車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2003年 9月22日 (月) - 442日目

天気 : 曇時々晴

体調 : 良好

宿泊地 : 大沼キャンプ場

本日の移動 : 鹿角市(道の駅・鹿角~八幡平・大沼)

走行距離 : 48.6km

累計距離 : 20,048km
本日の出費

食費 : 0円

観光費 : 0円

宿泊費 : 0円

雑費 : 500円

費用詳細 : 雑費:自転車変速機ワイヤー

現在地 : 秋田県鹿角市  ( 全走行図 )

旅は道連れ

 「ブッチ!」と鈍い音から今日の出会いは始まった。今日の寝床・道の駅”かづの”を出発し、八幡平越えを目指しての出発。そして気持ちよく漕ぎ進んでいるときであった、約10kmほど漕ぎ進んだときだろうか、この鈍い音と共にリアのギアは最高速段へと変わる。「えっ?!何の音だろう・・・」、最初は何が起こったか分からず当惑するが、しかし、重いギアを必死で戻そうとするがそれがいくらやっても出来ないことに現状を知らされることになる。変速機のワイヤーが切れたのだった。もう、そうと分かった時には自転車を反転させ、また町の方を向き漕ぎ出していた。自転車屋はないか?ただそれだけを探しながら重いペダルを必死で街に向け漕ぎ戻っていた。

 そんなトラブルの朝は、昨夜のトラブルの為に、道の駅脇のベンチで起床した。幸い、昨夜絡まれたホームレス&酔っ払いはあの後、来ることもなく静かな夜とはなったが、しかし、冷めやまぬ興奮にしばらく眠れず寝たのは23時過ぎになってしまっただろうか、しかも夜中もやや神経質となってしまい、ちょっとした物音でも自転車を気にし目を覚ましてしまう。とても熟睡とはいえない夜となり、そして朝5時半、日の出と共に朝を迎えることになった。そしてもうひとつの災難が日記を昨日ほとんど書けなかったことで、今日八幡平を越える為に早朝出発したかったのにと悔しながらも、しかし、諦めきれず必死で早朝から日記と向き合っていた。

 食事はもちろん昨日買った半額パンの残り。そこで時間を節約しながらも、久しぶりのAirH圏内ともあり他作業で手間取り、結局出発は9時近くとなってしまった。やや慌てての出発であったが、しかしこれでも余裕な時間がなくなっただけで充分に八幡平を越える時間はある。こうして八幡平を抜ける見返り峠・標高1564mを目指し気合を入れて漕ぎ始めたのだったが、しかし、約40分後、冒頭にも書いたあの鈍い音が襲うことになったのだった。

 これで切れたのは2度目。前回は南西諸島であった。その時の走行1万km弱、そして今回のワイヤーは阿蘇で交換してから走行1万km弱、ちょうどこのくらいで切れるようである。一度切れているだけに交換にはお手の物であったが、しかしそのワイヤーがない。探しながら戻るが結局は元の道の駅まで戻り、そしてある自転車屋を見つけ入ったのだが、そこが高いこと・・・ ワイヤー交換がなんと2700円、そのワイヤーだけの値段を聞いてみても700円、そりゃ高い!と思い他をあたることにし、また自転車屋探しへ、近所の方などに聞いて向った先は小さな、いかにも地元密着といった風の自転車店で、そこでは500円。決して安くはない値段ではあるが、しかしこれが限度だろうと思い迷わず購入し、そして道の駅へと戻ってワイヤー交換を済ませた。

自転車復活し再出発!
と思ったら出会いが!
左より上中さん、安達さん

 もう11時近くもうなっていただろうか、ようやく再出発だ。しかしもうこれからの時間での峠アタックはあまりに余裕がなさ過ぎる為にすでに断念していた。山腹の大沼そこが今日の目的地へと変わっていた。そんな出発時、あるチャリダーと出会うことになる。このもう肌寒い東北ではもうチャリダーは少ないだろう、そんな土地になんと同時に2台のチャリダーと出会い、思わず2人で旅しているのかと思ったほどであったが、話を聞くと今偶然ここで出会ったのだという。そしてそれとほぼ同時に私が現れたのだ。この2人も私を見て他を2人組と思ったほどだそうだ。こうして出会った3人、その場でついついお互いの旅の話で盛り上がり話し込む。その楽しさにこのまま3人で旅を続けたいとも思ったのだが、しかし、青い服の安達さんだけは残念ながら逆方向で、この後、別れることになってしまうのだが、しかし、これが出会いである。この後の再会を約束し、黄色い服の上中さんと共にこの後、会話途切れることなくのんびり楽しみながら大沼へ向けて漕ぎ始めた。

 先ほど往復した道をまた走ることなり、辛い走行というのが普通であるが、しかし、先ほどとは違い2人の久しぶりの併走、そして同じ旅人だけに旅話に尽きない。気付けば先ほどのワイヤーが切れた場所であり、気付けばさらにどんどん先へと進んでいた。しかし、必死で漕いだわけではなく、2人ならではののんびり走行、そんな時、「プップー!!」と車から手を振る人が!そして私もすぐに大きく手を振った。6月の秋田走行時にお世話になったオンタさんで今回のこの南下時も仕事の合間を見つけ駆けつけてくれたのだ!すでにメールで連絡していたので、今日来てくれることは分かってはいたが、しかし、今朝のトラブルで出発が遅れ、また山間部に入れば携帯も圏外、どこで会えるのかと心配していたが、しかし、こうして無事にオンタさんとの再会を果たし、硬い握手で秋田の地を迎えてくれた。

