車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2002年 8月17日 (土) - 41日目

天気 :

体調 : 良好

宿泊地 : 道の駅しなの

本日の移動 : 妙高高原町(燕温泉)~妙高・火打山登山~燕温泉~道の駅しなの

走行距離 : 17.1km

累計距離 : 1,511km
本日の出費

食費 : 533円

観光費 : 0円

宿泊費 : 0円

雑費 : 98円

費用詳細 : 雑費:バーナー用ガソリン

現在地 : 長野県信濃町  ( 全走行図 )

妙高山・火打山登山

 久しぶりの早起きで4時に起床。今日の山行が長時間のためだ。それに午後になると天気が悪くなりやすいために出来るだけ早く行動して下山したいからでもある。予定は、この燕温泉から妙高山・火打山を登って下山しようと思うが、天気や時間によっては火打山をあきらめて下山しようと思っている。

昨夜、雨が降ったためテントはびっしょりと濡れている。また、テント内も湿気等でやや被害もあり撤収に時間がかかる。5時15分に燕温泉を出発した。下山後に入ろうと思っている”黄金の湯”を横目に登っていくのだが、この早朝からすでに数人入浴していたのにはビックリした。温泉成分(硫黄?)の為に赤茶色に染まっている2段の滝を見ながら登っていくのだが、すでに汗は滝のよいうに流れた。今日は昨夜の雨もあってか蒸し暑い。そして無風ときている。とても高原とは思えない暑さだ。さらに小さな蚊のような虫が多い。何箇所かさされてしまった。今日の登山は苦労しそうだ。

登り始めてじきに・・・
赤倉温泉の源泉へ
光明の滝 他
遠くに妙高山山頂が同時に望める
光善寺池

 次第に登りは急になっていく。それを登りきると天狗堂だ。6時50分、小さな祠があり登山の無事を祈って先に進む。 暑くて辛いが今朝飲んだ2時間チャージのお蔭なのか足取りは軽かった。じきに連続した鎖場t路なるが、足場もしっかりした岩場で難なく登りきり、そして山頂直下にくると樹木が急になくなり、剥き出した岩場となった。このガラリと変わる景色が楽しい。さらに足取りはかるくなり、7時45分、山頂へ♪ ただ今朝は晴れていて登り途中に何度も山頂を望めたのだが、今は深い霧で覆われてしまっていたのが残念だった。それでも一瞬だが晴れ間が覗き雲海を見れただけでもよかった。

妙高山
山頂直下の岩場
妙高山・山頂にて
一瞬の晴れ間
妙高山・山頂

 30分ほど山頂で休憩して出発した。ちょっと下ったところに三角点があり、そこでも記念撮影をして先を急いだ。登山道が夜露のせいか雨のせいなのか泥濘、そしてよく滑るために下りには苦戦してしまった。それでも下りを練習してきただけに以前よりは安全、そして早く下ることができようにはなってきた。

妙高山・山頂の姿
妙高山・山頂
三角点にて
黒沢池

 黒沢池ヒュッテに近づくにつれて、道は悪くなる一方だった。登山道ははっきりしていて整備もされているのだが、泥の泥濘がひどく苦労する。 とくに大倉乗越を越えてからは最悪だった。

 9時半、黒沢ヒュッテを越えてからは湿原のパレードでとても草花が綺麗だった。高谷池、天狗ノ庭と湿原が続く。とくに天狗ノ庭は草花が豊富で、また規模も大きく美しかった。また、あれからずっと霧に覆われたり少し晴れたりと繰り返しているのだが、その霧が湿原をいっそう神秘的にみせていた。

 湿原、火打山の一帯には木道が多く、自然が守られていた。そしてまた歩きやすくもあった。火打山山頂までは、妙高山ほどの急登はなく、また岩場もない優しい感じの山であったが、さすがにバテてきて、最後はかなり辛かった。

