「うーん、悔しい!!」、今日こそ登川さんに「うん!美味しい!」とこの秋田!、この内地の食文化を堪能してほしい。今日もそんな意気込みで始まった。今回、この秋田ではちょっと贅沢、いや自分にとってはかなり贅沢しながら名物を食べてきた。だが、どれも登川さんの舌を唸らせることはできなかった。食文化がいかに違うか改めて実感。当たり前と思っているものが、そうではない。そrでも、この秋田、いや広くは沖縄にはない、この内地の食で唸らせたい!なんだか、外国人に日本の良さを味わってもらいたい!そんな心境で今日もいろんなところへと観光し、そして最後の夜を豪華に飾った。
昨夜は寝るのが遅かったが、それでも日記を貯めまいと朝6時には起床し、登川さんの起きる前にせっせとHPの更新作業。だが、こうして電源も取れ、さらにはテーブルという快適さから、ついつい今まで出来なかったちょっとした手直しなどしてしまい、意外に時間が掛かってしまった。でも、当の登川さん、さすがにお疲れのようで9時位までのんびり、お蔭で自分ものんびりHPの更新ができ、そして10時頃出発した。
まず向ったのはホテルを出てすぐの”赤レンガ資料館”、そして共通券で入館できる”民族芸能伝承館”とのんびり見学。もうその2箇所をまわっただけですでにお昼を過ぎていた。さあ、肝心の食の時間だ!とはいっても、昼も贅沢、夜も贅沢では金銭的に続かないために、お昼は今までの名物尽くしと違う庶民の味に挑戦!「どこかないかな?」と、次の観光地・千秋公園へと向かいながら見つけたのが、誰が見ても「こりゃ、観光客ははいらないだろう・・・」、そう2人うなずきながらいかにも質素で常連さんでないとちょっと入りにくいほどの佇まいを持つ、小さな食堂へとのれんをくぐった。
”○○定食”、なんの変哲も無い日常の普通の食を求めて、ちょっと勇気を振り出して入ると、ご主人、奥さんが温かく迎えてた。さすが、この辺はチェーン店にはありえない温かさだったが、でも肝心のメニューの方は、定食はなく、麺類中心・・・ これにはちょっとショックであったが、これでも秋田の味だろうと、ラーメン・カレーセットをお互い注文した。「こりゃ!うまい!というほどでもないが、でもそれなりにうまい!」、内地の平均的な味だろう。そして肝心の登川さんの方はと言うと、どうも眉が潜めている、だめか・・・? とも思ったが、結果は「普通だね。名物より外れがないていいね。」と、そんな寂しい返事で帰ってきた。さらには、「こっちには自分をうまいと言わせるものがないのかな?」と落胆の声をため息まじりでこぼした。元々、それほど食に対して拘らない登川さん、食で「うまい!」という言葉が出るのはよほどのことらしく、沖縄でも数えるほどしかないらしい。そう聞いてなおさら力が入る!もう自分も意地になっている。今度こそ、今夜こそは!そんな気合でいっぱいだった。
観光の方も続く。お次は千秋公園を散策。ここは久保田城跡で、近年に櫓などが再建され資料館として展示されて、また同公園内には神社yが二つ、そして佐竹史料館もあり、そこでこの秋田の歴史、そして武士について見てまわった。沖縄の城以外にはみたことない登川さん、もちろん武士もいない、それだけにどこもこれも興味心身で、昨日の観光に引き続き今日もハッスルしてくれた。観光の方ではこの秋田を満喫、大満足してくれたようだ。この千秋公園でも食に触れることになった。それはガイドブックに載っていた”千秋だんご”で、「これは食べてみたい!」と自分から食意欲を珍しく示してくれた。2度目である。もうひとつはというと稲庭うどんで、これは口にまったく合わなかったようで、かなり落胆していた。「もう、食はいいや・・・」、それからというとそんな感じであったので、余計に悔しくて堪らない。そんな中でも食べたいと話した、このだんご、美味しいと言ってくれればいいが・・・ またもや眉を細める、「どう??」と何度も問う。「こりゃ、うまいね!」、初めての喜びの声だ!そう聞いて自分は嬉しくて堪らない。ただ、4種類の団子が入っているのだが、どれも”うまい”というわけでもなく、やはりダメなのもあり、さらには、うまいと言ったものの、箸は進まず「もういいよ」とそんな感じであったから、やはり美味しさに感動したというには遠く及ばないらしい。やはり今日の夕食で勝負だ!
