車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2003年 10月21日 (火) - 471日目

天気 :

体調 : 良好

宿泊地 : 千葉さん宅

本日の移動 : 三春町(田村高校に行ってお話しする)

走行距離 : 19.7km

累計距離 : 21,264km
本日の出費

食費 : 0円

観光費 : 0円

宿泊費 : 0円

雑費 : 0円

費用詳細 :

現在地 : 福島県三春町  ( 全走行図 )

旅人

 悔しさ怒りがもう頭の中に何時までも溢れ、この日記もどのように書いていったらいいか分からないほどである。そんな状態でも、今はただ気持ちをここに書き残していたく、こうして帰ってきた早々、今日の日記書きを始めている。そんな悔しさ怒りとは、実は今日、田村高校へと出かけ、この旅、自分の思いをお話したことで、何かを感じてもらえればと思い、出かけたのだが、素人がそんな簡単に思いを伝えることが出来るわけもなく、ただ、悔しさ、そして自分自身に対する怒りで今燃えていた。なんでもっと普通に話せなれないんだろう、こんな緊張してしまうのだろう、伝えられないんだろう、とただ自分にぶつけてしまうのだが、しかし、そう思えるだけでも自分自身としては出発当時から比べれば成長しているんだなとも思う。以前なら、お話なんてしなければよかった・・・ と、そう後悔するばかりだろう。しかし、それでは何も始まらず、今は悔しさから次こそと強く思えるようになった。そしてただその意気込みだけでなく、もっと勉強しなきゃとも思い、他のプロの方の話も聞いてみたかったり、自分自身でもひとりテープで録音し聞いてみたり、そうして努力をしていきたい、そうやって立ち向かえる気持ちを持てるような今は自分になれたことに嬉しく思っている。ただ、今は何度も書くように悔しさで遣り切れない気持ちでどうしても溢れ、布団に潜り込みひとり泣きたい気持ちである。

 鹿児島県は沖永良部以来の2度目学校でのお話となる今回、緊張で震える中で始まった。前回の教訓も活かし、今朝、どのようなことを話そうかと、自分の気持ち、思い、そして旅を話し、そして何かを感じてもらえたらと、いろいろ考え、またメモを取っての準備であったが、しかし、実際に始まってみると頭の中は真っ白・・・ 箇条書きのメモからでは、ただそれを言うだけで言葉の広がりもなく、一生懸命に言おうと思っても全く言葉が思い浮かばない。でも、しっかりと詳しくメモが書きした部分もあるのだが、そんなメモを読んで言葉としてまとめている余裕もなく、そして行き詰ったときは何度も同じことを繰り返して言ってしまう自分がいた。約40人の3年生の生徒を前にし、不甲斐ない自分に悔しさをいっぱいにしながら、しかし、燃えている今の気持ちを少しでも感じてもらえたらと思い必死で話を進めていく。結局、こうして3年生へ対する話を終えてしまったのだが、それでも、生徒みんな真剣に聞いてくれ、また質問も元気にしてくれたのが嬉しかった。その元気なエネルギーを頂きながら自分も勉強させてもらい、また生徒の方も、何かを、こんな変な人もいるんだ、たったそれだけでもいいので感じ記憶に残ってもらえれば本望である。

 そんな反省と勉強をしながら、実は今日、もう一度お話をした。3年生が終わり、10分の休憩を挟んで今度は2年生、それも80人を前にしてのお話だ。先ほどよりは緊張もほぐれ、まだ前回よりは話したいことを話すことは出来たが、それでもまだまだ50点、もっと勉強しなければと強く思いながら、お呼びしてくれた田部先生に見送られ田村高校を後にすることになった。ありがとうございました。

