昨夜、日が暮れてから大学生のサイクリング部らしい人たちが10数人でやってきた。同じチャリダーとして輪に入りたいとも思うが、やはり大学生グループで騒いでいて溶け込みにくい。それにすでに真っ暗でもあった。結局、朝にかるく挨拶を交わしたのみだった。
朝は6時起床。昨日に買ってあったパンを食べて、7時前には道の駅を出発した。今日は乗鞍高原の一ノ瀬キャンプ場へいくつもりだ。昨日、安曇観光協会で聞いた話だと利用料は4、500円ではないかとのことでそこに決めたのだ。今日はそこに早い時間に着きそうなので先に荷物を置いて高原を散策しようと思っている。そして、明日はそのまま荷物を置いて乗鞍岳へピストン登山だ!
さて、出発して次期に狭いトンネルが連続しだす。まだ早朝ということもあり涼しく、そして車通りも少なく走りやすい。すぐに弧を描いたダム、奈川渡ダムへ到着。ここは無料見学でき、エレベーターで150m下って発電機を見学できるらしい。それに惹かれたが、開館が9時半からと遅かった。かなり迷ったが、あきらめて先へ進むことにした。朝のうちにトンネル群を越えて、坂を上っていきたいからだ。
無事にトンネルを越えて、乗鞍高原への本格的な登りに入る。予想以上にきつい。原因はもちろん荷物の重さのせいだろう・・・ 自転車が重過ぎるのだ。また後輪のスポークが折れないか心配しながら登っていった。途中、休憩もかねて番所大滝を見学。豪快な滝で見ごたえ十分だった。この乗鞍には、さらに2つの滝があるらしい。今日、明日で見学しようと思う。
さらにつらい登りは続く。そして突然目の前に乗鞍岳が姿を現した。明日、あの山のほぼ山頂まで自転車で登るのだが、はたして登れるだろうか・・・ そんな心配もしながら、今はこの坂を必死で登っていった。途中、さらにスーパーで食材を追加購入。これだけ買ってもまだ心配だったためだ。さらにバーナー燃料のガソリンも満タンに。重さをさらに増して先へと進む。
そして10時にようやく今日の登りをほぼ終え、一ノ瀬キャンプ場へと入っていった。この本道から数キロ外れることになるが、それでも安く安心して泊れれば幸せだ。あらに明日荷物を置いて乗鞍岳へと登ることができる。そう思いながら緩やかな坂を登って行き、最後は走りにくい遊歩道を2kmほど登ってようやくキャンプ場に到着した。目的地についてホッとするひと時だ。
さっそく受付へ。だが、ここで予定外のことが・・・ たしかに利用料は一人400円で安かったのだが、なんとサイト使用量が他に掛かるというではないか!それも1000円!高すぎる・・・ 予定が完全に狂ってしまった。どうしようかと悩みながら、とりあえず元の乗鞍岳登り道(本道)まで下っていった。
本道まででたところの交差点に公衆トイレ完備の大きな駐車場がある。いたるところにキャンプ禁止の札がたっているが、最悪、ここで寝ようと思う。だが、明日乗鞍岳に登る際に、荷物が困る。さすがにこんな重い荷物をもって登る元気はない。せめてコインロッカーがあればと思い、すぐ隣の観光協会できいてみた。結果は”ない”とのこと。だが、この観光協会で一個100円で預かってくれるとのことだった。ただ、それにも欠点が・・・ 朝8時半~夕方5時まででないと受付できないとのことだった。これも辛い。明日早く出発するために今日預けるとなると、テント・寝袋・PC、夕食・朝食の自炊セットなど預けられない物が一杯出てきてしまう。また、明日預けるとしても8時半以降では出発が遅すぎる。暑さも増してくるだろうし、私の足では何時間掛かって登りきれるか分からない。さらにそのあと乗鞍岳最高峰まで往復3時間あまりの登山もしなければならない。さらに5時までに戻ってこなければ、その夜は荷物が受け取れず、テント、寝袋なしの夜となってしまう。
とりあえず、その観光協会をあとにして、ゆっくり考えて見ることにした。ちょっと昼寝を挟みながらゆっくり考えた結果、大金を払ってキャンプ場にしようかとも思ったが、最終的には、明日の朝、荷物を預けて乗鞍岳に登り、がんばって夕方までには戻ってくることにした。荷物が軽くなるからいつもより短時間で登れることを期待して・・・
そう決定して、ちょっと気が楽になりあとはのんびりと過ごした。当初の予定では高原を散策しようと思っていたが、この思い自転車ではさすがに無理・・・ 中止して読書を楽しんだりして過ごした。
この駐車場には自然保護センターも建てられていた。無料ということもあり見学したのだが、予想以上に充実した展示品でいがいに楽しめた。ちょっとさえない建物だがお勧めなところだ!
そして今日は天気がいいのでベンチで寝ようかと思って横になった。満天の星空が見える。天の川もうっすらと見え、そして空を眺めていると、いくつもの流れ星を見ることもできた。そんな天体ショーを楽しみながらウトウトしてきたのだが、ちょっとシェラフの表面が湿ってきた。心配だった結露がやはりしてきた。しかたなくベンチから撤収して軒下にテントを張り寝ることにした。