さすがにちょっと寝ぬくかった。明るく、また金曜の夜とあって、テレビも深夜中ながれていて、これがけっこううるさい。そして、椅子に座っての就寝・・・ 寝ぬくくてあたりまえかもしれない。でも、そんな状態のわりには案外良く寝れた方かもしれない。そんな今朝は5時半に起床。すでに待合室は第一便の出発とあって騒がしかった。
昨夜の天気予報ではあまりよいことを言ってなかったので心配したが、どうやらその心配は無用のような青空が広がっていた。6時過ぎ、大野さんと共に出発。そしてまずはメモリアルパークに行ってそこで朝食をとることに。お互いの食料を出し合ってスパゲティを作った。そしてお腹もふくれたところで、今日は異人館にいってみることに。ここも一人ではとても観光する気になれなかっただろう、多くの人が訪れる観光地。そしてその道中も街中を抜ける最悪の道だ。でも、今朝は意外に空いていた。土曜日の早朝ということが幸いしたのだろう。それほど苦もなく異人街へ。そして、入館こそしなかったが、その風情を徒歩で楽しんだ。こうして、のんびり歩くのも楽しい。
そのあとは、二人でのんびり明石方面へと進むことにした。そんな途中、大野さんがラジオ局が近いことに気づき、そして一緒に出れたら出ないかと誘ってくれた。もちろんすぐにその話に乗る。そして大野さんが電話で交渉へ。そして見事、神戸市長田区のFMわいわいに話を付けてくれた。さすが交渉のプロと自称しているだけある。そしてその実績もある。そんな交渉のポイントを教えてもらいながら、そのラジオ局へと向かった。12時ごろ、そのラジオ局のある、カトリック鷹取教会に到着。実はこのラジオ局、普通のところとは少し違う。なんとここはボランティア達で成り立っている放送局なのだ。それも発足は震災時、在日中の外国人の方にその国々の言葉で最新の情報を伝えてあげたく発足したらしい。被災時はどこもかしこも案内板や情報は日本語ばかり・・・ その状況を見かねて無許可でスタートしたということ。そんなすごい力を持ったラジオ局なのだ。そして後に正式に国に認められて現在に至っているとのこと。今では8ヶ国語で放送しているそうだ。そんなFMわいわいにゲスト出演させてもらえることになった。そんな経緯で出来たラジオ局。そのため、今もこの教会の敷地内にあるプレハブ小屋から100名以上のボランティアでがんばって放送を続けている。
そして、この教会自体にも話があった。なんとこの写真のキリスト像の前で不思議とあの長田の大火災がとまったそうなのだ。そんな奇跡の地に皆があつまり、そしてボランティアの方々もここに集まった。それらの方でこの紙で出来た教会を再建したそうなのだ。そんなドラマがあった。
話を戻そう。そんな教会に12時ごろに到着したが、ラジオの打ち合わせは14時からであった。それまで、地図を求めて本屋探しに出かけることにした。そう、昨日探して見つからなかった地図である。町の人に聞いたり、また、コンビニで置いてある地図を見ては本屋を探したり、行ったり来たり・・・ 時折、雨もパラつく中、必死で探した3件目、ようやく発見!これでこれからの中国・四国地方のコースを決めることが出来る。ホッとした瞬間だった。
帰路はのんびりと、公園でたくさんの鳩と遊んだり、そして旧和田灯台を観光したりして、ラジオ局へと戻った。
そして、時間は14時、初体験であるラジオ出演のための打ち合わせへ。その打ち合わせは、自己紹介といった感じだった。旅の動機や豊富など聞かれたりした。本番でも同じ事を答えるので、その予行練習といった打ち合わせであった。
出演させていただける番組”ねたのタネ”は15時から、そんな本番スタジオにお邪魔させてもらえることに。緊張しながら自分の出番を待った。ちなみに出演は45分から15分間だ。ドキドキして落ち着かない。そしていよいよ出番に!打ち合わせと同じように、いろいろ質問される。あがってしまい、もう頭は真っ白、笑顔でごまかしているような感じになってしまった。そしてなんどもどもったりとしてしまったが、それでも無事に終了!終わったあとは、出演したという喜びよりも、自分が無事、初のラジオ生出演をやり遂げたという達成感でいっぱいだった。ありがとうございました。
こうして初のラジオ出演が終わったのだが、終わってみて一番感じたのは、番組スタッフ(ボランティア)の方々が輝いていたことだった。みんな真剣で忙しそうな中でも楽しんでいる。そんな姿が印象に残った。こうして、何事にもがんばっている姿、ほんとに素敵だと思った。
今日は、このあと、このHPを見て誘っていただいたかた”山田”さん宅へお世話になることになっている。ここからは25kmほどあるだろうか。少し遅くなってしまい、今日は夜間走行になってしまいそうだ。少しでもそんな時間を少なくするため自転車を必死で漕いだ。途中、夕焼けに染まる明石大橋で、大野さんと二人で記念写真。ここで、お世話になった大野さんと別れることに。ありがとうございました。
ここから先は、さらに必死で漕いだ。日が完全にくれる前に、っと思いながら進むが、とても無理な話であった。結局、闇夜の中を恐々走って、18時半に無事に待ち合わせ場所の播磨町駅に到着。そしてすぐに迎えに来てくれて自宅へと案内してくれた。そんな山田さんご家族、とても温かく迎えてくれて、さらに、小学生のまさしくんは私の自転車をなんと磨いてくれているではないか!ほんとうにありがとう!夕食には名物でもあるタコ料理、タコめしなど豪華な料理をご馳走になりながら楽しい夜を過ごした。さらには、山田さんの友達の行本さんまで加わってさらに楽しい夜となった。ありがとうございました。
就寝はHPの更新作業もあって1時過ぎとなってしまった・・・