車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2002年 11月1日 (金) - 117日目

天気 : 雨のち晴

体調 : 良好

宿泊地 : 道の駅・オリーブ公園

本日の移動 : オリーブ公園~寒霞渓~島周遊~オリーブ公園

走行距離 : 75.6km

累計距離 : 4,254km
本日の出費

食費 : 1652円

観光費 : 0円

宿泊費 : 0円

雑費 : 1015円

費用詳細 : 雑費:雑貨等

現在地 : 香川県小豆島  ( 全走行図 )

感動の小豆島

 今朝は6時ちょっと過ぎに起床。どんどん日が昇るのが遅くなるので、それにつられて起きるのも遅くなってしまっている。テントを撤収後、まずは昨日、書ききれなかった日記の続きを書く。すぐに終わってその後、8時までは荷物の整理等して待った。実は今日、寒霞渓を上るにあたって、この道の駅に荷物を預かってもらえることになったのだ。そのため今日は空荷での登頂で気分は楽である。そうして8時過ぎに荷物を預け、出発!ただ心配なのが、この天気・・・ 昨夜から降り続く雨は未だやまずに降っている。ただ、午後から晴れるという予報で、またすでに雲が切れ掛かって小雨に変わっている。じきに止むのを期待して出発した。

 登る前に、朝食を今朝は自炊できなかったために、途中の個人商店でパンを買って食べる。そして気合を入れていよいよ登頂へ向けて出発!やはり空荷だけあってスイスイ苦もなく登れる。苦といえばこの雨だろう。さっきよりも雨足はまた強くなってきた。カッパを着ての登頂のためなんといっても暑い!汗はダラダラ・・・ 汗と雨でもう衣服はびっしょりだった。

 数キロ登ったところ、ちょうどロープウェイとの分岐のところに石門洞という奇石の寺があるということで休憩を兼ねて行ってみることにした。700mほど歩くのだが、これがひたすらの急登で休憩どころではない。さらに雨足は強くなる。気分は下降気味・・・ そんな中、石門洞へ。意外に洞窟は小さく、洞窟というよりも窪みといった感じであったが、その中に入れるのが嬉しかった。そして参拝後、後にした。

小雨降る中、目指す
寒霞渓を見上げる
(ロープウェイ分岐より)
石門洞へ行くため徒歩へ
意外に上りがきつい
石門洞・岩壁に
もぐり込んだお寺さんです

 また自転車へと戻り必死で漕ぐ。傾斜はやや急といった程度でそれなりに登っていくことができた。とくに息が上がって苦しいということもなく、また足が痛いということもなく、意外に楽に登っていけたのだが、ただ、腰が痛かった。これはたぶん、登山靴の高さのためにサドルの高さが変わったことにより、運転姿勢が変わったせいではないかと思う。そのうちなれるだろう・・・

 腰の痛みにたえながら必死でのぼり、そして山頂までもうすぐっというところに”太陽の丘”というところがある。駐車場スペースには食堂やお土産店があり、丘に登るとそこには大きな神殿と、平和の鐘がある。この神殿がきっかけでギリシャのある町の姉妹都市の条約を結んだらしい。そんな聖火の灯る神殿内を借りてちょっと一休み。だが、そのちょっとが最悪の結果になてしまった。濡れたシャツのせいで身体はグングン冷えて寒くていられない状態に・・・ さすがにシャツを脱いで、持ってきた上着を羽織るが、一度冷えた身体を一向に温まらなかった。もう出発しようにも寒くてその気になれなかった。さらには雨足がさらに強まったことも理由の一つだ。30分ほどそこで雨宿りしただろうか。雨が小降りになったのを見計らって、そして冷えた身体に鞭を打って、とりあえず下の食堂まで降りた。だが、そこまでが眼界で、その室内でまた休憩。それでも寒気はおさまらないため、やや高かったが、そのなかで一番安いカレーを食べることにした。それでようやく少し落ち着くことができた。それでもまだ寒い!雨はとりあえず止んでくれたので、気合を入れなおし再出発することにした。

おお!ギリシャの神殿だ!
雨が強くなってきたが・・・
神殿内で雨宿り
奥に見えるのが聖火です
星ヶ城山頂の遺跡
このとき青空が顔をだす♪

 出発後、すぐに山頂への分岐へ。その分岐へ入って登ると遊歩道入り口駐車場がある。さっそくそこに自転車を止めて、瀬戸内最高峰の星ヶ城へと向けて出発した!遊歩道はしっかりと整備され歩きやすい、霧雨の中を登っていくと次第に晴れ間が覗きだした。すると雨もやみ、あの寒さがうそのようにぽかぽかと暖かくなってきた。そんな天気と同じように気分は上り調子。そうして10分もあるくと山頂!晴れ間も覗いていたので最高の展望を期待したが、まだ霧は完全に晴れてなく展望は望めなかった。それでも、この日が出てくれただけでもう気分はよかった。そんな気分の中、喜びの山頂遺跡前で記念撮影♪ちなみにこの山は中世(南北朝時代)の遺跡が多く残っている。井戸や櫓跡など様々であった。そんな遺跡をみながら駐車場へと降りていった。