 そんなオンタさんにこの先のドライブインで昼食♪ここでは初の熊鍋を2人してご馳走になった。申し訳ながらも、しかしこの味がほんと食べてよかったと心から思うほど旨いこと!初めての食感に舌を唸らせながら、こうして大沼に向けての力を付けて、2人元気にまた坂へと挑んでいった。目指すは標高1000m弱、大沼だ。ちなみに上中さんは、今日、本当ならこのまま大沼、さらには八幡平を越えて今日中に岩手入りする予定だったのだが、私たちの誘いに大沼どまりに変更。まさに旅は道連れであり、こうして共に坂へと挑んでいったのだった。そんな途中、”八幡平神社”と書かれた大きな赤い鳥居が目に入った。その立派さに誘われ、また登頂前に参拝していきたい、そう2人、迷うことなく思いさっそく境内へ。しかし、進めど進めど神社は見えなく、別荘が立ち並ぶばかりで一向に境内という雰囲気にはならない。ただ、上り坂だけが2人に襲い、さすがに諦めようという言葉が出始めたころ、ようやく見えた神社は入り口の大鳥居からは想像もつかない小さな鳥居と神社。やや拍子抜けしてしまったが、しかし、気を取り直してしっかりと安全祈願をし、またこの先の坂に挑んでいった。

さらにオンタさんと再会!
熊を食べちゃいました♪
八幡平神社へ参拝

 それにしても本州の坂はきつい!北海道の坂に比べれば壁のような坂であるが、しかし、私的にはこの坂にも今は日本らしさを感じ、その日本らしさが好きであったが、しかし、きついのは変わらない。もう、ゼイゼイ言いながら大汗を流し必死で「大沼はまだか・・・」と叫びながら上っていくのだが、今回は2人の併走ともあり、いつもにはない笑顔を溢しながらの坂でもあった。こんな壁のような坂も挑みながらも笑いの種になってしまう。不思議なものである。こうして挑むこと約1時間半、上りきった大沼ではオンタさんが笑顔で迎えてくれた。迎えてくれることなど普段では考えられないことだけに嬉しく、笑顔を交わしながら今日の達成を喜び合い、そして今度は3人、向った先は目の前のビジターセンターで、そこでこの八幡平の自然の大きさに触れ、そして今度はオンタさんの車に揺られて後生掛温泉へ♪前から噂には聞き入浴を楽しみにしていたとこだけに、また上中さんも同様で、2人して温泉へと飛び込んでいった。気の箱に頭だけヒョッコリと出して入る蒸し風呂、そして泥風呂、火山風呂、露天などなど豊富な湯船に温泉入浴と言うよりも気分はレジャー施設。ついついハシャギながらいろんあ湯船をまわり楽しむ。しかもその湯も最高で気持ちよく、まさに至れり尽くせりの温泉であった。

 そんな温泉で楽しんだ後はキャンプ場で宴会♪オンタさんお手製の秋田名物満載の鍋である。巨大なナメコに、ヌメリ豊富なじゅんさい、そして地鶏などなど、どれもこれも秋田産を使用しての鍋で、これが美味しくてもう箸は止まらないほどで、上中さんと2人、絶賛しながら鍋に張り付いていた。そして手にはお勧めのお酒である。最高の夕食となったが、しかしひとつ寂しいこともあった。それはオンタさんと共に飲めなかったことである。今日、もう車で帰らなければならなく、今回も共に飲み交わすことが出来なかったのがもう残念でならない。しかし、今度こそ!次の再会ではと硬い握手のもと約束し、18時半頃、オンタさんは帰路についた。ありがとうございました。

 そしてもうひとつ嬉しいことがある。便利グッツをオンタさんは置いて言ってくれた。今使っているプリムスのバナーの口を付け替えて、市販の家庭用カセットボンベでも使用できると言う便利物!便利グッツだけにほんと助かります。ありがとうございました♪こうしてこの後、上中さんと2人で飲み交わし、鍋を突付くが、しかし、飲めど食べれど、あまりの寒さに身体は冷える一方・・・ さすがに19時半には負けて撤収、そしてテントを設営し、20時には逃げるように駆け込み就寝という有り様であったが、しかし、この後、ほろ酔い気分ながらもPCへと立ち向かう。しかし、酔いがまわり、なかなか思うように進まず、結局はほとんど出来ずに諦めて21時は就寝していた。ちなみに温度計はすでに7℃を示していた。

八幡平ビジターセンター
色付く八幡平・大沼
後生掛温泉入浴♪
キャンプ場で宴会♪
あったまる~♪
秋田名産いっぱい鍋!

 ★今日のお食事♪
 ・朝食 : パン×2
 ・昼食 : パン×2・熊鍋定食
 ・夕食 : 豪華鍋料理♪(地鶏・なめこ・じゅんさいなどなど)・とうふ・ソーセージ




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