車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2002年 12月3日 (火) - 149日目

天気 : 晴のち曇

体調 : 良好

宿泊地 : 道の駅・とよはま

本日の移動 : 石鎚山登山口~三角寺~豊浜町

走行距離 : 92.6km

累計距離 : 5,953km
本日の出費

食費 : 1824円

観光費 : 1500円

宿泊費 : 0円

雑費 : 105円

費用詳細 : 食費;自炊用食品含む、観光費:お遍路費用・別子銅山記念館、雑費:ノート

現在地 : 香川県豊浜町  ( 全走行図 )

嬉しかった三角寺

 6時起床。快晴の気持ちいい朝だった。が、予報では夜から雨・・・ かんな快晴なのに本当に降るのだろうか。出来るだけ早く出発しようと思うのだが、今日も結露がひどく、テントはビッショリ・・・ その片づけにも手間取り、また、今朝は冷え込み氷点下・・・ あまりの寒さに動きも鈍る。天気も持ちそうな青空なので、もうのんびり食事をとって、テントも出来るだけ乾くのを待った。そうしていると、バス停前の泉屋さんのご主人がやってきて、そして、朝の楽しい世間話♪そうして、8時20分ごろ、出発した。

 寒い!!下りは鬼のように寒い!やっぱり、いつものようにブツブツ言いながら寒さを堪えて下っていく。だが、分かっていたことだが、途中、ちょっとした上りがある。登って来るときは、大した坂でもないかなっと思っていたのだが、今、こうして登ってみると大した坂なのだ!朝からヒイヒイ言いながらなんとか、上りきり、そしてダムを越えてまた長いくだりとなり、ようやく町へ到着♪時刻は丁度9時。まずはお遍路と言いたいところだが、その前に郵便局へ行かないとお金がない!なんと今の持ち金、23円・・・ もうお金を下ろしたときはホッとする思いだった。そしてようやくお遍路の旅へと復帰。まずは61番・香園寺。ここは大きかった。まるで体育館!とてもお寺とは思えないほどだった。そして中には立派なご本尊。うーん。素晴らしい!でも、建物に寺の趣がないので寂しさもあった。

61番・香園寺
でかい!!
香園寺内
青空の下、気持ちよく
62番・宝寿寺

 ここから、お寺が数キロ置きにあり、参拝が続く。62、63、64番と、青空の下、気持ちよく参拝を続けて行った。ここまで気持ちが晴れたのも、ずっと重荷になっていた、石鎚山の登山を終えたからかもしれない。登山は好きだが、自転車で行くのはかなりの苦労がつきまとい、どうしても重荷に感じていた。でも、この登山は出発当時から計画していたこと、よっぽどの理由がないかぎり諦めたくなかった。妥協したくななかった。そんな思いでの登山だったから終えたときの開放感は大きいのだろう。

63番・吉祥寺
64番・前神寺
別子銅山記念館

 64番~65番・三角寺までは少し距離がある。その途中、ちょっと別子銅山記念館へ行って見た。予備知識として、この銅山は住友発祥の地であることも知っていたし、また、三菱の創始者・岩崎弥太郎物語にも、この別子銅山が出てきたので、興味深いものがあったので立ち寄ったのだ。また、今はなき鉱山の繁栄ぶりも知りたかった。

 意外に道中、公営でないのが原因なのか看板が少なくて行きにくかった。どうやらここは住友の直営らしい。(ちがったりして・・・) そして一番心配していた入館料はなんとタダ!これはメチャメチャ嬉しかった。そして館内ではとても親切に対応してくれ、そして展示物はなかなか興味あるものばかり。今はなき繁栄。時代の流れを感じることが出来た。ただ、もっと銅の抽出法?をもっと詳しく書いてくれてあればもっと嬉しかったのだが・・・

