車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2003年 2月4日 (火) - 212日目

天気 : 曇一時雨

体調 : 良好

宿泊地 : 大坪さん宅

本日の移動 : 沖永良部島(和泊)~島内周遊

走行距離 : 47.2km

累計距離 : 8,605km
本日の出費

食費 : 0円

観光費 : 1200円

宿泊費 : 0円

雑費 : 0円

費用詳細 : 観光費:昇龍洞・歴史民族資料館

現在地 : 鹿児島県沖永良部島  ( 全走行図 )

ヤギ汁

 7時に起床。さすがに昨夜就寝が遅かっただけに眠い。でも、今日もやりたい事がいっぱいのため、温かい布団でもっとぬくぬくしていたく、起きるのは辛いが、頑張って起床。今日は島内周遊♪でも、その前にやっておかなければならないことが、そう、昨夜も書けなかった日記のが残っている。それを終わらせるべく、必死で書き始めた。

 食事を挟みながら黙々と書き、9時にようやく書き終えることが出来た。それと同時に出発準備に取り掛かる。今夜もこの大坪さん宅でお世話になるので、荷物は置かせてもらって今日は空荷での快適走行♪どんな島内周遊になるかワクワクしながら9時半頃に出発した。

 まず向かったのが「世之主の墓」、ここは勘違いで一家共々自害しはててしまった悲劇とも言うべき領主の墓。その墓は越山の山腹にあり迷いながらも30分ほどで到着した。そしてその墓を見て、その変わった作りに驚かされた。今まで見てきたものとは全く違い琉球文化の地へ入ったことを感じさせてくれる墓であった。

 そのあとは、その越山まで登って、その山頂公園で休憩。そこには南国を代表する花、ハイビスカスが咲き乱れ魅了されたが、そこにはさらに驚くべきことに、なんと”さくら”が咲いているではないか!そんな花たちに心和まされて、公園内にある、歴史民族資料館へと向かった。

悲劇の島主
世之主の墓
世之主の墓にて
ハイビスカス
なんと桜が!!
(越山公園)
越山公園にて
越山公園

 小さな島だけに、あまり立派な資料館は期待していなかったのだが、その資料館はなかなか立派で島の文化、歴史を知ることが出来た。特にユリに関しては知らないことばかりで、入ってよかったな、っと心から思えた充実した分かりやすい資料館だった。

歴史民族資料館
資料館内のユリ

 そんな資料館を見たお蔭で、この後の島の見方がちょっと変わった。何も知らないと、「へー 変ってるなー」で終わってしまい、どうして、どんな風に変っているのかが、なかなか分からない。また、それすらも気付かないことがほとんどだ。でも、こうやって資料館に入って、それらを注意深く見るようになり、そしてさらに驚かされて、勉強にもなる。そんな旅が面白い。

 こあとは田皆岬へと向かった。島の西端部でもあるここは、周囲断崖絶壁に囲まれ大迫力の地である。そんな灯台前で昼食タイム♪南国の気持ちいい風の吹く中、美味しいお弁当を頂いた。こうして静かな岬でのんびり食事、ほんと贅沢な時間である。

特産・えらぶユリ畑
田皆岬にて
断崖絶壁

 このあと岬をまわる様なルートを通ったのだが、途中からダートになってしまい苦しい走行になってしまうが、でも、そのお蔭で、さらに奥のキビ畑など、静かな農村風景を楽しむことは出来た。こうして苦しみながらも楽しみ、そしてこの島の大きな観光名所のひとつ「昇龍洞」へと向かった。そこは島の最高峰「大山」(240m)の中腹にあった。今までの観光地とは違い、ここは道路や建物が他よりも綺麗に整備され、この島の中でも観光として力が入っていることを実感でき、その鍾乳洞の期待が膨らんだ。料金は1000円と私にとってはかなり高く入洞へは前でかなり迷ってしまったが、でもこの西南諸島の鍾乳洞に入ってみたく奮発した。でも、それ以上に鍾乳洞は素晴らしいものだった。他の日本を代表する鍾乳洞に一歩も引けをとらない、その見事な鍾乳石たちに魅入ってしまった。そしてなにより嬉しかったのが、要所要所にその鍾乳石を説明する案内板があり、そしてこの鍾乳洞の出来た自然の仕組みなども書かれておいて、そんな勉強もしっかりできる楽しい観光となった。

昇龍洞前にて
昇龍洞の入り口

 神秘的な鍾乳洞の見学長さは約600m、その見学は一方通行となっていて、そのまま進むと他の地上に突き抜けるようになっていた。そこには喫茶等があったりと、休憩できるスペースとなっている。帰路はそこから車道を元の入り口まで戻ることになるのだが、鍾乳洞から出てビックリ!雨が降り始めているではないか・・・ それもなかなかの本降りで、とても外へ出る気を起こさないほどの雨だった。幸い西の空は明るくなり始めていたので、しばらくすれば止みそうな雰囲気、そのため、この鍾乳洞の出口でしばらく雨宿りすることにした。すぐ目の前に併設された喫茶店があるのだが、さすがにそこに座るわけにもいかずに脇で雨宿りしていると、嬉しいことに、「中にどうぞ♪」と誘ってくれ、そしてお茶までご馳走してくれた。ありがとうございました。

