さすがGW!!人もいっぱいだが、旅人もいっぱい!♪みんな旅人モードでウキウキしているのがこちらにも伝わってきて、ウキウキしてくる。混んでるのは大変だが、でも、なんだかそんな雰囲気が嬉しい一日だった。今朝は道の駅の東屋の下で6時に起床。駐車場は車中泊の車でいっぱいで、だれもが早朝から朝の出発準備で慌ただしかった。自分もそれに溶け込むように同じく出発準備。そしていつも通りにHPの更新作業しながら、昨日、門野さんから頂いたパンを朝食として頂いた。そして9時前にはまた琵琶湖湖畔道路を今日も気持ちいい快晴の元、漕ぎ出した。
道の駅すぐ前はキャンプ場も、テントであふれ物凄い活気であった。昨日ここを見たときは明らかにシーズンオフの管理荘に誰も居ないキャンプサイトで、寂れている感じもあり、また電源を確保したかったことから道の駅を野宿場所に選んだのだが、今はその寂しい様子はまったくなかった。
登山口はもう古戦場という雰囲気たっぷり!この賤ヶ岳合戦で活躍した七本槍と呼ばれる人達の名のはいった幟が登山意欲を誘ってくれた。この山ではどうやら景勝地として有名らしく登山リフトまで掛けられていたのには驚き、また登山道がなんどかそのリフトを横切りながらジグザグに登っていくので、それがやや寂しく、でも、逆に自分の足で登ってるんだぞ!っという優越感も感じなながら一歩一歩登って行った。甘く考えていたこの山だが傾斜は思っていたよりもきつく後半は息が上がる。さらに昨日の登山の影響で足は筋肉痛!今朝、この痛みにはビックリし、また登山と自転車の筋肉の使うところが違うことを改めて実感するところでもあった。
傾斜がきついと言っても30分ほどの踏ん張りで山頂に到着した。さすがGWとあって人ごみで混雑した山頂であったが、でも登りの険しさからは予想もつかないほどの広々とした山頂で、おかげで混雑感まではなく、開放感あふれる山頂であった。眼下には琵琶湖北端が強い日差しに照らされ光り輝き、その周囲は険しい山に囲まれていた。そして山の越えた大地は田園風景の広がる、素朴な町並みが広がっていた。展望は360度!さらに北には余呉湖と、登ってよかった!っと心から思う快晴の気持ちよさがそこにはあった。
すぐに下山しようとも考えたが、でもあまりの幸せに、ベンチでちょっとお昼ね♪ちょっとジリジリくる強い日差しではあったが、でも、そこに春らしい心地よいその風が吹いていて、最高の昼寝日和!1時間ほどそこでのんびりとした時間を過ごした。
体中がかゆい!それで目を覚まし、何かと思えば蟻が至る所にはっていた。あまりよい目覚めではなかったが、でも自然の中ならではの起床で、ある意味で気持ちいい起床でもあった。ちょうどお昼をまわった時間で、先ほどよりもさらに山頂は込み合っていた。そんな混雑から逃げるように下山。さすがにほとんどの人がリフトでの登頂のようで、登山道の方はガラガラ、下りも気持ちよく、時折、見かける登山者にあいさつを交わしながら下っていった。
たかが400mほどの山ではあるが、下山してみると、もう熱気が凄い!モアモアと立ちこめ先ほどの快適な日差しが嘘のように、”夏”の暑さに変わっていた。もうあまりの暑さにズボンを捲くる。そのくせ靴はまだ登山靴なのでかなりカッコ悪いが、暑さには変えられずに出発した。ここからは日本海の町”敦賀市”へと峠越えの道。でもずっと緩やかな登りが続き、これなら楽に越えられそうだなと思い始めた頃から徐々に傾斜は増して行き、最後は急な登りへとかわってしまい、強い日差しの中とあってもう汗だくになってしまいながらなんとか峠越え。くだりはさすがに気持ちよく一気に下りきろうかとも思ったが、途中からなんと物凄い渋滞へひたすら敦賀市街まで続いていた。恐々渋滞脇を通過。快適な下りではなくなってしまったが、でも、先ほど抜かれた車たちをまた抜き返すのでそれほど気持ちいいものはない♪こうして渋滞を抜けて市街へと入った。
この敦賀の観光といったら、まず思い浮かべたのが”気比の松原”(日本三大松原)でさっそくそこに行ってみた。今日はこの先20kmほどの道の駅が目的地なので、久しぶりに時間に余裕があったことからここでものんびり松原を散策、そして賑わう日本海を眺めながら最後はボーっとして過ごした。こうしたのんびりした時間は何時振りだろうか、いつも何かに追われているような日々だっただけに懐かしくまた幸せな時間であった。
1時間ほどそんなのんびりした時間を過ごして、そろそろ出発しようと思ったときに臨時の観光案内所をその松原で見つけた。そこでさっそく観光マップを頂いて見てみると、意外にこの敦賀も見所いっぱい♪こりゃ楽しくなってきた!思いながら自転車に戻り出発しようと思ったときであった、「中村さん!」と呼び止める声が!「えっ!」っと振り向くと、「一緒に食事でもどうですか?」と誘ってくれる方が、でもなんで名前を・・・ 尋ねてみるとHPを以前より見てくれていた方で、今日この松原にくるだろうとアポ無しで来てくれたのだった。こうして知り合って気付くのだが、ほんとたくさんの方にこうして自分の知らないところでも心から応援し、日記を楽しみにして開いてくれている。それがもうほんと嬉しくて、毎日、頑張って日記を更新してきて、そして旅を続けてきてほんとよかった。そう心から思う瞬間だ。ちなみにその方は名古屋よりわざわざバイクで駆けつけてきてくれた”横井”さんという方で、このあと、定食屋で、そば定食丼をご馳走になりながら、そんな喜びを味わっていた。ありがとうございました!!
15時半頃、横井さんとお別れして、この敦賀市の観光スタート♪最初に向ったのが、武田耕雲斎の墓、自分は幕末好きなのだが、でもこの耕雲斎についてまったくといっていいほど知らなく、その説明書をみて驚かされてばかりだった。また資料館が隣接されているということで喜んでいったのだが、朽ち果てたように閉館していてどうやら潰れてしまっているようであった。
このあと時間的にだんだん追い詰まれきていたこともあり、中には入れなかったがちょっと変わった建物の”市立博物館”を見て通り、そして気比神社に参拝後、今日の寝床地”道の駅・河野”へと向った。最初はよかったのだが、道は徐々に険しくなり、最後は断崖絶壁を走るアップダウンの連続。日は傾きだしたとはいえ、まだまだ日差しは強く、決して快適な道ではなかったのだが、でも、今日はこの道の駅に嬉しいことがあったために、足取りだけは軽くあっという間に到着することが出来た。その嬉しいこととは!それは旅出る前に6年間ちょっと勤めていた会社の後輩が、この道の駅に来てくれ待っているということを聞いたからであった。
道の駅ではあまりに早く着きすぎて待ちくたびれている後輩”宏也”が待っていてくれた。変わらぬ笑顔で迎えてくれて、会ったその場からお互い積もり積もった会話をマシンガンのように話、何時までも尽きることがなかった。気付けば先ほどまでの強い日差しは嘘のように心地よい日差しに変わり、そして空を染めていった。この断崖上にから見下ろす海原と夕日は最高で、お互い思い出話を交わしながら夕日を眺めていた。