6時起床。まずは自炊、そして昨日も途中で終えてしまった日記の続きを書く。そして、食事を終えた頃、まわりが騒がしくなってきた。しかし、二階堂さんはまだ寝ている。そのうち、テントまで邪魔になりだしてきたので、二階堂さんを起こし、そのことを伝えた。
今日も気持ちいい朝だった。ちょうどここから海に昇る朝日を見ることが出来た。そんな朝日をみながら二階堂さんとコーヒーを飲む。そんな朝ののんびりした団欒を楽しんだ。
まずは室戸岬を目指し、鼻歌をひたすら歌いながら気持ちよく進んでいった。そして夫婦岩で休憩。写真撮影後、ここから室戸の方面の景色を簡単にスケッチ♪だんだん絵の楽しさが分かってきて書くのが楽しくなってきた。またこの、のんびりした時間の幸せも感じることが出来る。
こうして夫婦岩を後にして、いよいよ室戸岬を目指し走り始め、そして海岸線沿いの気持ちよい道を走り抜けると、そこはもう室戸国立公園へと入る。最初に出迎えてくれたのが、大きな青年大師像、自転車を止めて間近で見ようと思って近づいてみると、なんと有料!それも300円と高いかった。やっぱり断念して、先へと進む。そしてすぐにまた見所が、こんどは金剛大師が修行したところである洞穴で、中には石造りの祭壇が設けられていた。ロウソクの光だけで浮かび上がっていて、それが神秘的に見えた。そして、その前の遊歩道を歩くと、行水の場がある。時期的な問題なのか、今は藻でいっぱいで綺麗な水場とはいえなかったが、季節が変われば、また昔はどうだったんだろうか・・・
さらに自転車を先へと進ませると、いよいよ岬の先端部分へ。ここには久しぶりの対面となる幕末の志士、中岡慎太郎像が!初対面は去年の夏、そのときは幕末にまったく興味がなかったので、この慎太郎もまったく知らなかった。そのため、誰だろう?それにしても立派な像だな。と思った程度だったが今回は違う。友達のように今はもうよく知っているので、そして初対面ではないこともあって、すごく親しみを感じた。たかが像だが、されど像なのだ。
こうして、再会をすませて、今度はちょっと登ったところにある展望台へといって見た。ここも以前に登った場所だけに懐かしい。そして今は人力で来ている。不思議な感じだ。この後は少し戻って、最御崎寺へと上がる。距離は700mほどど大したことはないが、坂がきついこと・・・ 登山体力が衰えてきているのだろうか、寺に着いたときにはもう汗が吹き出ていた。
24番・最御崎寺でいつも通りの参拝、そして灯台へと歩いてみた。そしてその灯台を見たときに、あまりの大きさと迫力に驚いた。ちょうど灯台が目線と同じ高さということもあったであろう。あまりに印象が強かったので、ここでもちょっと丘に登ったところからスケッチしてみた。ちょっといまいちな絵になってしまったが・・・ ここでもたくさんの団体客と鉢合わせしてしまったが、30分もたつとすっかり静かな寺へと戻っていた。そして参拝をすませて、登ってきた同じ道を下っていく。そして今日の寝床と目星をつけている、道の駅・キラメッセ室戸へと向かった。その途中、偶然にも徳島でしりあった、あのバイオ花研究所の新居さんと出会う。こんな偶然の出会いがすごく嬉しいかった。そして、今日も美しい夕日を見ながら道の駅へと入った。
その道の駅でまた新たな出会いが♪みな、野宿遍路している方で、またみんな単独でもある。それぞれ個性豊かで、まずは発想豊かな関根さん、次に、芸能活動中、今は映画金剛大師の撮影をしているという立花さん。そして穏やかな竹吉さん。ワインをご馳走になりながら、会話が弾み楽しい夜はふけていった。
テントにそれぞれ戻ったのは20時ごろ、それから写真の編集、日記の作業に取り掛かった。そしてここでは久しぶりにPHSが繋がり、たまった日記の拡大写真もUP!だが、こうしているうちに力尽き、今日も日記を途中にして、23時前には寝てしまった・・・