車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2002年 9月15日 (日) - 70日目

天気 : 雨のち晴

体調 : 良好

宿泊地 : 三俣山荘

本日の移動 : 三俣山荘~黒部五郎岳~三俣蓮華岳~三俣山荘

走行距離 : 0.0km

累計距離 : 1,924km
本日の出費

食費 : 0円

観光費 : 0円

宿泊費 : 500円

雑費 : 0円

費用詳細 : 宿泊費:キャンプ場利用費

現在地 : 北アルプス  ( 全走行図 )

青空

 目覚ましセットは4時半・・・ だが、雨音は朝も続き、とても起きる気にもなれず、結局起きたのは明るくなりだした5時20分だった。小雨どころか本降りの雨だ。さすがにこの雨ではテントから出る気も起こらない。もう、今日の行動は中止しようかさえ思った。だが、テント内に一日いてもやることがない。とりあえず止むまでまとうか迷っていると、雨は小雨に・・・ とりあえず、また傘をさして朝食をとる。

 食事が終われば、あとは出発するだけだ。今日の予定も黒部五郎岳へのピストンでテントの撤収作業はない。こんな雨の中、撤収作業をやらなくてすんでよかった。ただ、それでもカッパを着て外へ登山へ出るのが辛い・・・ 昨日のこともあり、今日もどうせ一日雨だろう。霧の中、山頂に立っても面白くない。そう思ってしまい、何度も行動を鈍らせたが、小降りになったこともあり、しぶしぶ、6時50分に出発した。

 いつもなら行動時は必ず一眼レフカメラを持ち歩くのだが、今日もどうせ霧の中だろうと思い持っていくのをあきらめた。また、無理に持っていって雨に濡らしたくないというのもある。

 黒部五郎への道は最短ルートをとった。三俣蓮華をトラバース(迂回路)して、五郎岳の山頂目指してひたすら歩いた。ただ、辛かったのは昨日痛めた右足のマメである。出発当初はあまりの痛さに普通に歩けなかった。山行を中止しようかとも思ったが、10分も歩くと痛みに慣れるのか、とりあえず歩けるようになる。そんな痛みを堪えながら、そして悪天の最悪の山行だ。

 途中、黒場五郎小舎を通過することになるが、この場所がかなり低い位置にあり、大きく下ることになる。昨日の水晶岳のピストンとは違い、アップダウンも激しく荷物が軽いとはいえ、辛い山行となりそうだ。

 そんな下っている最中、少し雲が晴れて、山頂こそ雲で隠れてはいたものの黒部五郎岳が顔を出した。山容が見れただけでもよかった。このときはこれで大満足しながら進んでいった。

 8時20分、小舎を通り過ぎ、五郎岳カールから山頂に向けて登っていった。もうこのときはまた一面の霧の中で時折、雨も降る天気に逆戻りしていた。カール部から稜線へあがる急登にはさすがにきつく息が上がったが、そろを越えれば山頂はすぐそこ。すぐそことは言っても霧で山頂がどこにあるのかまったく見えない。登山道を確認しながら登って行き、山頂の碑を見つけて、ここが山頂だ!と思うほど霧は濃かった。

白くなりつつある雷鳥
霧の中から
黒部五郎岳が姿を現す
黒部五郎カール

 9時45分、今日も無事に山頂へ。ただ寒い!!後から聞いた話だが今朝の水晶岳山頂の気温が1度だったとか・・・ 寒い訳である。そして強風も吹き付ける。あまりの寒さに手が悴んで動かず、手袋を2重にする。寒さもあまりとても写真を撮る元気もなかった。その鋭気を養うためしばしの休憩・・・ 30分以上、岩陰でうずくまっていただろうか、ふと辺りを見上げると徐々に展望が開けてきてるではないか。今のうちにと思い、写真を何枚も撮る。そしてさらに霧は晴れて、青空まで顔をだした。あまりの予想外の展開にちょっと興奮しながら写真を撮った。ただ、悔しかったのは一眼レフカメラを置いてきてしまったことだ。やはりいつシャッターチャンスが訪れるか分からない。持ってくるべきであった。

