み終えることが出来た!ほんと読み始めたら止まらない内容で、とくに人間模様が面白い。明治の日本に興味があれば是非!呼んでもらいたい一冊だ♪そんな本を読み終えたとき、「中村さんですか?」っと声を掛けてきてくれた方がいた。名前は中野さんで、ここ宮崎の地ではたくさんの道路・観光・野宿情報をメールで教えてくれた方で、そして今日、差し入れの焼酎片手に来てくれたのだ。さっそくこの先の道路、観光情報についてまた教えて頂いた。ほんとありがとうございました。

中野さんから差し入れ♪
ありがとうございました。
 この後は、道の駅も閉館し、中野さんから教えて頂いたお勧めテント場に設営して、テント内で、今度は菊田さんに作ってもらったお弁当を頂く。そしてパソコンを打ちながら、少量の焼酎も頂く。こうしてみんなの温かさを胸に今日も一日終えようとしている。風はまだ強く寒いが明日もがんばるぞ!

 ~追伸~
 沖縄から九州に帰ってきてから、なぜか鼻がムズムズしていた。そしてこの最近の良天候でさらにそれは激しくなった。そう、それは花粉症だ。数年前から私もかかってしまい今年も悩まされ始めた。目までショボショボ・・・ そう思うと沖縄の地、杉の木もなく、花粉症が無い地だという。さすが異文化、南国の地だ!今ではそんな沖縄が懐かしくさえ思い、そして寒さに震えている。ただ、今日は菊田さん宅で頂いたカイロでちょっとヌクヌク♪ありがとうございました。




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