 11時10分、ようやく最終目的地である火打山山頂だ!ほぼ予定通りの登頂時刻だ。山頂は完全に霧で覆われていて、軽い昼食をとりながら雲の晴れるのを待ったのだが、残念ながら晴れることはなく、楽しみにしていた展望は望めなかった。天気が良ければ、ここから佐渡島が望めるそうなのだ。佐渡まではいかずとも、せめて、この旅でまだ見ていない日本海を見たかった。

高谷池とヒュッテ
天狗の庭(湿原)
火打山・山頂にて

 ちょっと残念だが、11時50分に下山に向かった。上達してきているのを実感できるほど面白く軽快に下山していった。さらに、だらだら下山しているよりも安全でしかも早いのだ。ちなみの前に下山時に転んでしまったときは、やっぱりちょっと疲れてだらだら下っていたときだ。常に集中して下っていればこんな事にはならなかっただろう。

 13時10分に通ってきた黒沢ヒュッテに到着。15分ほど休憩した。ここからの下山は妙高山を迂回して三ッ峰を経由して燕温泉へと向かった。登山道はしっかりしていて分かりやすいのだが、やはり泥濘が多い。なんども足をとられて転びそうになる。とくに酷かったのが、三ッ峰から燕新道までの下りだ。かなりの急な下りで、さらに泥濘も酷く、かなりの恐怖心を抱きながらの下りとなった。この頃になると霧はさらに増して霧雨までも降ってきた。最悪の状態だ。そんな中を慎重にくだっていった。こんな時にも練習してきた下りの足運びや姿勢が役に立つ。そのへんは嬉しかった。

 燕新道に下りてからも、泥濘は相変わらず多く慎重な下山が続いた。結局、最後まで緊張感途切れることなく15時20分無事に下山した。今回の登山は苦労が多く、展望もほとんど望めなかったが、記憶に強く残る登山となった。

 下山後は温泉街の売店で贅沢にコーラを購入♪下山の喜びを味わった。だが、自転車にもどったあと最悪の気分にさせられてしまった。実は雨を心配して自転車を冬季専用のバス停の中に入れておいた。夏場は使われていないだけにゴミは散乱していて汚く、いかにも治安が悪そうだが、雨を気にしてしかたなくその中に入れて置いた。昼間の間だけなら大丈夫だろうと思って・・・ だが、もどってビックリ!その狭い中に自転車が止めてあるというのに、ゴミがさらに増えているではないか!それも生ゴミだ。トマトの食べかけが散乱。そしてパンも食べかけなども・・・ 酷いことをする人がいるものだ!一人でぶつぶつと怒りながら、自転車を見てみると、その自転車の位置も少し移動しているではないか!サイドバックの中を急いで確認する。とりあえず被害はなさそうで安心した。すべてのカバンにレインカバーをしてあったのがまた幸いしたのかもしれない。それにしても人間離れした心を持つ者がいるものだ!!

燕温泉・黄金の湯
 気分を悪くしたのを洗いなおそうと、楽しみにしていた無料露天風呂”黄金の湯”に向かった。昨日入った”河原の湯”との違いも楽しみだ。そして入浴結果は!! 残念ながら気持ちのよいものではなかった。河原の湯に比べて湯船も広く、なにより低い敷居しかないが、それでも男女別の湯船があり広くてよかったのだが、大きな難点が・・・ それは湯が非常に汚いことだ。固形化した温泉成分と苔が無数に浮遊し体に纏わり付いてくる。少しなら気にはならないが、それがあまりにも酷かった。時期が悪かったのかもしれない。入浴者が多く絶えず混雑している。せっかく雰囲気は良いのだが・・・ 残念だ。

 そんな湯だったので、ゆっくり浸かる事もなくすぐに出た。そして自転車へ戻り出発準備へ。ほんとうは下山後はここでもう一泊のんびりしたいのだが、トイレも水もないところでもう一泊はとてもできない。しかたなく、先日泊った”道の駅しなの”まで行くことにした。さすがに疲れているだけにつらかったが、行くしかない・・・ なんとか日没前の18時に到着。のんびり休憩して、道の駅の係員が帰った8時頃から簡単な自炊をして10時頃就寝した。さすがに今日は疲れた・・・




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