車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2002年 12月6日 (金) - 152日目

天気 :

体調 : 良好

宿泊地 : 藤澤さん宅

本日の移動 : 宇多津町~お遍路(五色台走行等)~高松市

走行距離 : 63.3km

累計距離 : 6,117km
本日の出費

食費 : 1101円

観光費 : 1800円

宿泊費 : 0円

雑費 : 756円

費用詳細 : 観光費:お遍路費用、雑費:ガスカートリッジ

現在地 : 香川県高松市  ( 全走行図 )

偶然の出会い

 やはり夜は一人よりも心強く、安心してぐっすり眠ることが出来た。また、夜はとても静かでもあった。今朝は6時に起床。昨夜、寝たのは0時過ぎだったため、かなり眠い朝だが、昨日みたいに慌ただしい日にもしたくないので、眠い目を擦りながら起床。今朝もやや温かいのがせめてもの救いだった。

 徒歩の、竹吉さんは旅を急いでいるために6時半には出発していった。私もガスがないので自炊することも出来ず、すぐに出発といきたかったが、残念ながら昨日の日記がまだ残っていた。公園のベンチで朝から必死で書きて、なんとか8時に書き終えて、ようやく出発!

 78番・郷照寺までは、ここからとても近く、10分ほどで到着。朝の静かな寺で参拝を済ませて、次に高照寺」へ。ここまでは5kmほど離れているだろうか、道はほぼ平坦でここも苦もなく到着。そこで、参拝を終えた竹吉さんと再会!ついさっきまで一緒にいたのだが、でも、こうした再会はやっぱり嬉しい♪同じように寺をまわっているから会えて当たり前と思うかもしれないが、それが意外に会えないものなのだ。とくに徒歩と自転車では道が違うのが大きな理由だろう。

 79番・高照寺では、その静かな境内で托鉢している方が・・・ 感じがよい方で明るくあいさつを交わした。そんな笑顔に私も協力してあげたくなったが、でも、逆に羨ましく思う気持ちの方が強かった。その鉢には千円札も含め意外にお金が入っていたからだ。あれだけあれば、思いっきり贅沢料理が食べれるな・・・ そう思ってしまう自分がちょっと恥ずかしくも思ったが、でもそれが素直な気持ちでもあった。まだ朝食もとっていない、空腹を堪えて、次の寺へと向かった。

 次の80番・国分寺までは10km弱といったところ。途中、竹吉さんに追いつき、また気持ちよくあいさつをして、先へと急いだ。道中はずっと緩やかな上りが続き意外に疲れた。このあと五色台の上りが控えているので、体力を温存しようとできるだけ頑張らずにのんびり走って、そしてようやく国分寺へ。ここは大型バスも入っていてとても賑やかだった。そんな方々と少し会話を交わしながら、参拝をすまし、いよいよ今日の難所である五色台へと向かった。

78番・郷照寺
79番・高照寺
80番・国分寺

 出発するとすぐにまた竹吉さんとまたまた再会。でもこれは同じ道だから会えると分かっていたこと。でもこの先は全く違う道を歩むことになる。私は大きく迂回して次の寺がある五色台へ登ることになる。でも徒歩である竹吉さんは、直接、五色台の遍路道(登山道)へ入ることになる。このように道が全く違うために、もう会えないだろうとお互い思いながら後にした。ちなみに五色台までの道は残念ながら今走ってきた道を、また戻ることになる。そして五色台スカイラインに入るのだが、その前に遅い朝食兼昼食をとり体力をつける。ちなみにやっぱりコンビニ弁当。うどん屋も探したが、まだ開店前のところばかりだった。そんな食事後、そのコンビニの裏へとまわると、なんとうどん屋発見!それもまだ10時と関わらず、すごい繁盛状態!よっぽどうまいのかと思い、食べてみたかったが、今食べたばかり・・・ 悔しい思いで、五色台へと向かった。道はスカイラインを東から登ることになる。登りは意外に緩やかで、なんとか漕いで登っていくことができたのでよかった。それでも、やっぱりヘトヘト・・・ やや肌寒い陽気にも関わらず、今日もTシャツ一枚になって必死で登っていった。所々に急なところもあり、そんなところは道幅いっぱいに使いながらS字を描きながらのぼっていった。平日ということもあってか、交通量が少なかったので助かった。

 瀬戸大橋と讃岐平野を眺めながら必死で登って行き、そしてなんとか81番・白峰寺に到着。そして参拝をすませて、次の根香寺へ向かおうとすると、なんと竹吉さん登場!まさか会えるとは思わず、思わずまた話に盛り上がった。さらには先ほどの国分寺にいたバスまでも登場。面白い再会が続く。でも、この先はもうさすがに会えないだろう。この先の道はまだ上りが少し続きはするが、後半はくだりであるため、私の方がかなり早く根香寺に到着できそうだからである。これで最後かなと思いながら、白峰寺を後にした。