 次に自転車を走らせたのは、多くの人で賑わっているだろうと思われる寒霞渓山頂駅へと向かった。道はほとんど下り坂ですぐに到着。ここでもまだ霧は晴れてなく展望は望めなかったが、その霧が晴れることを願いながら、お土産店を散策。ちょうど団体さんが到着したところで賑わっていた。そのどさくさに紛れてお土産の試食品を何度も頂いてしまった。でも頂いてばかりではない。ちゃんと絵葉書を購入した。そんな風に休憩していると、辺りが徐々に晴れだしてきた。そして寒霞渓の全貌がはじめて姿を現し、また町並みや瀬戸内の海までもが姿を現した。この喜びは言葉に表せないほどである。寒さや、そしてあまり視界の悪さに、今日は登って失敗したな。登らなければやかった、と後悔していただけに、この絶景はよけい嬉しい。苦労して登ってよかった。寒さに耐えてよかった。そう心から思い、この絶景を前に思わず目頭が熱くなってしまった。ただ、紅葉はまだ見ごろまできていなかった。それでも私にとってはそれは関係なかった。もうこの達成感で十分であった。

寒霞渓山頂
さっそく石碑の前で・・・
寒霞渓とロープウェイ
どんどん雲が晴れていく
寒霞渓!感動でした♪

 そんな最高の気分で山頂駅をあとにして、こんどは四方指展望台へと行ってみる事にした。ここはひとつ向こうの峯になる。そのため、大きく下ったあとに、またその分を登ることになるのだが、これが意外に堪えた。もう、登りを終えたという達成感から、気力を失ってしまっていたからだろう。そのため、今までの上りよりもきつく感じたほどだった。必死でのぼりなんとか展望台まで登頂!ここからの景色もまさに絶景だった。いや、ここからの景色のほうがさらによかった。そんな景色を十分楽しんで本当の下山へと向かった。

のぼった甲斐がありました
安田の町方面
まさに絶景!
すばらしい奇岩の数々
紅葉には
まだちょっと早かった

 下りは銚子渓方面へと下って行ったのだが、この下り方が半端ではなかった。斜度は最高17度!過去最高の坂だ。当初はここから登ることを考えていただけに変更してよかったと心から思った。これも旅情報を提供してくださったおかげだ。ありがとうございました。

 そんな急な下りも意外に、景色も見所いっぱいで楽しかった。寒霞渓意外にも見所は多いことを改めて実感し、またこの小豆島がさらに好きになった。そんな絶景をみながら下っていき、そして、北へと進路をとって海沿いの道までおりて、道の駅・大阪城記念公園へと立ち寄った。ここも無料ながら見学場所はいっぱい!ここで小豆島が石の産地だとも知った。その産出量が半端ではない。日本の十分の一をこの小さい島から産出しているのだ。ただ、そんな採石場をまだ見たことがない。どこになるのだろうか、そんなのも探しながらこの島の周遊へと向かった。

雨上がりのこぼれ日
道の駅・大阪城記念公園
石の運搬法 その1
道の駅・大阪城記念公園
石の運搬法 その2

 走り出してじきに、すごい絶壁が目に入った。そう、それが採石場であった。そしてその規模に驚かされた。行けども行けどもその採石場の断崖絶壁は続いた。全国の石の全てがここから採掘されているのではないかと思わせる規模であった。そしてまさに異様な光景であった。そんな光景に驚かせながら進んでいくと、ある採石場の前で事務員らしき方に声を掛けられて、そしてペットボトルジュース×2を頂いた。ちなみにその採掘場は”中良し石材”さん。ありがとうございました。

 こうして長い長い採掘場を過ぎると、こんどはアップダウンがひたすら続く難路へとなった。行けども行けどもアップダウンしかない道・・・ もし荷物を載せてれば悲鳴を上げただろう。なくてもヒイヒイいってしまっているのに・・ ただ、展望はすばらしい。そして、道中数々の大規模な採石場にも見せられた。さらには道端に石のモニュメントがある間隔事に設置されていた。さすが石の町!そんな景観をたのしみながら必死で先へと進んだ。そして最後にきつい峠を越えてもとの安田の町へと入っていた。そして寝床の道の駅・オリーブ公園へ。最後には荷物が軽かったとはいえ、もうへとへとだった。そして預けてあった荷物を引きとった。助かりました。ありがとうございました。

まさにグランドキャニオン?
これが数キロに渡って 続くから凄い!
美しい小豆島
八人石
写真では分かりにくいが
岩が割ってあるんです。
そしてある言い伝えが・・・
このときに8人の方が
亡くなったとか・・・

 このあとは、隣接されたサン・オリーブ館でのんびり休憩、またちょっとした雑用などして過ごし、夕方過ぎにまたここのレストランへと入った。料金がそれなりに手頃ながら、ご飯お替りし放題に引かれてのことである。店の方に「大食い大会でもだたら?」と言われるほどお替りをして、大満足で後にし、また建物内の休憩室で雑用しながら過ごした。このとき、道の駅で荷物を預かってもらうときにお世話になった”戎居”さんに声を掛けられ、今日のことをいろいろお話した。そして最後になんとここの温泉の入浴券をくれた。ありがとうございました。今日は温泉は予算の関係で諦めていただけに嬉しい!さっそく温泉へ入浴♪この温泉、湯船の種類が多いのはもちろん、とくに設備がいいのが嬉しい。ボディーソープはもちろん、シャンプーはリンスと別個で、さらに櫛や綿棒までも置いてある。高級ホテル以上の設備である。そんな温泉で今日ものんびり入浴して、そして、また道の駅の軒下をかりてテントを張りすぐに就寝した。時刻は10時をすでにまわっていた。そのためこの日記を翌朝に書いている。




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