いつも題名には悩まされる。題だけにその日の日記の雰囲気が全て決まってしまいそうだから余計に考えてしまう。とくに印象深いことがなかったときには困る、ただ、あってもすぐ決まるわけでもない。そのまま直に書いては面白みに欠けてしまうのではないかと、いろいろ考えてしまう。今日ももちろん悩みに悩んだ。そして、なかなか決まらず、最後は妥協してこの題名にしたのだ。
”偶然は続く”とは言っても、今日一日で偶然が何度も続いたわけではない。ある人と以前、偶然に出会って、そして今日も偶然にしてまた出会った、っという訳である。そんな、ありきたりな題しか浮かばないのがいつも悔しい。たまに、今日の題は気に入った!っと言うときもあるが、それは数少ない。このように毎日迷わされてはいるが、ただ、これを句を作るかのように楽しみたいとも思った。そうして毎日の苦を少しでも減らし、そして楽しもうと思っている。
さて、今朝は5時半起床、そして起きた早々にテント内でPCと向き合って昨夜も書けなかった日記を書く。だが、しばらくすると、だんだん朝の物産店の搬入であたりが騒がしくなってきた。邪魔にはなってなかったが、落ち着かないので先にテント撤収。静かな広場に身を移して、日記をあとにし、雲に写る美しい朝焼けを見ながら腹ごしらえとした。そのあと、残りの日記をあき終えたので、出発はやや遅い9時過ぎとなった。
まずは尾道へと向かった。もともとこの尾道についてなんの知識もなく、ここはパスしてそのまましまなみ海道へと向かうつもりだったが、先日お世話になった東さん宅で、あそこは有名な観光地だよ!いいとこみたいだよ!とか、いろいろな情報を得ていってみたくなった。ただ、詳しく聞くと、映画のロケ地として有名で、それらの映画を知らなければ面白さは半減にしてしまいそうだった。全くそれらの映画もしらない私は、ラーメンだけ食べて、後はただ軽く通り過ぎるだけにしようかなっと思いそんな軽い気持ちで向かった。
そこまでの道中は最初に小さな峠を越えることにはなるが、それほど苦もなく到着できた。そしてまず目に入ったのが、”国宝の浄土寺”っという看板。国道からも近かったのもあって、その国道に惹かれてちょっと立ち寄ってみた。四国で嫌と言うほど寺を見てきたので、建物自体はそれほど物珍しくもなかったが、ただ、鳩の舞う朝の静かな雰囲気には惹かれて、しばらくそこで休憩もかねてのんびりした。
お腹も膨れて元気よく、また来た道を少し戻ってしまなみ海道へと向かった。まず初めに出迎えてくれた橋は「尾道大橋」この橋は有料道路とはいえ、見た目は普通の橋。歩道もほとんどなく、車道を走り抜けるような、そんなちょっと期待はずれの橋であった。ちなみに料金は10円とやはり格安。半無人の料金入れに入れる。
初めに渡った向島、島とは名ばかりでどことも変わらないほどの活発さには驚いた。島の雰囲気を味わえずに海岸線沿いのサイクリングロードを進む。そして島の南側へとまわると、北とは打って変わって落ち着いた海岸線が続いた。いつの間にか走る車もほとんどなくなっていた。そんなとある砂浜でちょっと遊んでみたりとのんびりして次の因島へと向かった。
因島大橋はでかい!その大きさに見てビックリした。そして海面よりとても高いところを走っているので、あそこまで上るのは大変そうだな~ 嫌だな~ っと思っていたが、そのサイクリングロードは予想に反して、なだらかな坂がくねくね行ったり来たりしながら続き、いつの間にか上っていたっというほどで、それほど苦にはならなかったのが嬉しかった。そんな因島大橋は橋の中(道路下)を通る。それがまた意外でとても楽しかった。
因島ではサイクリングロードを離れて、国道沿いを進むことにした。その途中にある因島水軍城を見学したかったからだ。この水軍城は全国で唯一だという。そんな内容はというと、展示物自体は大したことはなかったが、でも自分の知らない歴史が多く、その面ではかなり楽しめた。
次の生口橋までの道中には小さな峠を越えて、そしてさらに橋への長い坂があるが、これは先ほども書いたとおり、緩やかで楽であった。この橋は逆V字の橋脚で、自転車通路は車道の脇に設けられていた。展望がよくてほんと気持ちがいい♪
この後、生口島では南海岸線沿いのルートを近いことからとったのだが、後から正規の北ルートにある”耕三寺”が見ごたえあることを聞いて悔しい思いをした。
そして今日最後の橋は世界一の斜張橋である。大きな多々羅大橋を越えて、そして越えたところの海岸線沿いにある道の駅・上浦町多々羅へと目指した。そんな橋からの下り中に、ヘリコプター発見!どうやら展示物のようだが、なぜ、こんなところに、なんのためにか気になってわざわざ歩いて近よってみることにした。でも、大した説明が書きもなく、ただ教材のために寄贈という文字が書かれているだけだった。
道の駅へ降りる前にもう一つあるものを発見した。それはキャンプ場だ。ちょっと覗いてみると、静かでよいところではあったが、ただ、電源がとれず、さらにテントを張れる軒下等もないことから却下。やっぱり道の駅へと向かった。
日暮れ前の16時40分頃になんとか到着。とりあえず自転車をどこへ置こうかと歩いていると、なんと見覚えのある方が!「で、で、ですよね・・・?」っとあまりにも信じれない出会いにお互い言葉を濁らすほどだった。その方とは以前、四国の88箇所を終え、その帰路に出会った”宮武さん”、そのときも偶然の出会いで、驚いたのに、また今度はさらに離れたこの大三島という島で会えるとは・・・ ほんとにビックリだ!話を聞くと写真撮影に、この大三島まで来たという。それも当初の予定では石鎚山方面に行く予定だったのが、雪がなかったために急遽変更してここへ来たという。それも、この道の駅にずっといたのではなく、まだ来て15分ほどだという。さらにもう帰ろうかなっと振り向いたときに私と再会したそうだ。ほんと不思議としか言いようがないほどえある。
そんな宮武さんと夕食を一緒にすることに。ドライブがつら飲食店を探しに大山祇神社方面へと走った。すっかり暗くなった神社を見ながらそして、色鮮やかな?!桟橋。それらを見ながらお店を探し、そして無事にお店を見つけて夕食へ。宮武さんと趣味が似ていることもあって話が弾む。写真のことから旅行のことなどなど・・・ 尽きることがなく、のんびりとこの夕食の時間を楽しんだ。
食事を終えて道の駅に戻ったのは21時頃、お世話になった宮武さんにお礼を言い別れ、そしてそれからテント設営へ。電源の関係から今日も外から目立つ、他から見たら変なところへテントを張る。こればかりはしかたが無い・・・ それから日記の更新へと移ったのだが、写真までUPしたところで23時をまわったこともあって力尽き、就寝へ・・・