車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2003年 7月31日 (木) - 389日目

天気 : 曇のち晴

体調 : 良好

宿泊地 : RH蜂の宿

本日の移動 : 美瑛町散策

走行距離 : 57.0km

累計距離 : 17,157km
本日の出費

食費 : 7677円

観光費 : 0円

宿泊費 : 500円

雑費 : 370円

費用詳細 : 食費:登山食7日分含む、宿泊費:RH蜂の宿

現在地 : 北海道美瑛町  ( 全走行図 )

美瑛の丘

 「いや~ 美瑛もいいもんだ♪」、なだらかな横に波打つ美しい線が丘を作り、それが果てしなく広がる。そしてポプラの細い木がそれ反して縦に長く”ニョキニョキ”と言った感じで立っている。その縦横に広がる線がほんと美しく、そんな大地に誘われるように自然と鼻歌がこぼれ気分良く抜けて行いった。また、空荷の自転車ともあって、さらに快適度は増していた。そして天気の方も朝の重たい空から徐々に青空も広がりだし、もう何もかもが自分を迎えてくれているかの思うほど光り輝いていた。

今日で情ともお別れ
 でも、そんな今朝はそれに反して午前中は美瑛駅でそのまままったりとしていた。いや、まったりというよりもいつも通りPCに追われていたのが事実なのだが、それでも9時半には終わらせ、そのあとは11時近くまでは、ほんとうにまったりと駅前の情報館でネットサーフィン、さらには観光ビデオを見たりと”情”と楽しく過ごしたあとは、ここでお別れ。それぞれの道へとお互い歩む為に出発していく。そして情の故郷・米沢の地での再会を楽しみにして・・・

 この後、今夜泊るライダーハウス”蜂の宿”に先にお邪魔し、そこでは、とっても感じのいい話好きなご主人が迎えてくれ、手取り足取り新鮮にいろいろ説明してくれ、また、明日からの登山中の荷物も快くここで預かってもらえることにもなり、登山に関する不安もなくしてこの後、快適な美瑛観光がスタートしたのだった。

 最初に目指したのは”拓真館”。この丘の美瑛を収めた無料フォトギャラリーで、ここに来るまでいろんな方々から進められていた場所なのだ。そんなことから期待も大きく、また自分も写真が好きなだけに興味深々であった。でも、そのまえに魅せられたのがその道中、冒頭にも書いた美しい丘だ。思わず何度も立ち止まり魅入ってしまうのはもちろん、久しぶりにスケッチにも今日は挑戦してみた。あまり納得いく絵は描けなかったが、でも、この景色とポカポカ陽気に気分は常に晴々としていた。ちなみに今日は昨日の雨から一変、ジリジリともう暑いほどの日差しが肌を襲うが、北海道ではこれが新鮮にも感じ気持ちがいい。でも、それでいて、カラッと乾いた風が吹くので心地よく、あの本州のような暑さとは全く違う気持ちよさがあった。そんな快適スケッチ最中にちょっとビックリする出会いがあった。「しんちゃーん!」と呼ぶ声が・・・ なんで、こんな静かな丘に!振り返ると、それは”みーちゃん”、そう、先日、富良野で別れたばかりの女性チャリダーだ。たかが1日振りの再会だが、でも偶然な再会だけに嬉しく、自然と盛り上がる。そしてロールと共に記念写真。さらにはスケッチにも”みーちゃん”挑戦!「面白いね~♪」と何度もいいながら描く”みーちゃん”に、進めた自分まで嬉しくなり、共に楽しい時間をしばらく美瑛の丘を眺めながら過ごした。

みーちゃんと再会
三愛の丘付近

 さて、この後、いよいよ楽しみにしていた拓真館へと入った。予想通りの美瑛の美しい写真は広がっていた。ただ、予想通りなだけに人が言うほどの衝撃はない。もともと写真を撮っているせいかもしれないが、衝撃を受けるとまではいかない。ただ、自分自身の写真にもっと力を入れよう!頑張ろうと強く思わされた拓真館であった。

 この後も美瑛の丘巡りは続く。今度はバッチワークの丘方面に場所を移す。こちらはCMでお馴染みの風景がズラリと並ぶ場所で、たとえば”マイルドセブンの丘”、”セブンスターの丘”など、見所はいっぱい。事実どこも見せられたのだが、でも、あまりに観光地化され過ぎてしまっているのが残念であった。せっかくのこの風景に人込みは似合わない。そして何より農家の方が気の毒に見えた。一生懸命育てているこれら野菜が見世物として荒らされ、さらには農道をも観光客に占有されてしまっている。ただ、こう言ってしまうと、自分もその観光客の一人であるから実際はなにも言えない立場となってしまう。ただ、そんなことを思いながら一面の農園を眺めていた。

三愛の丘付近
拓真館
美瑛の風景
セブンスターの木
果てしなく続く畑
頑張るおじちゃん
麦畑も広がる
果てしなく・・・
ケンとメリーの木

 意外と観光は早く終えることができ、16時前にはまた美瑛市街へと戻ることができた。さあ、この観光を終えたここからが忙しいくなる。明日から6日or7日かけての登山で、その買出しのためだ。買い揃えなきゃならないものは膨大で、いろんなスーパーをまわり、値段チェックも欠かせない。ただ、実際は大きなスーパーは2件ほどしかなく、そこを何度か行き来した程度ではあるが、でも、1度には自転車に全てを積められない荷物の多さで、何度か宿と往復しなければならない忙しさでもあった。また、小さな町だけに苦労もある。ちょっとした欲しいものがなかなかなかったりもした。たとえば本。登山中で楽しむ文庫本が欲しかったのだが、目的の本がどこにもなく、また、食糧では高い値段に悩まされ、また米などは5kgしかなかったりと、探してコンビニなどにまで探し回ったりもしたから、案外時間が掛かってしまった。

富川食堂
 結局宿へと戻ったのは17時過ぎであった。まだ誰も居ないRHで少しのんびりした後は、近くの銭湯で汗を流し、そして宿のご主人、そして”情”にまでも薦められた食堂”富川食堂”へと夕食を食べに出かけた。聞いた以上に大きなカツが迎えてくれ食べ応えは充分。しっかりと明日からの登山の栄養を付け、そしてまた、この食堂のおばちゃんからは、温かいもてなしと、話をしてくれ、ここでも落ち着くのんびりした時間を過ごさせてもらった。そしてこの後、宿に戻ってからはまた大忙しの時間へと戻る。明日の登山の準備(パッキング等)もしなきゃならない、日記も書かなきゃならない、慌ただしく時間は流れていった。また、徒歩旅の方や、バイトでここに泊っている方もこの後、入り、一気に賑やかで楽しい雰囲気に♪話も弾むが、ただ、登山に向う為にどうしても今日中に終わらせたい日記がなかなか進まず悩まされ、結局、終えたのはみんなの寝静まった1時近くになってしまった。これで、明日30km近くも重い荷物を背負って歩けるだろうか・・・ やや不安が込み上げる就寝であった。

美瑛の丘
美瑛の丘
美瑛の丘
(みーちゃん画)

 ★今日のお食事♪
 ・朝食 : コンビニ弁当・パン
 ・昼食 : パン
 ・夕食 : カツ丼




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