車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2002年 12月4日 (水) - 150日目

天気 :

体調 : 良好

宿泊地 : 琴弾公園

本日の移動 : 豊浜町~雲辺寺~観音寺市

走行距離 : 43.1km

累計距離 : 5,996km
本日の出費

食費 : 1324円

観光費 : 1200円

宿泊費 : 0円

雑費 : 300円

費用詳細 : 観光費:お遍路費用、雑費:温泉入浴料

現在地 : 香川県観音寺市  ( 全走行図 )

直線にして十数キロ

 めちゃめちゃ苦労して頑張ったのに地図を眺めると、進んだ距離は十数キロ。寂しい!お遍路の旅、ほんと大変だ。でも、だからこそやりがいもあるのだが・・・

 今朝は6時起床。昨夜8時ごろから降り始めた雨は、朝にはやんでいて、所々青空が顔を出す天気で、山間からの朝日がまた美しかった。

 軒下の椅子に腰掛け、海とそして朝日で染まり行く島々を眺めながら、2人楽しく朝食をとる。まるで別荘にでもいるような朝の贅沢な時間であった。そして、その快適空間で昨夜も掛けなかった日記を書く。そしてすぐに出発と行きたかったが、朝の青空はなく雲行きがかなり怪しい・・・ もうしばらく二人で天気の回復を待つことに。

 9時半、ようやく出発へ!天気はまだまだ不安はあったが、あまり変わる様子がなく、これ以上間ってもしかたがないと、諦めての出発だった。二人で恒例の記念写真を撮って出発した。ちなみに石田さんもお遍路をしている。次のお寺・雲辺寺は山の山頂にあり、そこまで車道もあるのだが、私は下のロープウェイより歩いて登ることにしていた。そのことを石田さんに話と、じゃあ僕も歩こうかな、っと、言うことで、また後ほど登山中、再会できることを楽しみにしてそれぞれ出発した。

暗雲立ち込める
今朝の天気
今朝の朝日
めちゃめちゃ綺麗♪
出発前、石田さんと♪

 海沿いをしばらく走ると、雲辺寺へ向けての県道へ入ることになる。もうそこから緩やかな登りとなっていた。今日は蒸し暑い!すぐに暑さのため、場違いなTシャツ姿になった。それでも汗をかきながら必死で登っていく。そしていよいよロープウェイに向けての林道に入るのだが、そこからが半端じゃなくきつい。傾斜もかなりもものだ。もう汗は吹き出るように流れたでた。あまりの辛さにもう所々歩いてもしまった。見た目はそれほどきつい坂にも見えないのだが・・・ それともここ連日の登山&上りでの疲労のためか・・・もう普通に歩けないほど足が痛かった。途中、遍路用の登山口を発見し、「おお~もうここから歩いて上りたい~」っと思ったが、ロープウェイ口から登ると石田さんに言ってあったので、そこまで頑張ることに・・・

 予想以上に長い!そして急!もう泣けてくるほどきつく感じた。そして最後に大きく下って、またその分を上り返して、ようやくロープウェイ駅に到着!さっそく登山口を捜すが、それがなかなか見つからない。案内所で聞いてみると、なんとここから直の登山口はないというではないか!登るとすれば、先ほどの遍路道からだそうだ。また戻らなければいけないなんて・・・ さらに途中、一回下ってきたのでまた上りがある。あまりの辛さにどうしようか迷っていると、なんと、「よかったらロープウェイ招待券を御接待しますよ!」っと!嬉しさに飛びつきそうにもなってしまったが、やはり、ここまで人力で旅をしてきた以上、ここも人力で上りきりたい。嬉しかったが、でも、その旨を話し御礼を言ってお断りした。ありがとうございました。

 仕方なく、元来た道を遍路用登山口まで戻る。自転車はそのすぐ前の工事現場前に置かせてもらった。そして、まだ雲行きがあやしかったので雨対策をして、いよいよ登山開始!もうすでに11時20分となっていた。ちなみに石田さんのバイクはどこにもなく、登山口がなかったために諦めたのだろうか・・・ 情報違いで申し訳なかった。すいません・・・

 登山道(遍路道)は昨夜の雨と、積もった落ち葉によってかなり滑りやすい状態になっていた。歩きにくかったが、それでもこの道しかないので、頑張って登っていく。最初はやや急で息も上がったが、中盤からは緩やかな道へと変わり、少し楽になった。でも、その道が長いこと長いこと、あまりの長さと退屈さから、上りながら般若心経のお勉強。そう、以前途中になっていた暗記の件だ。必死にぶつぶつ言いながら覚えながらの登山。その間が、意外に早く時間は進んだ。それでもいつまでたっても山頂には着かなかった。

 終盤に入ると、また傾斜がかなりきつくなってきて、般若心経の暗記どころではなくなる。そしてその傾斜に反して、自分の体力の限界が近づいてくる。もう足はガクガクで気力だけでなんとか登っていた。そんな途中、深い霧の中を登り抜け、しばらく歩くと、なんと雲海の広がる大展望が!これにはさすがにビックリ!たかが、1000mほどの山なのだが、ものすごく高い山に登っている気分だ。そしてさらに進むと、こんどはスキー場が!そしてそこには早くも帯状の雪が盛られていた。おお~!スノボーしたい!!っと思いながら、その脇を必死で登っていく。そして13時にようやく念願の山頂へ!!

