車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2002年 7月19日 (金) - 12日目

天気 : 雨のち曇

体調 : 良好

宿泊地 : 早川尾根小屋

本日の移動 : 広河原~白鳳峠~地蔵岳~白鳳峠~早川尾根小屋

走行距離 : 0.0km

累計距離 : 634km
本日の出費

食費 : 0円

観光費 : 0円

宿泊費 : 400円

雑費 : 0円

費用詳細 : 宿泊費:キャンプ場

現在地 : 早川尾根小屋  ( 全走行図 )

初登山へ

 5時起床。昨夜0時ごろだっただろうか、そのころ降ってきた雨が今も降っていた。気の重い朝だった。テントの中まで湿気でぐっしょりだ。天気予報によれば、午前中いっぱいで止むとのことで、午後から予定のコースを変更して出発しようかとも思った。

 起床してから昨日書けなかった日記をノートに書く。パソコンの電源が確保できてから、ゆっくりパソコンに書き写すつもりだ。日記を書き終えた6時頃に雨が小降りになってきた。これなら・・・と思い出発準備にとりかかった。朝食を自炊して、身支度をととのえ出発。時はすでに7時半になっていた。当初予定していたコースは広河原から観音岳へ、そして同じ道を戻って早川尾根小屋にいくつもりだったが、出発が遅れたため観音岳まではもう無理だろう。せめてオベリスクのある地蔵岳までは行こうと予定を立てた。

 久しぶりの70Lザックだ。さすがに重い。これで登れるだろうか心配になった。まずは白鳳峠に向かう。最初からいきなり急なのぼり。10分も歩くと辛くて、また息も上がり、休憩してしまう。それでも一生懸命のぼるが、下を見ると登り始めた林道があいかわらずすぐ近くに見えた。もう自分には無理だ。引き返そうかとも思った。でも自分で決めた旅だ。せめて今日は早川尾根小屋まではいきたい。地蔵岳はあきらめてでも。必死で登った。昨日、自転車で登ったよりもきつく感じた。しかし徐々に展望が広がってくると、気分も晴れてくる。そうなると辛さよりも楽しさが上回り、足取りも軽くなれた。そして尾根にあたる白鳳峠が近づいてきたのが前方が明るくなってきたことにより気づく。さらに嬉しさが増し、足取りが速くなった。

 結局、10時に峠に着いたのだが、コースタイムより1時間も早かった。他にここからの登山者と会わなかっただけに、ここまでハイペースで来ていたとは気づかなかった。それで少し自信もつき、また少し早い時間につけたこともあって、オベリスクまで向かうことにした。いつのまにか雨も止んでいた。あたりは厚い雲に覆われて展望はなかったが、それでも気持ちが良かった。11時に高嶺、そして11時半に無事オベリスクのある地蔵岳へ。ただそこからの戻りが辛かった。さすがに疲労もたまりだし足取りが重い。さらに尾根では強風が吹きつけた。突風も時折吹き、身構えてないと吹き飛ばされそうだ。14時40分、なんとか今日の目的地である早川尾根小屋に到着。

  ひっそりとした小さな小屋だった。雲行きが怪しかったので急いでテントを張った。そして、すぐに食事の支度にとりかかった。行動食しか食べていないため空腹だったのだ。白米を炊き、ボンカレーを食べる。しあわせだ。食事後、荷物の整理などして、この日記を書き始めた頃、山小屋のご主人が小さな音楽会に誘ってくれた。今日の泊り客はテント泊が私一人、小屋泊りが6人。みんなでご主人の南米の笛の音色を楽しんだ。本当にいい音色で南米の山の曲を吹いてくれた。ここまできてよかった。きてよかったと心から思い、また、ここまでの辛さを思い出し目に涙を溜めてしまった。そのくらいこの曲が心に響いた。

オベリスク(地蔵岳)
早川尾根小屋
小さな音楽界

 ご主人に厚くお礼をいう。そしてここまでの経緯を話すと、冷たいビールをご馳走してくれた。もちろんそんなつもりで話したわけじゃない。ただ素直に感動したからそれを伝えたかった。ほんとうにありがとうございました。

 ちなみにここの山小屋は、夫婦二人でがんばっている小さな山小屋だ。話しやすい暖かい山小屋でほんとうにきてよかった。おすすめの山小屋だ!

 テントに戻り、日記の続きを書く。明日もまた長距離を歩くため早く寝ようと思う。おやすみ~