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旅の衣食住

「食事は?泊まりはどうしているの?」

旅の中で一番良く聞かれるのがこの衣食住に関してではないだろうか。人が普段とは違った場に置かれた時、やはり心配になるのがこの要素ではないだろうか。そして自分もこのことに関していろいろ頭を悩まし不安は尽きなかった。また毎日歩き場所を変えるだけにどんなに周到に準備をしようが旅に出てからも悩まされる。時折設けた休憩日などの移動しない日は前日こそどんな場所か分からないために夜は寝ながらも常に耳を尖らせているが、しかしそれが2日目ともなると驚くほど不安は薄れている。野宿なはずなのに、まるでどこかの宿に入っているかのように落ち着いてしまう。しかし、移動してこそ旅の楽しみであり、また未知の不安があってこそドキドキさせてくれ楽しませてくれる。不安もなにもない全て型にはまっているのでは旅ではなく旅行ではないか。そう思うからこそ不安はあれど逆にそれを楽しみたい。

しかし、そうは書いても行き当たりばったりでは旅は完結しない。やはり目標があり行き着く場所があってこそ進め、そして感動が得られるのではないだろうか。私の中で旅をそう位置付けている。だからこそ、どんな旅にも目的を持ち、また楽しみながらも決して妥協しない部分も作っている。旅行でなく旅だからこそ、ただの遊びとして楽しむだけでなく、妥協しない苦痛も作る。その苦痛は別に体力的ことに限らない。ただ毎日日記を書くことや、日数を制限することや、また研究や散策などなんでもいい。ただそうしたケジメや目的があってこそ旅は面白いのではないかと思う。

話がだんだんそれてきてしまった。衣食住を書こうと思いながらいつの間にか自分の旅と言うものにずれてしまった。 衣食住のそれぞれに旅の思いが詰め込まれているからだろうか。そんな思いと共に個々に下記で紹介していく。



まずは衣食住の「衣」

着るものに関してと言うより、激しい気温の変化に今回悩まされた。あまりの暑さに大汗をかき流れる汗に困ってしまっているかと思えば、1時間後には寒さに身を震わせている。山旅だけにそれは日常茶飯事であった。よくそれで風邪をひかなかったと不思議であったが、十分に睡眠をとって体を休めていたことがよかったのだろう。そんな気象条件の激しい山旅ではあったが、私の衣服に関しては無頓着であり、まためんどくさがりもあって寒さに震えていようがザックから取り出すのが面倒で我慢しているのが日常であった。また防寒着も必要最低限のものしか持って行かなかっただけに汗で濡らしたくないのもあった。いくら行動中寒くとも終えたときの暖を夢見て歩いた。ちなみに前半の往路は真夏に加えて標高も低いために防寒着はフリースのみ。中盤に発熱性の上着を追加、後半に入る前にはダウンやニット帽と追加していった。とくにダウンは心強く体感0℃以下という状況下でも体をしっかり守ってくれた。ただ行動中はさすがに登っているときには熱く、体感氷点下といってもTシャツに防風の為に雨具を着る程度であった。それだけに一歩足を止めればみるみる風は熱を奪い、また汗ばんだ体だけに凍える寒さとなった。結局、逃げるように足をまた進めなければならない。その繰り返しであった。また連日悪天の多い山行だっただけにザック内の衣服の防水に気を使ってばかりの山行でもあった。
さて、今回の山行の衣類の持ち物を簡単に紹介する。ちなみに着ているのも含めての数量で、

Tシャツ3枚。 パンツ3枚。靴下3枚。ズボン2枚。寝巻用ズボン1枚
防寒着には、フリース1枚、 発熱性素材のインナー上下。ダウン。ニット帽。手袋2種類。

といったところだ。ちなみにTシャツやパンツ、ズボンについては洗ってもそのまま翌朝には濡れたままではあったが着ていたためにほとんど同じものばかり着ていた。ズボンについては1枚は1度も着ることなく旅を終えてしまった。自分的にはもっと着替えは少なくともよいと思った。