黒部五郎カール
山頂より望めた
薬師岳と立山連峰
今日も怒寒い
黒部五郎岳山頂

 そんな山頂での展望を十分楽しんで、10時45分帰路に向かった。同じ道では面白くないので帰りは稜線のコースをとった。地図によるとこちらのコースよりカールコースの方が歩きやすくお勧めのようだが、それでもやっぱり違う道のほうが楽しい。

山頂より
黒部五郎小舎を見下ろす
黒部五郎より
小屋への稜線
下り途中で望む
水晶岳と雲ノ平

 青空が顔を出し、そして最高の展望。鼻歌まじりの帰路となった。先ほどまであれほど寒かったのが嘘のようにポカポカしている。そしてこの稜線コースも展望がよく予想に反して最高のコースではないか。アップダウンもほとんどない。気分よく、12時10分、小舎まで下って、そして元の三俣山荘方面へ登り返す。

振り返ってみる
大迫力の黒部五郎岳
振り返ってみる
大迫力の黒部五郎岳
黄色に染まる草原と薬師岳
好きな写真です♪
黒部五郎小舎と
薬師岳
さらに振り返って見る
黒部五郎岳
三俣蓮華岳より
燕岳方面

 帰路ではさらに展望を楽しもうと、行くときにはトラバース道を通ってパスした三俣蓮華岳を登頂した。そんな登りもこの最高の天気で苦にならない。13時25分登頂。期待していた槍ヶ岳の展望こそ雲に覆われなかったが、ずっと見られなかった鷲羽・水晶岳を近くで望むことができた。

三俣蓮華岳より
昨日見れなかった鷲羽岳
 この山頂でも30分ほど休憩し、展望を楽しんだのだが、まただんだん雲行きが怪しくなってきた。雨雲が所々顔を出し始めたのだ。また崩れる前にと、元の三俣山荘へと戻った。

 14時20分、テントサイトに戻って、今日はおやつ代わりにラーメンを作って食べた。また日も蔭り寒くなってきたので、身体が温まり美味しかった♪そのあとはのんびり日記を書いたり、昼寝したりして時間を過ごした。

 16時ごろだっただろうか、ちょっと外作業をしていたとき、他のテント泊の単独登山者の方(緒方さん)にお酒に誘われた。お言葉に甘えてご馳走してもらうことに。やや高い雲が広がりつつはあったが、それでも鷲羽岳を望むことができ、その元、さらに他のテント泊のご夫婦も加わり、楽しい時となり山行話で盛り上がった。そしてたくさんの、つまみまで頂いた♪久しぶりのお酒でもあり、ほんと美味しかった♪

 時はあっという間に過ぎ、もう18時。暗くなる前に夕食のしたくもしなければならないので、みなそれぞれのテントに戻った。そのとき、さらに餞別だといって、たくさんの行動食などを頂いた。ほんとうにありがとうございました!幸せいっぱいでテントに戻った。

 夕食はすでに飯ごうに入れてあった2合のご飯。果たしてこれだけ食べれるだろうか。ちょっと不安だったが、今の食欲なら問題ないだろうと思いご飯を炊く。だが、いざ食べてみると結構きつい。でも残しては勿体無いと必死で食べた。冷や汗が出てくるほど食べに食べてなんとか完食。さすがにもう動けずそのまま横になった。だが、そのあとが辛かった、2時間ほど満腹とさらにアルコールのムカムカに苦しんだ。飲酒後に満腹まで食べるべきではなかった。自分への戒めがひとつ増えた(;^_^A アセアセ・・・

 なんとかお腹も落ち着きだした頃、今度は左足の太ももがつる。指とかは過去に何度もあるが、足全体ははじめてであった。さすがに痛いこと痛いこと。のた打ち回るほどの痛みであった。10分ほど格闘してなんとか収まったが、疲れが溜まっている証拠なのだろうか・・・

 その頃になると、またいつもの嫌な音が鳴り出した。そうポツポツ・・・ 雨だ。明日の天気を心配しながら就寝した。




自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・自転車・