車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2003年 5月25日 (日) - 322日目

天気 : 晴時々曇

体調 : 良好

宿泊地 : 三俣スキー場

本日の移動 : 湯沢町(苗場山登山)

走行距離 : 20.1km

累計距離 : 13,829km
本日の出費

食費 : 1194円

観光費 : 0円

宿泊費 : 0円

雑費 : 500円

費用詳細 : 雑費:越後湯沢温泉(街道の湯)

現在地 : 新潟県湯沢町  ( 全走行図 )

スキー場

 「バタン!バタン!」、強風が吹き荒れ、ゴンドラ脇の看板などが暴れ何度もその音で夜中に目を覚まさせられ、熟睡とまではいかないゴンドラ内の夜であった。さすがに狭い椅子に寝返りも打てず、テントの方が快適ではあるが、でもこの夜半から吹き荒れ始めた強風だけに、「ゴンドラでよかった♪」、そうとも思う夜であった。

 今日も登山のために早起き!5時に起床してゴンドラ内でバタバタ出発準備をし、荷物はそのまま中に置かせてもらって、久しぶりの空荷で苗場山登頂に向け6時10分、漕ぎ始めた。目指すはスキー場第2リフト町営駐車場、約10kmほどの林道をひたすら上っていく。傾斜はややきついが、荷物を置かせてもらえて空荷ということで、思ったよりは苦もなく漕ぎ進んで標高を稼いでいった。ゲートを越え、そして地元の方だろうか、まだ7時前の早朝から山菜取りに精をだすおじちゃん、おばちゃんに励まされながら、7時20分、無事に駐車場へと到着した。

今日も坂を登る
ようやく到着♪登山口

 昨日の巻機山とは一変、駐車場には寂しく車が2台だけでちょっとガッカリ・・・ 寂しい登山になりそうだ。そんな中でも楽しい出会いと、そして好展望を期待し、40分に駐車場を出発した。もうここまで自転車で登ってくると、辺りはすでに雪で覆われ始めていた。登山道はすっかり雪に埋まり、そんな中をザクザクと進む。雪は柔らかくよく足が埋まる為に滑ることはほとんどなくアイゼン(靴爪)も必要ない。青空の下、ひと頑張り上っていくと、現在まだ営業中であるスキー場の中へと入った。もう残すはこの1コースのみだが、それでも見事なバーンで滑走意欲をそそられたが、でも、今は登山中であり、そして自分自身への挑戦中だ!グッと堪えながら、まだ営業前の静かな滑走路脇を一歩一歩登っていった。

 さすがに雪が多くルートは分かりづらい。ここは素直にルートを無視してスキー場リフト脇をそのまま直登していこうとも思ったが、それでもやっぱりルート通りに行って見たくなり、地図を頼りに、それらしい道を見つけながら残雪上を進んでいく。が、これがやっぱり失敗!急斜面を横切る道と、その残雪に阻まれて悪戦苦闘。ルートはそれほど外れてはないと思うのだが、なんども道を阻まれ行ったり来たり、それでもなんとかルートを見つけ、それなりに登っていくことができた。

羨ましい~!
早朝の静かなスキー場
えっちらおっちら・・・
頑張るぞ!

 スキー場を越えると、あとは一面の銀世界の中をのんびりと登っていく。元の登山道を確認できるところはほとんど無いが、でも、展望はよく道を誤る心配はなかった。トレース(足跡)はほとんど確認できず、時折、見つけるそんなトレースに安心しながら徐々に標高を稼ぎまずは9時50分、神楽ヶ岳登頂。そこでようやく目指すべき”苗場山”が姿を現した。だが、道程はまだまだ遠い、またここで大きく下って、そして最後の直登、あまりの急登のためか、この辺りには嬉しいことに雪はなく一気に駆け上り、そして苗場のだだっ広い山頂へと上り詰めた。そんな道中に擦違い様にようやく一人目の登山者にあうことができた。色白のなんだか血色の悪いようにも見える頼りなさそうなおじいちゃん。「大丈夫か?!」そう心配になるような風貌だが、でもさすがに足取りは軽くしっかりしている。「こんにちは!」っと、笑顔で声を掛けるが、帰ってくる返事には覇気はなく、なんとか聞き取れるほどの声であった。そんな会話だから、話も続かずに寂しい今回最初の出会いとなってしまった。