でも、その前に、この秋田で自分はどうしてもやっておきたいことがあった。それはこの旅の中で始めた献血で、これだけはどんなに忙しくても時間を作ってやっていきたいと旅の中で決心し、こうして秋田の地でも、このあと行なった。また、この旅の中を通して、自分の同じように一歩献血へと足を運んでくれればと祈っている。それが自分の旅の中でのひとつの目標として付け足した。この長い1年半の旅。いろんな人と話、そして見て学んでこの1年。でも、その中で常に自分が出来ることはなにか、この先の夢や目標を常に模索している。遊びの旅ではないと自分では思い、そして今、この旅自体が自分の仕事だとも思っている。だが、いつまでの同じ仕事をやっていても成長が無い。長い長い旅だけに刺激、感動も少なくなってくる。そんな旅の後半、いつまでも一緒で居たくない自分にどんどん新しい課題をみつけようと走っている。その中の一つが献血であり、またひとつが人に伝えるということである。また、今後もさらに自分自身に挑戦して行きたい。こうして1年以上も、いろんな試練を乗り越え旅をしてきたが、それでも自由人。最後はなにも束縛されることも無い自由な旅人なのだが、それが今は苦痛になり始めている。”やらなければいけない”という義務があるからこそ、人は一生懸命になれるような気がする。趣味の延長上で所詮は遊びでしかない。さらに本気でこの旅に立ち向かいたく、そんな思いから自分自身に責任感を加えたいと、先日、スポンサーを呼びかけるページを立ち上げた。これによってさらに自分自身を追い込み、そしてそれをエネルギーにしていきたい。さらにはいろんな人にそんあエネルギーを与えたい。また応援してくれたかたに返したい。いや、返さなくては行けなくなってくる。そんな義務が今の自分には欲しい。
殴りつけるように自分の今の思いを書いてしまったので、また電源にも今追われている状態で書いているのでかなり読みにくいまとまりのない文章になってしまっていると思うが、自分のそんな気持ちが伝われば嬉しい。
話を戻す。献血ルームは今日は台風が接近している為か、空いていてスムーズに進んでいった。また看護婦さんや先生達にも余裕があり、そんなことから楽しい会話も生まれ、最後には一緒にみんなで写真まで撮り、ほんと温かい献血ルームであった。またそこで、かねてからこんなのがあったらなと捜し求めていた献血の旗を見つけ、今回それを頂くことができた。もう探していただけに嬉しくて嬉しくて、なでる様にして持って帰り(最初持って行くのを忘れそうになったが・・・(笑))、そしてホテルへ戻ってからは満面の笑みで旗と共に記念撮影♪もちろんこれは自転車につけるともりで、これにより、ひとりでも献血へと足を運んでくれる人が増えてくれれば嬉しい。献血の呼びかけにとこうしてさらに力が入った。さらに呼びかける挑戦は続く!旅の目標、意義は増える一方だ♪
さて、ホテルに戻ってからは夕食だ!町のパンフレットから登川さんが納得してくれそうなお食事所を探すが、どんなところがいいのか検討もつかない・・・ 話を聞いても「なんどもいいよ・・・」、と単調に答えるのみで、行く気すら見受けられない。もう面倒だというほうが先に来てしまうようだ。誘わなければきっとコンビニで済ませてしまっているだろう。そんな登川さんをホテルから連れ出して、いろいろ迷った末に、最後の夕食はちょっと豪華に懐石郷土料理へと極めた味へと挑戦することにした。懐石料理自体が沖縄ではなじみがないからだ。そんな日本の味(自分自身もよくわからないが・・・)で、そうしても「うまい!」という言葉が聞きたく、料亭”濱乃家”へと入った。もう見るからに場違いな佇まいで、こんな格好の私が入っても大丈夫か?いや、入れるのか?と心配しながら足を踏み入れたが、意外にも中は堅苦しさがなく、楽しく食事へと入ることが出来た。
”刺身コース”、豪華な品々が続々とテーブルに並ぶ。「こりゃ、うまいな~!」と、あまりの美味しさに登川さんのことを忘れてしまいそうになってしまうほどで、ひとりの世界に入りそうになったが、ここは堪えて、登川さんの表情を窺う。相変わらず顔にしわがよる。「やっぱりだめか?!」、そんな心配がよぎったが、そのあと、「これ、メチャメチャ美味しいね!!」と満面の笑みで、とても登川さんから発するとは思えない言葉が帰ってきた。「なかなか美味しい」、と、それぐらいは期待していたが、まさかここまで感激してくれようとは!!その言葉でもちろん自分も大満足!!終始笑顔で最後の食事を今回始めてお互い楽しみ、そして最後には、私の実家であり、ゴール地でもある静岡へ行くときは「必ず美味しい沖縄料理をご馳走するよ!」とそんな言葉を残してくれた。そう私の場合は逆に沖縄で「こりゃ、めちゃめちゃうまいね!」まで感激した食がない。やはり食文化のちがいなのか、これが面白いところでもある。
こうして最後の夕食は大満足で終え、ホテルに戻ってからはお互いのお仕事。前にも書いたが、登川さんはラジオ局でボランティアをし、そこで、私の旅を毎週取り上げてくれる番組を作ってくれた。その、今後の放送のインタビュー録音だ!やや硬くなり緊張しながらのスタートであったが、最後はわきあいあいと雑談まじりの楽しい会話となり、話は尽きることなく2時近くまで続き、今日も遅い就寝となった。
★今日のお食事♪
・朝食 : パン×2
・昼食 : ラーメン・カレーライスセット
・夕食 :
郷土の豪華懐石料理