まったく充実しない、つまらない一日だった。疲れが溜まっているのか、あまり行動する気がなかったせいかもしれない。そんななにもない一日を振り返る。
朝5時40分に起床。昨日の日記がまだ書き途中だったため朝から続きをノートに書いた。その後、朝食をとって、洗濯物や昨夜の結露で濡れてしまった寝袋等を干して、それからはPCとにらめっこ。写真のUPすら途中だ。100枚以上の写真から厳選してさらに縮尺を変更してHPに載せる。その作業だけですでに11時をまわってしまった。まだ、ノートに書き溜めている日記を載せる作業も残っているというのに、PCのバッテリーはその前に切れてしまった。
バッテリーは切れたが、そろそろ出発を考えていたのでちょうどよかったかもしれない。あとは今日の宿泊地で電源が確保できることを祈るのみだ。
12時、お昼もとらずに上高地を出発した。7泊8日の長い滞在だった。穂高の山々が遠ざかるにつれて、いろいろな思い出がよみがえってくる。辛かったこと・・・ 楽しかったこと・・・ とくに見送ってくれる人がいるわけでもないが、後ろから見送ってくれている誰かがいるような気がした。たぶんこの上高地自体が、やさしく見送ってくれていたのだろう。辛い別れのようだった。まさに旅とは出会いと別れ・・・
そんな複雑な気持ちの中で上高地を抜けた。下りの釜トンネルは、登りの時と違いあっという間で、こんな短かったか?!っと驚いたほどだ。そんな下りでも、あまりの急斜面と荒れた路面に恐怖を感じながら抜けた。
抜けたと思ったら、すぐに安房峠への登りとなる。この峠には新しくトンネルが掘られそこから抜けられるのだが、残念なことに自転車は通行禁止・・・ 仕方なく旧道の峠を越える。でも、今日は上高地入りのときと違い、重い食料をほぼ食べつくしているため、自転車は軽い。そのため、案外、安房峠を楽に越えられるのではないかと軽い気持ちで登りへと進んでいった。
だが、そんなあまくはなかった。あまい峠などあるはずがない。長い登りが続く。スタートからそんんな気持ちだったからあまりがんばる気もせず、いつもの、ちょっと登っては休憩を繰り返す。時には大休憩も挟み、荷物の整理などしながらの登りになった。そんな登りだったから時間はかかったが、それほど苦労もなく峠を越えた。
そして平湯温泉へ。ここで温泉に入ろうと思っていたが、聞いた話によると奥飛騨温泉郷に無料温泉があるというではないか!平湯温泉はあきらめて奥飛騨に向かった。ずっと下りで楽ではあったが、お腹が空いてそんな楽な下りも苦痛に感じた。早くコンビニへ行って死ぬほど贅沢に弁当を食べたい・・・ そんなささやかな夢を描いていた。まずは風呂より飯だ!!
奥飛騨温泉郷に入ってコンビニを探す。郵便局にも用事があったのでそこでコンビニがあるか聞いたのだが、ないという・・・ ショックだ・・・ コンビニ弁当が・・・ スーパーは近くにあるというので仕方なくそこで食事を求めることにした。弁当があることを祈りながら店内へ。不安は的中。弁当や食事になるお惣菜はなかった。あったのは唯一おにぎりだけ・・・ それでも、そのおにぎりを、これでもか!というほど贅沢に購入。さらに甘いチョコパンやお菓子なども今日は奮発して購入した。明日の朝食用のパンまで購入しても1300円ほどだだった。上高地で食べた、あの変哲もないハンバーグ定食が1200円・・・ こんなに贅沢しても1300円、勿体無かった・・・ そう悔やみながら満腹になるまで食べ続けた。
食事後は温泉に行こうと思っていたのだが、いざ行こうとなると面倒になってしまった。さらに天気が怪しくなってきた。もう早く今日の宿泊予定地である道の駅に行こう・・・ そんなふうにだらけてしまって、15時ごろ道の駅に到着した。そのあとは何もしないでだらだら昼寝したりして過ごした。読む小説もない・・・ PCのバッテリーもない・・・ 暇だ・・・ 小説は全10巻と長編でまだ読み途中なのだが、8巻を完読後、9巻を買う機会がなかった。ここにも売っているような本屋はない。そんな暇な時間をだらだら過ごした。こんなことなら温泉にいっておけば良かった。そう後悔しながら日没を待った。
道の駅の売店の閉店後、その店先にテントを設営してコンセントを拝借。久しぶりの電源だ。溜まった日記を一気に更新しようと思う。今日の就寝は何時になるだろうか・・・
そんなんで、今日はただちょっと移動して、あとはだらだら過ごし、そしてPCとにらめっこの、なにもないつまらない一日だった。
さて、明日はのんびり温泉に浸かりながら、登山口である新穂高温泉のキャンプ場に行こうと思う。そして明後日よりまた水晶・黒部五郎・笠ヶ岳の登山へ向かうつもりだ。ただ、キャンプ場の居心地がよければ明々後日からの登山になるかもしれない。そんな今後の予定でした。