 こうした結果で終わった今年2月5日の沖永良部以来の2度目の学校でのお話。こうして上記のようにもう勉強と反省ばかりなのだが、しかし、他にもいろんな事も感じた。まずが自分が旅人であること。やはり「旅人=遊び人」というイメージを他は作ってしまうのだろう。自分も実際そう思うところが多く、実は私自身は旅人でありながら旅人を一般的には否定している。だからこそ、北海道、沖縄ではそうした旅人が多くガッカリしたところが強い。「その日さえ楽しければいいや」、「旅に目的なんか持っても意味がない」、「無駄だ」、そんなことを何度も言われ、そして旅に没してしまえと誘ってくる。それに魅かれて一生旅人となってしまい、帰るところも何もなくなってしまった方を何人も見てきただけに、自分はそうはなりたくないと強く思いながら、旅人でありながら、そうでないようにと頑張っている。しかし、かと言って自分自身としては否定しているが、でも、そうした生き方もあるということも分かっているつもりでもあり、ただ、自分とは合わないと感じ、そういう人に自分の考えを述べることもない。ただ自分は常に何かを追い求め、得ようとし、さらには感じたことを伝えて行きたいとも思っている。こうした全て自由な旅人でなく、束縛を少しでも設けようと、100名山、献血、HPの更新など、”やらなければいけない”という自分的には仕事という要素を作り、そして、そう思っているからこそ、こうして自分には似合わないと思っている放浪の旅を、好きな仕事を辞めてまで始め、そして今も頑張って行けているのだと思う。また、旅を終えるのが待ち遠しい。よく、「旅を終える寂しさが込み上げてくることではないか?」と聞かれるのだが、全くそんなことはなく、こうした旅を早く終わらせたい。そして、終わった時がゴールでなく、そこが自分自身の次の人生のスタートだと思っている。だからこそ早くそのスタート地点に立ちたいと思い自転車を漕ぎ進み、そしてその人生をスタートさせる為の肥やしを今は必死で積み重ねている気持ちでいっぱいだ。しかし、傍から見ればやはり旅人である。今日、学校へと足を運んでも、やはりそう思われる先生方が多いのか、無愛想な方が多い。変な奴が来たものだと冷たい目で見る方がほとんどで、それも仕方がないとも思いながらも、しかし、悔しくて溜まらず、そのやり場のない気持ちを必死で握りつぶしていた。たとえばあいさつ。学校に入り職員室に案内されるまで、たくさんの先生方とすれ違いあいさつするが、返事が返ってきたのは極僅かで、見向きもせず素通りしていく先生方がほとんどだ。ちょっと会釈するようなそんな素振りもない。受付でも同様で、行きも帰りも、中の事務室まで聞こえるほど元気に「ありがとうございました」とあいさつして行くが、こちらを見る先生は誰もいなく相手にしてもらえなかった。職員室でも同じく無反応。これが一番今日の出来事の中で辛く、また心に傷として焼きついた。しかし、全ての先生がそうであったわけではないが、でも、そうした出来事がどうしても強く心に残り、悔しさの中、こうして下手な日記をガムシャラに書き進めている。

 しかし、生徒達は一変、あいさつすれば気持ちよく若さいっぱいで返ってくる。笑顔が耐えない生き生きした学校雰囲気であり、お話が終わった放課後の時間は、そんな生徒が案内してくれ校内を散策。いろんなエネルギー溢れる部活動を見、そして苦痛ばかりのトレーニングであるだろうが、しかし、それに立ち向かうエネルギーを、もう肌でジンジンと痺れてくるほど感じながら見させてもらい、そんな元気を自分のエネルギーとさせ17時頃、お世話になった田村高校を後にした。改めてありがとうございました。ちなみに写真等は学校の意向により載せるのは控えさせてもらいました。

