旅で得た物、それは自信であった。いままでは不安が強く自信を圧倒していたが、今は自信と夢に満ちている。
今回の旅は私にとって大きな物になった。自信の他にも、旅の楽しみ方も知ることもできたし、自転車の楽しさも知った。そんな自信をつけた今は日本一周出発まで待ち遠しく、夢と期待でいっぱいだ。きっと旅の中で辛いこともたくさんあるだろうが、それがあるからこそ得られる喜び感動も大きく、きっと乗り越えていけると強く思った。
ちなみに一週間という短い期間ではあったが、それなりに体力もついた。私はかなりの痩せ型でもともと体力もなく運動は大の苦手だった。今もスポーツは苦手だが、体を動かすのは好きである。しかし身長170cmあって52kgは痩せすぎである。今回の旅中はさらに痩せて50kgを切った。しかし帰ってきた今、55kgまで増えた。食欲旺盛なために脂肪がついただけとも思いきや、体脂肪率は旅行前よりも低く、いまだ12%前後である。筋肉がついたようだ。それが嬉しかった。
最後に余談になるが、少し前の話になるのだが私はこの旅行を決意したころに、先輩に誘えわれて、ある高校の音楽演奏会を見に行った。そのような演奏会に出席するのは初めての事で、音楽はそれほど興味はなく暇つぶし程度の出席だった。実際は演奏を聴いて感動し、また衝撃を受けた。それは、たしかに演奏もすばらしく感動したが、それよりも皆が真剣に一生懸命取り組む姿が、生き生きとし、そして輝いていた。自分にはないものだった。あったかもしれないが、なくしてしまっていた。 それから私は恒に輝いていける人を目指しがんばっていこうと思うようになった。自分で言うのも変だが、今こうして夢に向かって進む自分が輝きだしてきたのではないかと思う。そんな自分が好きになりつつある。