本土とは違い果てのある島国。今までと同じようにひたすら距離を延ばすような走りをすればあっという間に島の端へ行き着いてしまう。そんな今までとは違った感覚での昨日の島国スタートであったが、この奄美の地、わき道を観光しようと思ったら、とんでもないアップダウンの道となってしまうために妥協して島の縦断する国道をひたすら南下してきた。そのため、距離的には大したことないために、普通に漕いだら1日もかからずに行き着いてしまう。そのため、道草しながらのんびり走行。そんな走りが島国ならではという感じがし、またそんな今までにないのんびりした時間が楽しかった。これからの島国、絵画や読書など楽しみながら、のんびりまわって行きたいと思う。
さて、今朝は快適な道の駅の休憩所で6時半に起床。買ってあった激安食パンを食べて、支度を整え、7時半頃に出発した。漕ぎ出して早々、昨日見れなかったこの公園内のマングローブ、こちらからだと無料で見れそうなのでさっそく散策してみた。こちらもカヌー乗り場なのだが、まだ早朝のために誰も居ない静かなこの原生林を散歩♪マングローブだけの世界で驚かされ、また展望台からみたその広大な世界にも魅せられた。
そんな原生林を後にしてからは、あとはひたすら国道を南下していった。本当は他のわき道へと入りたかったが、どこもかしこもアップダウンがかなりきつそうで止めてしまった。今となってはやっぱり後悔している。そんな中でも、実は今日、登山を考えていた。500m弱のこの島、最高峰と言う訳ではないが、それでも展望はよさそうで、それを楽しみにしていたのだが、あいにくの空模様で、いつ雨が降り出すか分からない天気・・・ 昨夜もかなり降ったようで地面には水溜りがいたるところに出来ていた。そんな天気が連日残念ながら続き観光を妨害していた。そして、今日もこの天気のために登山を断念・・・ 仕方なく最南端の町、瀬戸内町目指して南下して行った。
アップダウンを避けた最短距離の道とはいえ、峠はいくつかある。その中でもっとも大きな峠は「網野子峠」約350mの難所。ここはただ黙々と登るしかない。とても奄美のこの大地を楽しんでいる余裕などはなくただただ必死で登って行った。そんな風にいつも坂は必死だが、でも出発当初に比べれば驚くほど楽になった。それは坂を登るごとに実感できるほどだ。
こうして必死で登り終えた峠で出迎えてくれたのは、瀬戸内町方面の美しい景色♪その美しさをしばし堪能してから、下りへと向かっていったのだが、もう下りは汗をかいた事もあって寒いこと寒いこと!さらには小雨まで降りだす始末で、下りも楽な走行ではなかった。
それを下り終えて、そしてもう一つ峠を越えると、次の徳之島へと渡るフェリーの発着所のある瀬戸内市街へと入った。思っていたよりも落ち着いた小さな町。そんな町をのんびり散策していると図書館を発見した。南国雰囲気いっぱいのこの図書館で1時間あまり本を見ながら休憩♪そのあとはピストンになってしまうがまだまだ時間はたっぷりあるため、岬の方へ行ってみることにした。
道中、幾つも小さいが峠を越える道で、直線距離たかが数キロなのだが、もう額に汗を流しての走行になった。だが、それら峠から見下ろす海の美しさ、そして郊外の町並み、今まで見ることのできなかった世界がそこには広がっていた。そして改めて島国南国へ来たことを実感し、峠を越えてわざわざ来てよかったなと心から思った。
峠を越えて行き着いた先はホノホシ海岸。とても静かな海岸で、そして至る所に南国の木々が生い茂り、その美しさに魅了された。そしてこの海岸すこし変わっているところがある。それはここは砂ではなく10cmほどの石なのだ。それが波が打寄せるたびに、雷が鳴っているかとも思えるほどの音でガラガラガラ~!!っと音を立てて石が転がっていく。それがまた面白く魅せられた。
そんな誰も居ない静かな海岸でちょっとスケッチ♪どのように書こうか描けないまま写生していったので、どうもまとまりのない絵が出来上がっていった。1時間ばかりすると、だんだん風が出てきて、とても絵を描いていられない状態になってきた。さらに驚くことに大型バスまで入ってきて観光客がぞろぞろと・・・ 寒さもあり、途中にして退却。近くのベンチまで引き返した。
ここで、最初は色を塗るつもりはなかったのだが、時間もあったことから、また色を塗るとどんな感じになるのだろう?っと興味本位もあり、下書き途中な絵にちょっと筆を走らせてみた。今までとまた違うタッチで今回書いて見たのだが、これが意外に面白くかけていく。だが、下書きがまだ途中のために絵は未完成で終わらすしかない。さらには実際のその風景も目の前にはすでにない。仕方なく諦めてここで終了。でもこれによって今後、絵を描いていく自信が少しついたような気がした。
こうしてホノホシ海岸を後にして、今度はすぐ隣といっていいほど近くのヤドリ浜へと行ってみた。規模はそれほど大きくな静かな砂浜だが、ここはキャンプ場も併設されていて寝床には最適であった。聞くと使用量もなんと無料♪もう迷いなくそこを寝床に決定!そして怪しい雲行きを警戒して屋根下にテントを張らせてもらってそこで落ち着いた。
夕方からは読書タイム♪一時間ほど読書を楽しみ、そして睡魔に襲われ昼寝。そんな幸せな時間を過ごして日は沈んでいった。夕食はレトルトカレーを作って済ませ、食事後はHP作りに熱中しようかともおもったが、ここが携帯圏外のためにUP出来ないという理由からかあまりやる気が起こらずに、また寝てしまった・・・