車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2003年 11月18日 (火) - 499日目

天気 :

体調 : やや不調

宿泊地 : 伊達さん宅

本日の移動 : 佐倉市~船橋市~江戸川区

走行距離 : 45.2km

累計距離 : 22,629km
本日の出費

食費 : 1650円

観光費 : 420円

宿泊費 : 0円

雑費 : 800円

費用詳細 : 観光費:国立歴史民族博物館、雑費:東京観光マップ

現在地 : 東京都江戸川区  ( 全走行図 )

東京入り

 「すいません・・・」、そんな言葉が今日の始まりであった。佐倉城跡公園の中の東屋の下でテントを設営しての昨夜の就寝、そしてようやく夜空が明るくなり始めた6時に起床し、そして程なく清掃員がやってきた。「こんなところですいません・・・」と慌てて寝袋から這い出てテントから顔を出すと、愛想のよいおじさんが、「いいよいいよゆっくり寝ていて!」と、さっさと清掃を済ませていってしまった。私はテントを撤収する間もなくおじさんは行ってしまい、結局そのままそこでテント内でPCを始めたり、食事をとったりさせてもらうことにした。喉がかなり痛く風邪が酷いだけに、外の寒さが堪え、あのおじさんの言葉に感謝していると、今度は7時過ぎだろうか、また係りの方らしい方がやってきた。同じように慌てて謝ると、逆に「いやいや、ほんとはいけないんだけど、でも、こうしてどんな形であれ利用して貰える事が嬉しいよ!」、そんな温かい言葉で答え笑顔で去っていった。朝のそんな2人との忘れられない出会いから今日の1日が始まった。

 今日目指す”東京入り”までは僅か3、40kmであり、自転車を漕ぎ出せばすぐの距離であるのだが、しかし、それでも今日は時間に追われていた。それはわざわざ内陸へと足を運んでまで来たこの城跡に建てられた”国立歴史民族博物館”の見学のためで、開館の9時半とほぼ同時に見学を始めたのだが、さすがは国立だけあって資料は豊富で見くたびれるほど・・・ しかし、今まで行って来た個々の資料館とは違い、日本の歴史全般を紹介しているだけに、今まで実際に訪れたところが目白押しで、そこの模型などがあった時などもは、旅のその時を思い出し、感動させられる事も多く、またそこが、日本を代表する史跡であったとこを改めて実感もするときであった。まさに、改めて今、この博物館で史跡の日本一周をしている気分であり、今までの旅を振り返りながら、時には笑みを浮かべ、時には辛いことを思い出し目に涙を堪えながらの全国の振り返りの歴史資料館であった。

歴史民族博物館
復元模型がいっぱい!
明治に開港の様子
来てくれた谷部さん
 さすがに資料量が多いだけに、この後の移動を考えるとギリギリの14時の退館であり、慌てて博物館を後にし自転車にまたがった。すると自転車のハンドルに挟まれた一枚の置手紙が目に入る。なんとそこには「朝から待ってます。戻ってきたら連絡ください。」と書かれていた。申し訳ないことをした!と思い慌てて電話を入れると、ずっとこの公園近くを散策をしていたらしくすぐにお会いすることが出来た。名前は”谷部”さん。自転車旅行を計画中だそうで、そんなこともあり、HPを前々から見ていてくれ、またこうして会っていろんな話が聞きたかったそうで、わざわざ埼玉の越谷より車を飛ばして来てくれたのだ。この後、私も移動しなければ行けなかった為に30分ほどしかお話できず、せっかく会いに来てくれたのに申し訳ない別れとなってしまったが、しかし、谷部さんは逆に時間を心配してくれ、最後は満面の笑みで見送ってくれた。ありがとうございました。

 国道296号、そして14号と、いよいよ東京へと自転車を走らせた。徐々に増えていく車、そして市街地化していく街並みであるが、しかし、普段なら苦痛に感じるそんな道程も今日ばかりは「東京に入る!」そんな喜びと興奮が不安、苦痛を掻き消し、漕ぐペダルも自然と早くなっていた。ずっと、前から楽しみにしていた東京という土地。日本の中心地であるだけにその情報量、資料館なども多いこともあるが、その都市のじっくりこの目で見てみたいという好奇心も強い。今まで車で何度か走った事はあったが、常に都会を避けるために夜間に突っ切るという走り方で、実際にまだ街を観光したこともなければ触れたこともない。気分的には始めての東京入りという気分である。どんなところなのか、その期待を胸に千葉県から東京都への県境を越えていった。

 ちなみに今夜の寝床は実は決まっていた。そのお陰で不安なくこうして東京へと漕ぎ進めることが出来た大きな理由だろう。ちなみにそこは”伊達さん”宅で、HPを通して誘ってくれたお宅である。同じく自転車旅行好きで、また、同じ旅人とその中で会っていたりとそんなメール交換を以前よりしていたので、顔も知らないはずなのに会う前から初めて会うような気がしなかった。そんな伊達さん宅へと到着したのは17時半。もうこの時期ではすっかり日が落ちてしまい、最後は真っ暗な中での走行で、都市ならではの高架部分を越えられなかったり、線路を渡れなかったりと、そんな事にも悩ませれながらの到着であった。そしてそこで迎えてくれたのは満面な笑みの2人であった。”伊達”さんと”かっちん”さんで、この後、伊達さんのアパートで旅の話に尽きることなく楽しい時間が流れていったのだが、しかし、肝心の伊達さんがこの後、学校の用事の為に一時抜けてしまった。その間は、本屋さんで今後の東京観光の下調べをしたり、また部屋へと戻ってからも、かっちんさんにいろいろ東京について教えて貰いながらパンフレット片手に東京観光の予定を考えていたりし時間を過ごした。

 22時頃、伊達さんが帰宅してからのちょっと遅い夕食は近くの定食や”千里”へと連れて行ってもらったのだが、そこで食べた定食のあまりの豪華さに”かっちん”さんと共に目を丸くした。たかが500円の定食なはずなのに、ごほんは大きな茶碗にテンコ盛り、そしておかずの品々の数にも驚く。半熟卵まで付き、さらには食後のコーヒーまで出るサービスの良さである。大満足、そして驚きの夕食であった。この後、お世話になったかっちんさんと別れ、部屋で伊達さんと旅話に花咲かせながら2時近くまで飲み交わし、こうして東京での一日目の夜が暮れて行った。ありがというございました。

伊達さんとかっちんさん
行きつけの定食屋にて
なんとこれで500円!
さらには食後のコーヒーまで

 ★今日のお食事♪
 ・朝食 : 半額弁当×2
 ・昼食 : チキンカツ定食
 ・夕食 : 麻婆豆腐定食




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