車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2003年 1月10日 (金) - 187日目

天気 :

体調 : 良好

宿泊地 : 道の駅・長島

本日の移動 : 有明町~天草町~牛深市~長島町

走行距離 : 103.9km

累計距離 : 7,715km
本日の出費

食費 : 320円

観光費 : 0円

宿泊費 : 640円

雑費 : 0円

費用詳細 : 観光費:天草ロザリオ館、雑費フェリー代(牛深~長島)

現在地 : 鹿児島県長島町  ( 全走行図 )

キリシタン

 まだ真っ暗な6時半に起床。今日もやっぱり日記の更新から始まる。テント内でライトの明かりを頼りに書くこと約1時間かけてようやくやり終えてテント撤収へ!そして暖かい味噌汁を飲んで身体を温めて8時ちょうどに出発した。ちなみに朝寝坊の”あやっぺ”も7時ごろ起床して8時、同時刻に出発した。

 この先のルートはそれぞれ違うこともあってこのあとすぐに”あやっぺ”と別れた。僕はまずは朝食をとる為にすぐ近くのコンビニでパンを購入し朝食とした。

 このあとはただ必死でひたすら漕いだ。今日は100km近くの久しぶりの長距離を走る予定のためだ。その中でさらに観光もしたいと思っているので時間に余裕はなかった。ただひたすら海岸線の国道を走り、本渡市を越えて、五和町、苓北町、天草町とただひたすら走った。途中、いくつも歴史民族資料館など興味魅かれるのがあったが、時間の関係でよることが出来ず悔しい走行でもあった。期待していた海沿いの展望も曇り空のせいもあり、また霞かがっていて、それほどよい景色を見せてはくれなかった。

 天草町に入ってすぐの妙見ヶ浦の展望台で休憩した。展望台と名が付くだけに、よい展望を期待したのだが上がって見てガッカリ・・・ 草木に覆われてまったく展望はなかった。でも、そんな木々から覗く景観は素晴らしいものがあった。

 休憩もほどほどにして出発しようとしたとき後輪がパンクしていていることに気付く。まあ、雨が降ってなくてよかったとプラス思考で必死に直して、最後にタイヤに空気を入れたときに驚くべきものが目に入った。それはなんとタイヤが1cmほどに渡って切れているではないか!そこからチューブが剥き出しになって飛び出していた。換えのタイヤまではさすがに持っていないので、どうすることも出来ず、仕方なく重い気持ちでそのまま出発・・・ パンクしないでくれ~ っとただひたすら祈るだけだった。

 ちょっとした路面の小石にも気をつけながら慎重に漕いで進み、そして最初の目的地、大江天主堂(教会)で足を止めた。小高い丘を天主堂に向けて数分登ると、白亜の天主堂が姿を現す。とても美しい教会でこれは昭和8年に当時の神父さんがほとんど自費で建てた教会らしい。地図には大きくこの教会のことが書かれていたので、観光名所と化しているかと思いきや、今も実際に使われている静かな教会だった。誰も居ない教会の中へと踏み入れると、その静かな落ち着いた雰囲気に魅了された。

 このあとはちょっと奮発して「天草ロザリオ館」を見学。大型スクリーンでの映像もあったりもしたが、これはいまいち・・・ でも他の資料は分かりやすく天草の歴史を紹介していて、身になる見学となった。

大江天主堂
大江天主堂前にて
天草ロザリオ館

 このあと、走ること十数分、こんどは崎津天主堂を見学。ここは小さな漁村の真ん中付近に静かに建っていた。小さな集落だけにこの天主堂があまりにも大きくも見えた。近くではそれほど気付かなかったのだが、遠く離れて集落を見下ろすと、教会だけが大きく飛び出ている景色が今も忘れることが出来ないほど印象に残った。そんな教会も中も、大江の天主堂と同様に静かな教会で外観は違えど中の作りはほぼ同じだった。

 そんな天主堂を後にして、また数キロ走ったところにある「コレジヨ館」へと立ち寄った。ここは文化会館と併設されている資料館で料金が無料と言うのが嬉しい。コレジヨとは何だろうと興味心身で見学したのだが、展示内容は郷土資料館も兼ねているようで、この土地の歴史が主に紹介されていて肝心のコレジヨについてはちょっと紹介してある程度だったのが残念だ。ちなみにコレジヨとは「キリシタンの布教および聖職者養成のための神学校」のことだそうだ。でも他の資料では魅せられるところもたくさんあり、意外に面白かった。

崎津天主堂
コレジヨ館

 この資料館を出たときにはすでに15時を周っていた。朝からパンしか食べていなかったこともあり空腹も頂点に達していた。そのため、近くのコンビニを見つけて弁当を購入。こうして力を付けて、最後の牛深市までの走行に備えた。

 牛深市までは峠越えはあるが、道はダラダラとした長いのぼりのおかげで、それほど苦もなく越えることができ、牛深市のフェリー乗り場に16時半ごろ到着し、17時の便で長島へと渡った。船内ではのんびり読書っといきたかったが、そんな落ち着いた時間もなくすぐに到着してしまった。すでに薄暗くなりつつあった。

 今日の寝床の道の駅までは、この先、3kmほど行ったところにある。すぐ着くだろうと走り始めたのだが、いきなりの急な登りが出迎えてくれた。もう走る気力が途切れてしまっただけに疲労も濃い。それでもなんとか登りきって18時ちょっと前に無事に道の駅に到着した。

 夕食は昨夜に引き続き具なしラーメン。定番になりつつある。そして食事を軒下にテントを設営して落ち着いた。さすがここまで下ってきたお蔭か、以前よりは暖かく、寒いことは寒いがそれでも幸せだった。日記を書き始めて一段したところで、睡魔に襲われ、仮眠のつもりで横になったのが最後、21時頃そのまま就寝してしまった・・・ 日記を途中にして




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