5時に起床。あたりは徐々に明るくなっていていた。軽く朝食をすまし出発準備をする。外は雪が降りだしていたが、霧等はほとんどなく視界は悪くなくほっとする。
6:00下山に向けて出発。一人不安ではあったが歩き出すと気合いで不安は薄れる。ただ慎重にゆっくりと足を進めた。もちろん私以外のトレースはない。登ってきたトレースを慎重に見極めながら下る。雪はみぞれ、そして雨へと変わっていった。
なんとか残雪地帯を突破。ほっとし、生きて突破した喜びを味わう。しかしこの先、残雪はないにしろ重い荷物を背負っての急斜面の下山である。下は雨のためにぬかるんでいる。慎重に下っていき、9:40に無事下山することができた。よろこび一杯の時であった。
車に戻ると、車に張り紙がしてあった。”登山道について聞きたいので連絡下さい”とのことだったのでさっそく青木鉱泉小屋へ向かった。来週の会館に向けて準備中であった。青木鉱泉のおじさんに登山道、山頂付近の状態の事についてお話しする。なんか人と会話することにホッとする。お茶もごちそうになって青木鉱泉を後にし、帰宅へと向かった。
自宅へ着いたのは15時頃だった。生きて帰ってきた喜びと安堵の気持ちでのんびりと時を過ごした。その後に荷物の片付けをし今こうしてやっと日記を更新している。
今回の登山の反省点は多い。まずは下調べの不十分さ。登山断念の決断の遅さ。不安時の気持ちの落ち着かせ方等が自分の大きな反省点だ。ただ生きて帰って来れた分、自分が一歩、山に対して成長したことを実感した。次にはもっと適切な対応がとれることだろう・・・