 さて、こうして今日の学校へのお話について殴り書きしてきたが、いつもの日記に戻ろうと思う。今朝は温かいヌクヌクした久しぶりの布団で、のーびり寝させてもらって7時過ぎに起床。そして、溜まった日記を進めたり、今日の高校でのお話についていろいろ箇条書きしたり、考えたりしたのだが、しかし先に緊張の方が襲い、集中力が出ずなかなか進まない。もう頭の中はこのときからすでに真っ白になりつつあった。そんな状態であったから日記はなかなか進めることが出来ず、ただ、お話を事を考えているだけで時間は猛スピードで流れ去り、そして11時、今日の出発の時刻となってしまった。でも、とは言ってもすぐに学校ではなく、千葉さん繋がりで知り合った”ほし”さんのお店へと学校へ行く途中に立ち寄り、コーヒー、ケーキをご馳走になりながら、ほしさんとの会話で緊張をほぐしていたのだが、しかし、ケーキも喉を通らないほど緊張し、美味しいと思いながらも、もうそれどころではなかった。12時過ぎ、改めて出発し、いよいよ今日お世話になることになっている田村高校を目指し、途中で迷いながらも何とか到着。そして冒頭から書き殴ってきた自分との戦いが始まったのだった。

蒼い月
ケーキ・コーヒーをご馳走に

 そして今、帰ってきた早々に今日感じたことをすぐにでも残したく、間を置くことなくPCを開き日記を書き始めている。最近、落ち着いた時間が作れず5日分ほど日記を溜めてしまっていたが、そちらは後回しにし、気持ちが薄れる前にと日記を書き殴り始めた。ただ、帰路、すぐだったために感情的になり過ぎている部分が多いだろうと思うが、その辺はあまり深読みせずに読み流してもらえれば嬉しいと思う。ただ単に自分の今思っていること、感じたことを書いたままであるが、しかしそれが全てだとも思ってもいないし、いろんな人がいて、いろんな生き方があることも分かっている。結果としてはどんな生き方だろうが、その人が幸せだと思えば、それほど良いことなく、逆に傍から見て幸せそうに見えても、本人が幸せだと思わなければ辛い人生である。それぞれの行き方があり、自分は自分の幸せだと思う生き方へとただ歩んで生きたいだけで、とくに、これだから偉いとか、凄いとかは思わない。自分も日本一周したから凄いとか、100名山登ったから偉いとかは全く思わないし、ただ、他とは変わった変な生き方をしている、ある意味バカな奴だとも自分で自分を思っている。さらには毎日悩み苦しんでいるのだからなおさらだ。しかし、自分にとってはそれが楽しく生き甲斐になっているのが、自分自身で感じ、そんな自分が面白いとも感じながら今まで走り続けてきている。さて、今日のお話の感想について長く書いてしまったが、ここで終え、後は夜の楽しい出来事へと戻ろうと思う。

千葉さん宅にて
 夜は千葉さんの庭に元蚕小屋として佇む、とっても温かく落ち着いた雰囲気の土壁の部屋で、千葉さん夫婦、そして、おじいちゃん、さらには”ほし”さん、壁巣さん夫婦も交えて楽しく宴会♪ちなみに壁巣さんとは千葉さん同様に早池峰山で知り合っていて、みんな一度は知り合っている顔見知りの仲であり、そして山も好きな方ばかりで、大いに話は盛り上がり、楽しい夜は、鍋、そしてほしさん手製のケーキなどに花咲かせて過ぎていったのだが、しかし、今日の自分はそれほど飲めなく、食べれなかった。疲れからである。自分でもビックリするほど精神的にまいっていた。1日張り詰めていた緊張からくるものだろうが、これほど、身体を疲れさせるものかと驚きながらも、楽しく会話も進めていったのだが、しかし、23時にはほんとの限界。布団に戻り倒れるようにして寝てしまった。

趣きいっぱい♪
楽しく飲み交わす
壁巣さん夫婦も交えて♪
(左から3人目・4人目)

 ★今日のお食事♪
 ・朝食 : ごはん・シャケ・味噌汁など
 ・昼食 : ケーキ・お寿司
 ・夕食 : ・・・




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