車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2003年 4月10日 (木) - 277日目

天気 :

体調 : 良好

宿泊地 : 原さん宅

本日の移動 : 萩市~益田市

走行距離 : 75.0km

累計距離 : 11,581km
本日の出費

食費 : 210円

観光費 : 0円

宿泊費 : 0円

雑費 : 210円

費用詳細 : 雑費:生活雑貨

現在地 : 島根県益田市  ( 全走行図 )

青い海

 昨夜はちょっと冷えたがでも快適な寝床でよく眠ることができた。テントから外を覗くと久しぶりの青空が広がり朝の清々しさを感じながら、まずはやっぱりHP更新&自炊からスタート。今日も5時半に起床しての作業だったが、やっぱり出発は9時となってしまった。

 ここから今日進む益田方面とは逆の南へとまだ2km近くのぼっていった所にある道の駅をまず目指した。ここに松蔭記念館があるということで、また”無料”そんな響きにも惹かれて足を運んでみた。到着した道の駅でまずドロどかされたのがほぼ等身大の志士達の銅像がズラリ、なんと10体も並んでいたのだ。横一線に並べるわけではなく、点々と組で置かれていて、そんな志士達の演出に嬉しくなり思わず記念撮影♪それから記念館内へと見学した。

 いろんなところで松蔭の姿を見てきただけに、ここも似たようなところだろうと思っていたのだが、またちょっと違った志向での演出で面白かった。とくに松蔭の”教え”について重点を置かれた感じで、そんな教えに惹かれ、さらに松蔭が好きになっていった。

松蔭記念館前に並ぶ銅像
記念館前にて♪
無料ながら資料豊富な
松蔭記念館

 10時ごろ、見学を終えてまた萩市街へともどり、いよい北へとまた出発した。だが、萩観光はもう少し残っている。最後の市街を北へと離れた丘の上にある最後の史跡観光「反射炉」である。綺麗に公園として整備されたところにあり、町としてのここの重要性が感じられた。階段の上って行くと、全国で2箇所しかない現存する反射炉の一ひとつが姿を現した。もうひとつは静岡県の韮山にあるそうで、こちらは幕府の所有だったそうだ。 見るからに長い歴史を感じさせる反射炉で、石やレンガで作られた頑丈な反射炉も多く崩れ落ち、現存するのは痛々しく何箇所も欠けている煙突2本だけであった。でもな朽ちた姿からでも逆にピカピカに修理復元されているよりも生々しく今にも稼動し煙を吐き出しそうでもあった。

萩藩の反射炉
全国に2つしかない
反射炉の説明

 萩を離れる前にもうひとつ最後の観光、陸より飛び出たところにある、小さな丘のような山、”笠山”の麓にある明神池というところだ。その池は海で囲まれているとはいえ、四方木々で覆われているために海は見えない。こういう池は大概、湧き水によりなっていて淡水の池だとはじめ見たとき思った。静岡でも淡水の似たような池があり、また他でも似たようなものを見てきてそんな先入観があったからだろう。だが、看板を見てビックリ!なんと海水であるという。それは見上げる笠山の噴火による溶岩質の為に岩との隙間が多く海水がしみ出てくるためだそうで、潮の満ち引きまであるそうだ。また池にはたくさんの海水魚が住み、クロダイやアカエイまでいると言うことで驚きだ。なんという魚かはわからなかったが、餌をあげる地元の方の前にはまるで池の鯉のように魚が集まり、そしてもうひとつ驚いたのが、それを狙う鷹?鳶?そんな系統の鳥がどんどん集まりだし、いつの間にか数十羽!さらにそれらが、大きな爪を立てて水面へと急降下!餌をもぎ取ろうとしているではないか!その大迫力の姿にしばし魅せられた。

 この池には神社が祭られていて、そして面白いことにこの池内が参道のように灯籠や鳥居が建てられていた。そんな神社の裏手へとまわると風穴がある。ここからは夏での10℃ほどという冷たい風が岩の隙間より吹き上げ、天然クーラーという面白い現象をみせてくれた。

塩水湖である明神池
餌付けに群れる海水魚と
狙う鳥
水族館並の明神池

 ここを最後に萩の観光を終えて、今日の宿泊地・益田市までの約60kmを黙々と漕ぎ出した。ほんとうならこの見上げる笠山を登ってみたかったのだが、残念ながらそこまでの時間的余裕がなく、また余裕といえば、さらに足を遠く伸ばして津和野にも行ってみたかった。だが、ここも時間が許さなかった。もうこうやって言えばどこも行きたいところばかりなのだが、妥協ばかりだ。でも、こうして制限があるから旅が面白いのだと思う。全てが思い通り困ることなく旅が終わってしまえば面白みの少ない旅となってしまうだろう。

 雲ひとつない快晴の元、やや向かい風が吹いているとはいえ、この天気のおかげで気持ちよく漕ぎ進んでいった。青い空も眩しかったが、なによりそれらを反射する青い海が美しかった。見渡す景色が全て光り輝いていて、そんな中をあっという間に気持ちよく走り抜けて、15時過ぎには目的の益田市へと入った。今日はこの地でHP上から誘ってくれた方がいてお世話になることになっていた。宿がある!それだけで嬉しいが、それ以上に”出会い”それがなにより嬉しい。

 夕方までは市内を観光。まずが雪舟の郷記念館へと向ったのだが、これがなかなか見つからなく、地元の方に聞きながら向ったのだが、たぶん他と勘違いをして違うところを教えてもらってしまった為に、探しに探してしまった。最後は本屋に入って詳細地図より自力で探し当てたのだが、そんな本屋でちょっとこの先の観光情報を入手。そこでこの雪舟の郷情報も見てみたのだが、なんと開館は16時まで!すでに15時40分と慌てて記念館へと向ってなんとかギリギリ入館することができた。

 ちなみに雪舟とは室町時代の画家であり、また禅宗のお坊さんでもあるかたで、水墨画、庭園とたくさんの作品を残してきた方だ。そんな方の作品どれも模写ではあったが、たくさん展示され、そしてその雪舟の謎に満ちた生涯もつづられていた。

久しぶりの快晴!♪
雪舟ゆかりの地

 そんな雪舟お勉強後にはその記念館の庭へとまわり銅像、墓、そして大喜庵と見てまわり後にした。このあと、この町には雪舟の残した庭園が幾つか各所の寺に残されているということで、まわってみたかったのだが、どこも閉館は16時ということで残念ながら行くことはできなかった。

雪舟像
雪舟の墓
雪舟の説明

 この後はのんびり本屋でこの先の観光情報、そして北陸・東北での旅のまわり方を検討したりして過ごし、18時ごろ、今日お世話になる原さんと落ち合い、そして自宅へと案内してくれた。そしてそれから、お子さんも交え田万川温泉へと連れて行ってくれた♪露天もあり、もう最高の温泉でゆっくり浸かり、そして戻ったご自宅では、友達夫婦も交えて楽しく、そして豪華な夕食♪こうしてみんなで食事をする時間が一番楽しく、やっぱりそんな時間は過ぎるのも早く、あっという間に時は過ぎていった。22時頃からはHP更新作業へと入らせてもらって、なんとか写真だけでもとUPして、そして24時ごろ就寝した。ありがとうございました。

お世話になる原さんたち♪
田万川温泉にて
楽しい夕食♪!
だいきくん♪
あつきくんと♪




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