車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2002年 10月25日 (金) - 110日目

天気 :

体調 : 良好

宿泊地 : ジャンボフェリー乗り場

本日の移動 : 四條畷市~万博公園~神戸市

走行距離 : 68.0km

累計距離 : 3,870km
本日の出費

食費 : 1709円

観光費 : 0円

宿泊費 : 0円

雑費 : 610円

費用詳細 : 雑費:郵送料

現在地 : 兵庫県神戸市  ( 全走行図 )

ストレス増大

 肉体的ではなく精神的に今日はつらかった・・・ そんな辛い日になるとは思わず今朝は心地よい朝を森本さん宅で迎えた。6時半頃起床して、そして7時半前に森本さんとともに出発!ここまでは最高の気持ちでの出発だった。また天気もよく鼻歌まじりの走行でスタート♪

 四條畷市から170号を北へ、そして県道19号を経由して万博公園へと向かい、そして環状線を走り、国道171号へ乗り、そして神戸市街へと入っていった。これらの道が予想以上に辛かった。いや予想以上どころではない。確かに歩行者もほとんどいなく、その点は助かったが、でも、歩道の段差は他と変わらなくかなりの段差が続く。そして、何よりも苦痛だったのが、川や線路、そして大きな幹線道路との交差点だ。どれを越えるときも道は高架と変わる。だが、自転車はその高架を通ることが出来ない。それらを越えるために、した道を行くのだが、それを越える歩行者用の橋・踏み切りがないのだ。あたっとしても自転車では不可能なきつい階段だったり、そして酷いときにはまったく越せられないときもある。そんな時はしかたなくまた戻って、高架に乗るのだが、このときの怖いこと・・・ 必死で漕いで高架を越える。だが、時には、上った高架はそのまま続き、完全な自動車専用道となってしまうこともあり、そんな場違いの場所に困ってしまったこともあった。そんな道路がひたすら続いた。何度も道を探しては、そして戻り、時には迂回して・・・ ほんとうに泣けてくる道であった。

 その道中、万博に寄ったのだが、ここもよい思い出を作ることはできなかった。有名なシンボルタワーの大きさや作りには驚かせられたが、でもそこは有料の園地内に建っていた。無料だと思っていただけにそのショックは大きい。また、人も予想以上に多いこともあって退散するように後にした。

有料でビックリ!
万博公園にて
大阪国際空港近くから
ズームがあれば・・・
デジカメ早く直ってきて~

 そのあとも、冒頭の通り、ひたすら難路が続いた。国道2号に入る頃には、ようやく高架等による難所は少なくなったのだが、今度は歩行者が多くここでも思うように進めない。急いでいるわけではなかったが、でも落ち着かずイライラがつのる。頭が痛くなってきたほどだった。そんなこともあって、もうただ、この街中を抜けることだけを考え、もう神戸観光はあきらめかけていた。早く抜けたい・・・ もうただそれだけあった。

 そうそう、もう一つストレスの原因があった。実は今もっている中部地図は神戸までしか乗っていなく、そのため万博辺りでちょうど郵便局に立ち寄ったので、そのときに実家に送り返した。次に見つけた本屋で新しく次の場所の”中国・四国地図”を買おうと 思っていた。そのときはすぐに見つかるだろうと思っていたのだが、それがなかなか見つからなかった。人に本屋の場所を聞いたりして行ってみたりも何度もしたが、どこも小さな個人店ばかりで近畿地図はあっても中国・四国地図はなかった。結局、神戸市に入っても地図は見つからず、そんなことでもイライラしていた。結局、コンビニ等で地図を立ち読みしながらの移動だった。

 そんな辛い思いの中、市役所を通過した頃、信号待ちしていると後ろから声を掛けられた。なんと日本一周チャリダーだった。まさかこの神戸の市街地であえるとは・・・ ビックリである。すぐに、自転車を止めて話に盛り上がる。彼こと大野さんは辛い過去から立ち直るためにこの日本一周を始めたそうだ。そして出発時に持ち金はなんと”1万円ちょっと”と考えられない金額でのスタート。道中、10日単位位でバイトしたり、カンパでなんとかがんばったりして進んでいるそうだ。そして今の持ち金がなんと”160円”だった!これも聞いてビックリ。そして、大野さんはこんな旅を多くの方にしってもらうために、新聞やラジオに積極的に投稿している。昨日の神戸新聞にも大きく取り上げられたそうだ。いろいろ話しているうちに時間はもう16時、そのまま今夜は大野さんと一緒に行動することに。

 まずは南京街で、そんな大野さんにご馳走しながら中華まんや弁当を食べた。やっぱり人は助け合いである。今までの苦痛が嘘のように、こうして話していると心は晴れてくる。そして南京街の人ごみの中の観光も諦めていたが、二人楽しく観光することが出来た。そのあとは、また大野さんおすすめの無料で見れる阪神大震災メモリアルという、震災を受けた当時のままの埠頭がそのまま残してある場所を訪れた。そこは驚くほど悲惨な状態であった。そしてそのこに復旧の状況も書かれていた。そんな写真など見て、あらためて人の強さを感じた。ほんとに人とは凄いものである。

南京町にてチャリダー大野さんと
南京町
大阪に引き続き今日も中華まん♪
(中:大野さん)

 そんな有意義な観光後、大野さんは3連泊目になるという、ジャンボフェリー乗り場へ。待合室はテレビつきで24時間開いているという。ただ、欠点は長椅子がなく、横になって寝ることはできないことだが、それでもやっぱり室内は暖かく、また静かで快適だった。

 そんな待合室で落ち着いた私は、連日の睡眠不足もあってすぐに寝てしまった。そして、23時頃に起きて、そこから翌日の2時ごろまで溜まったHPの更新作業に没頭していた。が、それでも全て終わらせることは出来ず就寝した。

震災資料館
神戸タワー
神戸市街に残る




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