五色台のぼり途中より
遠く瀬戸大橋
81番・白峰寺
白峰寺にてまたまた再会

 ここからの上りが意外にきつかった。距離は大したことないのだが、傾斜がググッときつくなった。そのため、もう道いっぱい使ってまたS字を描いて上るのだが、それでも必死であった。ようやく上りきって下りだ~ っと喜んだのもつかの間、また上りへ・・・ もうヘトヘトになりながら何とか上りきって、ようやく本当の下りへと入った。今度は寒さに耐えながら、下っていき、そして根香寺へと到着。先ほどのバスが一足先に到着していてまた軽くあいさつを交して参拝へ。もうここまで来ると、88番までもうすぐだ!あと数回の参拝でこの四国の旅が終わる。そう思うと辛かったことが」全てよい思い出として込み上げてくる。もう今から寂しさと嬉しさがこみ上げてきた。残り数少なくなってきた参拝を丁寧に終えて、出発しようとしたとき、なんとまたまたまた竹吉さんと再会♪まさか会えるとは思っていなかっただけに嬉しかった。聞けば遍路道は思っていたよりもアップダウンがなくて快適にここまで来れたとのことだった。また記念撮影をして、そして二人で境内の子犬達とも戯れながら、出発した。

82番・根香寺
さらに再会♪
根香寺には犬が多い

 次の83番・一宮寺までは行くのに高松市街を抜けることになる。その高松市街までは、下り坂ですぐに到着できるだろうと安易に考えていたが、これが向かい風も重なって、苦労しながらなんとか市街へと入った。そして見覚えのある町並みへ!そう、この四国を無事に一周してきたのである。その嬉しさはもう言葉に表すことが出来ないほど。すべてが懐かしく、そして嬉しく、軽い足取りで市街を走る。そんな途中、四国へと入ったときにも寄っ四国新聞社へと向かった。もちろん前回訪れたときからのアポだったのですんなり取材へ。明日か明後日の朝刊に載せてもらえるそうだ!ありがとうございました。

 あと、もう一つこの市街でやりたいことがあった。それはアウトドアショップでガスカートリッジを購入することだ。83番・一宮寺に向かいながら必死で探すのだが、なかなか見つからない。そして待望の大型スポーツ店”ゼビオ”を発見!!ここからあるだろうもう喜んで入店♪だが、あったのは他メーカー品だけであった・・・ これでも使えるのだが、でも以前使ったときに心棒がやや短かかったようで、ガスの出が悪くて困ったことがあった。そのため、やはり同メーカー品がいい。そう思い、とりあえず保留ということで、後にした。さらに次の84番に向かうときにまたこの道を通るためそのときに最悪購入しようと思った。

 83番に向けてアウトドアショップを探しながら走る。道の向かい側にホームセンターを発見したが、さすがにないだろうと素通り。そして結局ないまま、83番・一宮寺に到着。ここでは残念ながらさすがに竹吉さんには会えなかったが、他のお遍路チャリダーと再会。彼はビジネスホテル泊り旅とやや系統は違うものの同じ人力旅。いままであいさつのみだったが、ここでは、いろいろ旅のことや苦労話をお互い交わしながら、参拝をすまして後にした。

 もう16時半を過ぎ、あたりは薄暗くなりつつあった。さすがに次の屋島寺までは無理だが、その近くの公園で野宿しようと、また高松市街へと向かって漕ぎ出した。そんな出発してすぐに、うどんやさん”まるいち”を発見。まだ夕方にも関わらず、意外にお客が入っていたので、美味しいのかな?っと思い、昼食兼夕食ということで食べてみることにした。やっぱりこの讃岐は安い!そしてうまい!他と比べてどうなのかは分からないが、それでも大満足で店を後にした。

 そして、高松市街へとまた向かって走りだした。途中、仕方なくゼビオで他メーカーのガスを買おう諦めながら。そんな途中、先ほど目に入ったホームセンターに念のために立ち寄ってみた。すると、なんとあるではないか!もう大喜びで購入。あまりの嬉しさに2つ買おうと思ったほどだが、さすがに荷物になる・・・ これから早め早めで都市の度に購入していこうと思う。

 そんなホームセンターでの出来事。外の自転車を見て、ある夫婦が声を掛けてくれた。そしてなんとよかったら泊っていってくださいとのこと!!今日の宿がまともに決まっていなかっただけにもう嬉しかったこと。二つ返事でお世話になることになった。そのご夫婦、名前は”藤澤”さん、ここから歩いて数分のところに自宅があった。そこで、晩御飯やお酒をご馳走になりながら、愛犬のムクも囲んで話が弾んだ。こうして楽しい夜は更けていった。ありがとうございました。

83番・一宮寺
一宮寺近くのうどん店
”まるいち”にて
泊めていただいた
藤澤さん夫婦と
愛犬のムク




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