車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2002年 9月30日 (月) - 85日目

天気 :

体調 : 良好

宿泊地 : 西村さん宅

本日の移動 : 紀伊長島町~海山町~尾鷲市~熊野市飛鳥

走行距離 : 52.4km

累計距離 : 2,664km
本日の出費

食費 : 750円

観光費 : 0円

宿泊費 : 0円

雑費 : 540円

費用詳細 : 雑費:小説

現在地 : 三重県熊野市飛鳥  ( 全走行図 )

旅とは出会い

 旅とは出会いが一番大切で、また面白く、そして勉強になる。そう改めて実感した。どんな観光地や景勝地へ訪れようとも得ることのできないものが旅の中の出会いにはある。今回、西村さんに宅に誘われて、そして尋ねて改めて実感した。昨日、お世話になろうかどうしようか迷った自分が本当に恥ずかしくなるくらいだ。今後はもっともっとそんな出会いを大切にしていきたいと思う。それが本当の旅だとも分かった。

 さて、そんなことを実感した一日を振り返る。今朝は6時に起床した。昨夜からまた降り続いている雨は未だ降り続いていた。そんな気の重い朝、さすがに雨の中すぐに出発する気も起こらずにのんびり朝食を自炊。そして昨日書けなかった日記を書いて更新。さらにそのあとは読書を楽しむ。全10巻の長編小説はすでに後半。最後のクライマックスに入り面白い。読んでいた9巻を読破するまで見入ってしまった。(ちなみに今読んでる小説は各月の日記タイトル一覧のページにも書いてあるが司馬遼太郎の”飛ぶが如く”という明治初頭の話の小説です。)読破したときにはすでに雨も止んでいて、また、時間もすでに10時をまわっていた。

 今夜は先日の日記にも書いたが、熊野市飛鳥の西村さん宅でお世話になることになっている。宿が決まっているというのはほんとうに嬉しいものだ。やっぱり毎日、寝床がちゃんと確保できるか、また、安心して寝ることができるかなど不安はいっぱいだ。だが、今日はそんな不安もなく、そして西村さん宅までは50kmほどとそれほど遠くない。そんなこともあって今朝はこうしてのんびりと出発した。

 出発してすぐに本屋を発見。さっそく最終巻である10巻を購入。そしてのんびり熊野に向けて進んでいった。途中の道の駅・海山で昼食をとりながら休憩。まぐろ丼を大盛り(50円UP)を頂いたのだが、これがまた美味しかった。そんな力をつけて、峠を越えて、尾鷲市へと入っていった。

 尾鷲市では市立天文博物館がある。星も好きな私はさっそく行ってみることにした。ちょっとワクワクしながら期待して行ったのだが、なんと定休日・・・ さすがにショックだった。そのあとは、他を観光することなく、今日の待ち合わせ場所でもある”道の駅・きのくに”へ向けてひたすら漕いだ。道は長い長い上り坂。さすがに何度か休憩をとりながら登っていった。そんなときに単独チャリダーの方とすれ違う。「あと少しだよ~!!」と声をかけながら坂を下っていった。会話はできなかったが、チャリダーとの遭遇はやっぱり嬉しい。この先、海沿いを走っていくので会う機会は増えてくると思う。そんな出会いが楽しみだ。

 そんなチャリダーの励ましもあって無事に峠を越える。あとは長いトンネルを3つほど越えて、そのあとは、なだらかな下りとなる。そんな坂を気持ちよく下っていくと、西村さんとの待ち合わせ場所である道の駅に着く。途中で、あまりの川の綺麗さに、河原におりて休憩。ひとりジャブジャブ川に入って楽しんだ。そんなことも楽しみながらのんびり道の駅へ。そして15時半に無事に到着。

残念ながら休館日だった
尾鷲市立天文科学館
熊野市42号線沿いの
河川にて
美しい川
魚もいっぱい♪

 待ち合わせ時間は5時20分。それまで読書をしたり、またカッパが一部破けてしまったのでボンドで修理などしたりして過ごした。旅の中でのこんなのんびりした時間が一番贅沢でありまた幸せだ。

 そして待ち合わせ時刻。仕事帰りに西村さんが迎えに来てくれた。そして案内されてご自宅へ招かれる。ご家族とも温かく迎えてくれた。また話を伺うと、私の旅の出発前から毎日日記を見ていてくれていて、そしてさらにこの熊野に来るのをずっと楽しみに待っていてくれたとのこと。そんな話を聞いてほんと嬉しかった。毎日楽しみにして日記を読んでいてくれたことも嬉しかったし、また、何にもしてあげられないこんな自分の到着を心から待っていてくれたことも嬉しかった。そして冒頭にも書いたが、昨日迷ったことを心から後悔し、また恥じた。

 そんな西村さんと車で30分ほど走ったところにある、温泉”きなりの湯”へ連れて行ってくれた。露天もあり、そして落ち着いた雰囲気の良いところだった。もちろん最高に気持ちいい!!温泉後は近くの居酒屋へ。ここでは表現できないほど美味しいツマミをたくさんご馳走になりながら、焼酎を頂く。そしてまたそこのご主人も温かい方でいろいろ話を聞かせてもらった。そんな楽しく、また、自分自身、勉強になることも多かった日になった。帰宅後も、のんびりさせてもらい、そして12時ごろ就寝した。




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