 約1時間かけてのんびりした見学を終えた。このあと、平瀬歴史館にも行きたかったが、前面の坂に圧倒され、また、時間にもそれほど余裕が無くなってきたため、諦めて先へと進むことにした。このあと、三角寺までは30kmほどもあり、無心のペダル漕ぎが続くことになった。途中、休憩をかねて、100円ショップなどで自炊用食料を調達しながら向かった。その道は予想外にアップダウンが多く、とくに土居町へと続く峠越えには参った。こんな坂があるとは思っていなかっただけに疲れも大きい。また、横峰寺、石鎚山と疲れも癒えていないため、疲労も濃く出た。もうこの峠だけで、クタクタ・・・ 上りきった時には自分へのご褒美と、貴重な行動食のチョコレートをこれでもか!っと言うほどほうばる。

 そんな土居町のくだりでの出来事。ある車が一台、私を待ち構えてくれなんと餞別を頂く。もちろんこの方、HPで毎日更新していることも、新聞に載せていただいたこともしらない。ただ純粋に私の頑張っている姿をみて感動してくれたらしい。こんな出会いがほんと嬉しい♪ありがとうございました。(お名前もお聞きしたのだが、聞きだせず・・・)

 こんな嬉しいこともあって、足取りは軽く、気持ちよく進んで行き、そして川之江市へと入った。ここから三角寺へと登って行くことになるのだが、これが予想以上に登ること登ること。いやバカみたいに登って行った。予想していなかっただけにその疲れも尋常ではない。さらに驚くほど急な坂がひたすら続く。こんな坂だと分かっていれば、こんな夕方から挑戦しなかったのだが・・・ もともと疲れもピークの夕方時とあって、もう途中から馬力が続かず、もう押しては漕いで、押しては漕いでを繰り返す。もう泣けてくるほど長い長い坂であった。

別子銅山記念館前
意外にきつかった
土居町までの道のり・・・
峠でご褒美にチョコ食べ中
三角寺の山
めちゃめちゃきつい~!!

 16時半、ようやく登頂して三角寺へ。静かな境内に踏み入れたとき、あまりの嬉しさに涙が出てきそうになるほどだった。それほど精神的に辛かったこの道のりであった。その嬉しさをのんびり味わいたいものあって、ここではのいんびり参拝。久しぶりに般若心経をすべて読み上げてしまった。いつもは暗記していた1/5程度だけを読み上げてよしとしていた。

 もう日が傾きかけ、辺りは暗くなり始めた参拝の帰路、ある荷物満載のライダー発見!声を掛けて話をきくと、今夜は私と同じ道の駅で野宿予定とのこと。久しぶりの出会いに喜びながら、じゃあ!またのちほど!と道の駅での再会を約束して出発した。

なんとか三角寺到着
感無量♪
下山は重装備!
道の駅にて
ライダー石田さんと♪

 川之江市街まで下りて来たときに、ガスカートリッチの残量がほとんど無いことを思い出し、アウトドアシュップやホームセンターを探す。なかなか見つからず、ガススタで聞いたりもした。このときについでに12月1日の愛媛新聞、そう私の記事が載っている新聞をもらえないかと聞いてまわるが、なかなかその愛媛新聞が見つからない。そしてディックというホームセンターでも同じように聞いてみると、親切に頂ける事ができた。ありがとうございました。ちなみに肝心のガスはやっぱり時季外れと置いてなく、しかたなくそのまま道の駅へと向かった。そして18時ちょっと前に無事に道の駅に到着して、そしてライダー石田さんと再会。石田さんは根っからの旅人で、夜はお互い酒を飲みながら旅の話で盛り上がった。そして並べて軒下にテントを張って21時頃、それぞれ就寝へ。私はそれからHPの更新、だが、画像をUPしたところで力尽き、22時半ごろ今日も日記を後にして就寝した。

~石田さんの一言日記~
 久々に旅人と出会いとても嬉しかった。うまい酒も呑めたし。中村さんまだまだ続きますが頑張ってください。僕は、後少しで大阪に戻りますが、一応満足しています。また、どこかで出会えたらいいですね。旅をしていると、ふととんでもない、とこで再会したりしますもんね。




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