巨大な鍾乳石
鍾乳洞にて
まるで滝のよう

 そんな温かさを感じながら待つこと約30分、雨は期待通り上がってくれて、また気を取り直して、今度は島の最高峰、大山山頂展望台を目指して登っていった。標高は240mとそれほど高くはないので、空荷ということもあり、大した苦もなく高台へと登りきった。広い丘状の山頂となっていて、そこは自衛隊基地となっていた。ここは沖縄本土復帰時まで米軍基地として使用されていたそうで、それを感じさせるように、他の自衛隊の作りとは違った雰囲気をもった基地であった。

 そこから展望台までは少し外れ脇道に入ったところにあるそうなのだが、それがなかなか見つからない。もうちょっと下ったところにあるのかなとも思い、進んでいったのだが見つからずに、そのままどんどん下っていってしまった。結局、また登り戻って行く元気まではなく、諦めてそのまま下山していくことに・・・ ちょっと悔しい結果となってしまった。

 下山はあっという間、すぐにまた美しい海岸沿いの道へと到着。そんな海を眺めながら少し走るとウジジ浜。そこは荒々しいさんご礁の海岸。隆起が激しいが、そんな中の窪地に引潮ということもあって、たくさんの池ができていた。そんな中にたくさんの魚が泳ぐ。もちろん熱帯魚まで発見!そんな海岸の散策が面白くて、そこでしばしの休憩♪いろんな所ではしゃぎまわって、そして転び、恥ずかしいがズボンがビショビショになってしまうほど遊んでしまった。

ウジジ浜公園
ウジジ浜
ウジジ浜

 こうして、この浜を最後に今日の島内周遊の旅を終えて、元の和泊の町、大坪さん宅へと16時ごろに帰宅した。こうして帰れる家があるというのは本当に嬉しい!それだけでホッと旅が出来るし、なにより常に安心できる。今、こうして普段は常に居場所のない旅をしていて、いつも帰るところがなく、その日その日、自分の家を探し見つけなければならない。そんな心配のないこの2日間、まるで自分の家のような温かい気持ちでいる。そんな家庭の生活が嬉しかった。

 さて、この後は、今日もあったかお風呂に入浴させてもらい、そして大坪さんの帰宅まで、写真の編集をしながらのんびりとした時間を過ごした。

 18時ごろ、大坪さん帰宅。実はこの後、昨夜一緒に飲んだ山田さんに誘われて、今夜ヤギ汁とご馳走してくれることになった!もちろん、今夜がヤギ汁初体験!どんな味か楽しみで楽しみで、今夜の夕食を待っていた。その準備がもう山田さんの経営する会社内でできているということで、大坪さんより一足先に出発!そして、到着して早々、今日の昼間から煮込んでいたというヤギ汁を盛っていただいて、さっそくいただいた!うん♪もう期待以上に美味しいこと!!確かに少し癖のある肉ではあるが、それが逆に美味しく感じた。後から大坪さんも駆けつけて、今夜も会社の方から友達まで、みんな集まって楽しく焼酎片手に、そしてヤギ汁片手に大いに盛り上がった!

 それにしても、地元の方同士の話しになると、昨日の日記にも書いたが全く分からない。もう方言を通り越して、同じ日本語とは思えない会話で、まさに2カ国後を話し方々・・・ それらに圧倒されながらも、でも、それが面白く、そんな島文化をも堪能した♪

 そして恒例のみんなで記念撮影♪でも撮影後に、思いもかけない話をしてくれた、小田原先生が到着したために、この時点では写真に写っていなかった・・・ うーん、悔しい&ごめんなさい。でも、明日、よろしくお願いします!そう、なにが、よろしくお願いしますかと言うと、それがなんと、小田原先生が勤めている、この和泊中学校でこの旅の話をクラスでしてみないか、っという話であった。カッコ良く言うと、講演だ!1クラスとはいえ、私にそんなことができるだろうか・・・ でも、実はいつかは挑戦してみたいとずっと心の中で思っていたことでもあった。そのため、迷い苦しみながらも、その講演を受けることにした。何事も挑戦であり、勉強だ!逃げてばかりでは始まらないと自分に言い聞かせて決心した。

 ただ、この後は、もうその講演のことばかりが気になって落ちつかない。こうしてお酒なんか飲んでいて大丈夫だろうか・・・ まだ今日の日記すら書いてもいないのに・・・ そんな心配、不安から逆にお酒をあおったりして、気持ちよく酔って0時ごろ、楽しい、そして最後はドキドキのヤギ汁パーティーを終えて、大坪さん宅へと帰宅した。今日は美味しいヤギ汁をありがとうございました。そして温かく迎えて頂き嬉しかったです♪

 こうして帰宅して、寝る前にまずは今日に日記の更新作業から入った。せめて写真だけでもと思い、それだけは更新作業を済まして、とりあえず今日に日記は終了。そして、それから布団に入って明日の講演の時になにをどんな風に話そうか考えながら、そしてメモしながら、30分ほどドキドキしながら酔っ払った頭を回転させて、そして1時過ぎに就寝した。

今日はヤギ汁をご馳走になる♪
今夜の楽しいメンバー♪




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