66番・雲辺寺の登り
まだまだ先は長い!
おお!
こんな山でも雲海が
山頂直下のスキー場には
帯状の雪が

 その山頂にはたくさんの石像がならんでいたり、仏像の展望台があったりと、いかにも霊峰っといった雰囲気だった。まずはこの雲海の大展望を見てみようと、展望台へといってみた。だが心配していた通り、そこは有料200円・・・ でも、なんと白衣の方は御接待しますとの文字が!今回はあまりの蒸し暑さに白衣を着てこず、手に金剛杖のみ・・・ やはりダメだろうか。そう思いながらも聞いてみることにした。そして一言返ってきた答えは「ダメ!」っという言葉のみだった。それもこちらを見もしないで・・・ 悔しかった。不思議と涙が出てくるほど悔しかった。バスで、そしてロープウェイで登ってきた団体さんは大概白衣なので無料で登っていく。それを思うとさらに辛く悔しかった。

山頂には無数の石像が
登れなかった展望台
雲海は綺麗だ♪
66番・雲辺寺
 こんなことがあったため、もう登頂の喜びもなにもなくなってしまった。気力すらもなくなってしまった。そして残ったのは悔しさと疲れ、そして空腹であった。そんな状態で無気力のまま参拝。そして撮る気にもなれなかったが、ちょっと元気そうなそぶりをして、記念写真。そしてさっさと下山へ向かうことにした。

 下山は登りと違い、もう無気力・・・ ただ無の状態で足を前にだすのみだった。そんな状態がしばらく続いたのだが、だんだんとまた、元気を取り戻しつつあった。あの悔しさを時間が洗い流してくれていることを実感した。時の流れとはすごいものな!と思いながら気を取り戻して、また元気に下っていった。ただ、空腹だけは時は残酷にさらに苦しめたが・・・ 足の痛みを堪えながら何とか下山。そのときの嬉しかったこと。

 すぐに荷物を整理して出発!もう早く食べ物にありつきたかったためだ。くだりを颯爽と下っていき、そして67番・大興寺に向かいながら、飲食店を探す。そしてコンビニを発見して、ここでちょっと贅沢にいろいろ購入して15時過ぎの遅い昼食をとった。そしてその美味しさに幸せを感じた。

 お腹もふくれて、元気に再出発!っと行きたかったが、身体がついてきていない。もうあまりの疲労で平坦な道でも、思うように進まなかった。もうちょっとした坂でも、休み休み上る有様だった。そんな状態でも気力でなんとか67番・大興寺へ到着。そして今日の寝床予定の銭弾公園へと向かった。この道中ももう必死。その必死の中、またガスバーナー用のガスがないことを思い出して探すが、なかなか見つからず。結局、見つからないまま目的地付近まで着いてしまった。

 この公園にほぼ隣接して68番・69番と建つ。どうせならと今日、共に済ませてしまうことにした。この2つは同じ敷地内にあり、また納経所(朱印してもらうところ)も同じところだったのには驚いた。また、68番・神恵印は、ステンレスとコンクリートから作られた異様なお寺。それらに驚かせながら参拝を済ませ、もう暗くなる中、後にした。

67番・大興寺
68番・神恵院
69番・観音寺

 今夜はガスが切れてしまっているために自炊できないため、公園に向かう途中にスーパーに寄って、夕食と明日の朝食を購入した。そして公園に入ってあまりの公園の広さにどこにテントを張ろうか迷っていると、ある散歩中のおじさんが、お勧めなところを教えてくれた。さっそくそこに行ってみると、予想以上に寝床としてはいいところ♪そこに自転車を置いて、夕食の前にまずは、この公園で有名な銭形を見てみることにし、その展望台まであるいて上ってきたのだが、これがまた上ること上ること、もう嫌になるほど上って、そしてようやく着いた展望台からは、その苦労以上に美しくライトアップされた銭形が・・・ さすがに見とれてしまい、しばらくそこで休憩。そして、その景色を堪能して、また元の寝床予定地へ戻ってきて、ビックリ!なんと先ほどまでなかったテントがあるではないか!ちなみにこの寝床は野外ステージのためにいくらでもテントを張るスペースがあるので寝床には何人こようと問題ない。逆にまた旅人に会えた嬉しさから声を掛けてみると、とても感じのよい話しやすい方だった。国方さんというかたで、今は徒歩で遍路中だとのこと。話を聞くと、このかたも根っからの旅人で各地を旅されている方だった。

 そんな国方さんから近くに温泉があることを教えてもらいさっそく入浴♪最近連日汗をかきまくっていただけに、気持ちいいこと!もう最高の湯でした♪夜は、のんびりと、国方さんと語り合いながら深けていった。もちろん二人とも手にはお酒(笑)そして22時頃に就寝した。また日記を途中にしたまま・・・

有名な銭形
でもうまく撮れなかった
永楽温泉
入浴後、きもちいい♪




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