 上り詰めた山頂は、無積雪の登り道から一変、一面の銀世界が広がっていた。神楽ヶ岳から眺める苗場山は荒々しい風貌を見せてくれていたが、そこは先ほどの山の山頂か?!そう疑いたくなるほどの高原が広がっていた。改めて振り返れば、2000mにも満たないが荒々しく山々が波打ち広がっている。反面、ここにはほぼ2000mの大地が視界いっぱいに広がり、まさに別天地とはここのためにある言葉ではないかというほど、異様な姿に感じた。

続く雪道
神楽ヶ岳山頂付近
とうとうお目見え!
”苗場山”
なんの花?!
苗場山山頂付近
苗場山山頂の湿地帯

 10時45分、誰もいない静かな山頂であり、はっきり言えば寂しい山頂に到着した。広がる大地だけに展望はここからではそれほど望めず、すぐにすぐ近くのまだオープン前の山小屋脇に入り身を潜めて昼食をとった。冷たい風が吹き荒れる山頂。そして日差しはいつの間にか雲の中へと入ってしまい寒いのだ。山頂を楽しむどころではなく、昼食後、早々に下山へと逃げるように同じルートを戻る。そんな出発時、山小屋の開店準備のために登ってきた係員と遭遇。ハキハキしたとても話しやすい方で、ちょっとここで寒さに耐えながらも楽しく会話を交わして、最後に「今度は最高の花が迎えてくれる初夏にぜひ!!」、そんな言葉を頂き、そしてもちろん、いつか再登頂を夢みながら下山へと一歩一歩慎重に下っていった。

 また神楽ヶ岳まで登り返し、そこから先は快適そのもの♪緩やかな雪面をザクザク、気持ちよくそして滑るように下山して行った。ルートは先ほど出会った色白のおじさんがどんな道で下っているのかな気になって、慎重にそのトレースを探しながら同ルートを歩んでみたのだが、やはり道標もない雪山だけに迷い迷いのジグザグ歩行。、みんな同じなんだな♪そんなことを思いながらも、こんどは歩きやすいスキー場内を越えて、そして無事に人賑わうゲレンデへと入った。「悔しい!!」、溢れんばかりのスキーヤー、ボーダーたち。自分が好きなだけに、そして今期できなかっただけに悔しくて堪らない。ただ気持ちよさそうに春スキーを楽しむのを指を銜えながら眺めているしかなかった。「今年の冬こそは!」、ただそれだけを胸に、板の無い靴をうまく滑らせながら、ゲレンデを気持ちよく自分も滑走していった。

寒い~!!
震える寒さの山頂
下山へ
麓ではスキー客で賑わう
うらやましい~!!
豪華に野菜定食じゃ♪
 自分でも驚くほどの速さ、13時に無事に自転車を置いた駐車場へと下山することができた。あとは10kmの気持ちいい下りを走り抜けて、荷物を置いたスキー場駐車場のオブジェであるゴンドラへと戻り、ようやく一息つくことが出来た。小さなスペースながらも自分の空間でもある嬉しいゴンドラ内で、このあとのんびり疲れを癒しながら読書、そして昼寝と午後の時間を楽しみ、そして今夜は栄養をつけるために豪華に外食!不足しがちな野菜を入手して、そして昨日に引き続き温泉入浴♪今夜もその休憩所でテレビを見ながらHPの更新作業。だが、このあとゴンドラへと戻ると辛いことに辺りは真っ暗・・・ &トイレももちろん閉まっている・・・ よく見るとスキー場の営業は週末のみのようで、そのために閉鎖されてしまっていた。静かで嬉しい反面、やや不便を感じる夜であった。

 相変わらず南風が吹き荒れている。明日、向かい風になるだけに止んでくれれば嬉しいのだが・・・ 


 ★今日のお食事♪
 ・朝食 : ごはん&レトルトカレー
 ・昼食 : パン・菓子
 ・夕食 : 豪華に外食♪野菜炒め定食
    ♪・コカコーラ




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