次に旅の「食」について

これについては自分でも心配であったし、また人からも「よくそれで生きているね。」、「可哀相になってきた…」、「大丈夫?!」といろいろ心配されたほどだ。しかし私は食に関してはひどい無頓着で、お腹がいっぱいになればよいという性格であり、また自炊が大嫌いでもあった。それだけに食事の時間自体がもうめんどくさく、なければどんなに楽かと思うほどである。こんな私は旅人失格かもしれない。大概の人は旅先での美味しい料理にも期待を膨らまし楽しんでいる。「○○と言えば牡蠣だよね!」、「どこどこの店が美味しいみたいだよ!」と、目を輝かせながら盛り上がる旅人達の姿を何度も見てきたが私にいつも食に関し無関心であった。わざわざ店を探してまで、さらには並んでまで食べたいとは思わない。面倒でもあり、また興味も湧かない。こうした自分の食に対する関心に「なんてつまらないやつで、旅を面白みを半減させている人だ!」と自分自身でも思ってしまう。もっと食を楽しめたらと思うのだが、こればかりは直して直るものでもない。苦労してまで食べたいとは思わず、今回のこの山旅に関しても同様で出来るだけ軽くすることしか頭になく、メニューや美味しさについては二の次であった。そんな今回の旅の食事。もう何度も書くがこれでよく体調崩すことなく生きてこれ、さらには山を歩いてこれたなとつくづく思う。こうして無事にこれたのは補助食品として大塚製薬さんから頂いたサプリメントやカロリーメイトのお陰ではないかと思う。また旅中に差し入れてくれた食事にも大変助けられた。基本的に最低限の食材しか持ち合わせていなかった為にお腹一杯まで食べれることはまず無い。また食欲も異常に増していたため空腹感はよりいっそう辛いものがあった。そのため、こんな食事観の私でも食事の時間が楽しみにひとつとなった。だが満足にもちろん食べれなければ、また口にしていない甘い菓子類に飢えた。あまりにその辛さに道中会った人に愚痴のようにこぼしてしまう。何かあったら恵んで欲しいという気持ちや欲よりも、自然とこの辛さを分かってもらえたく話してしまう。話すことによって気分的に休まるからだ。だが、結局はそうした行いで、たくさんの差入れを頂いた。またHPを見て食材を持って訪ねてきてくれる方もいた。友人も来てくれた。これらが無かったらと思うと無事に歩け通せたか不安である。また精神的も大いに助けられた。
ちなみにそんな今回の旅の食を下記で紹介する。



主食=アルファ米 (尾西食品さんから格安にて提供して頂く。)

当初は生米を持って旅する予定だった為にこれには大変助けられた。またお湯を沸かすだけと手頃に作れるのが私にとっても、山旅にとっても嬉しいところであった。特に今回多かった雨の時などお湯を沸かす程度ならテント内でも気軽に出来たことが嬉しい。これが生米から炊くとなると噴きこぼれるわ、また火を扱う時間が長いだけに危険でもあった。それだけに重宝した。 ※詳しくは→尾西食品さんへ


おかず=ドライフード・レトルトカレー等

おかずで一番多かったのが右図のフィジー丼シリーズ。量こそ少ないが値段が安く、またドライフードだけに軽いのが特徴だ。また種類が多いのも嬉しくこの旅で約50食も用意した。他にはレトルトカレーなどであったが、これは重たいのが難点でそれほど持てなかった。この二つが主なおかずであった。あとは副食としてインスタントの味噌汁をいつも飲んでいた。これが私の食事であった。


行動食=カロリーメイト・カンパン・ビスケット

基本的に昼食は抜き。そこまで私の体力的に持てなかった為だ。ただ簡単な行動食は僅かながら用意した。大塚製薬さんから頂いたカロリーメイトは栄養バランス面で助けられ、またよい行動食となった。後は日持ちするカンパンやビスケットを摘んでいた。ただ一日に食べれる量は僅かで一袋を何日にも分けて食するという寂しさであった。ただ今振り返ってもこれが私が持って歩ける限界であり、侘しかったが仕方が無い昼食であった。
最後に栄養面でもうひとつ助けられたのがネイチャーメイド(サプリメント)で、マルチビタミン、カルシウム、鉄、ベータカロチンと補った。 →大塚製薬さんへ


1日の平均的食卓

朝食 : アルファ米150g インスタントラーメン レトルトスープ
昼食 : カロリーメイト ビスケット半袋
夕食 : アルファ米200g ドライフード丼 インスタント味噌汁×2


最後に「住」について

さすがに自転車日本一周とこの山旅とテント泊はもうベテランだろうと思うかもしれないが、これだけ野外泊していても未だにドキドキしながらの夜を送っている。なかなか寝付けないときもある。今回の旅ではとくに麓に下りてからの野宿場所に困った。山では指定の野営場ばあり、そこを目標にして歩いているため場所には困らなかったが、街へと降りれば都合よく公園などあるわけもなく、また徒歩だけに機動力もない。またようやくテントを張って落ち着いたところでも知らない街だけに夜の治安に不安を感じ寝付けないことが多い。また登山者少ない山間部の野営地ではテントは私の1張りのみということも多々あり、夜中によく藪を漕ぎ分ける足音に驚ろいた。テント一枚の先には不気味な鼻息を立てて歩くものもいた。何の動物かは分からない。とても怖くて覗けず、ただじっと過ぎるのを待つのだが、この夜中の緊張感は今も忘れない。ただこうした出来事が振り返ると楽しいことのように思うのが不思議である。
こうしたテント泊での山行で、何より今回辛かったのがお風呂になかなか入れない事。自転車日本一周の時は登山後は大概すぐに街へと降りるために入浴できた。それが今回の山旅ともなれと2週間全く入れない時もあり不快極まりない。体力面や食事よりもこの不快感は耐えれないものがあった。 ただ豊富な水場と日差しがあったときには水浴びだけはしていた。ただそれも高山だけに体感は氷点下という日が多くほとんど出来なく結局は苦しんだが、その寒さのお陰で山間では汗はほとんどかかなかったことには救われた。ただベトベトした不快感は今も忘れられずもう長期の山旅はこりごりといったところだ。